☆ 横浜市都筑区 GTNET車検センターにて R53 MINI クーパーS クランクプーリー交換 ☆
皆様こん○○は。 メカニックのたこすです。
愛車のクーパーS JCWが先日の休みに運転中にトラブルで走行不能に・・・。
急遽部品を揃えて先日メンテナンスを行ったので今日はそちらを紹介したいと思います。
内容的にはクランクプーリー破断による交換です。
クランクプーリーとはエンジンの回転を利用してパワステやエアコン、発電機(オルタネーター)等をベルトにて駆動させるとっても大事な部品です。
一般的には一つの塊から削りだされた鉄によりできています。ですが一部の車両にはトーショナルダンパーやバイブレーションダンパーといった、
エンジンの振動や、加減速時のショックを吸収等の役割をするゴムが付いています。クーパーSのクランクプーリーにも付いています。
上記の通りメリットはあるのですが、その機構が仇となるトラブルも残念ながら存在します。
では実際にこの部品が駄目になるどうなってしまうのか。
① エアコンが全く効かない(コンプレッサーが回らない)
② バッテリーが上がりエンジン始動不能(発電されなくなる為、バッテリーの容量を使い果たすとエンスト)
③ オーバーヒート(ウォーターポンプが回らない為、水温が急上昇)
④ ブーストが掛からない(スーパーチャージャーが回らない為。回らないスーパーチャージャーはただの抵抗の為吹け上がりも極端に悪くなる)
⑤ エンジンルームより激しい臭気と共に白煙が上がる(ゴムのダンパーがものすごい勢いですべる為)
⑥ ガラガラという異音と共にエンジンルーム内で小さな金属片がいっぱい飛んでくる(破断したプーリー部にガタが出てタイミングチェーンカバーを削っていたました)
程度にもよりますが①~⑥までが一気にきます。とても騙し騙し乗ろうなどとは思えない状況です・・・。即入院です。(;ω;`)
大抵の車は内側と外側で千切れるケースが多いのですが、MINIに関しては前後(クラッチ盤のような感じ)で千切れてしまうことが多いようです。
今回のトラブルがまさにそれでした。性質が悪いことに一見するとクランクプーリーは問題ないように見えてしまいます。
R53 クーパーSではこの部品の耐久性に難があるようで、早ければ5万km程で寿命を迎えることもあるようです。
僕のはJCWキットによるチューンドエンジンなので、余計に負担が大きいようです。急加速や高回転を多用する方は要注意ですよ!
今回はただ直すだけではつまらないので、再度同じことにならないように対策も兼ねて社外品の軽量クランクプーリーに交換します(^^)
(専用特殊工具を用いて交換します。単純な作業ですがスペースと車両の造りのせいで結構大変です・・・)
純正が約3kg程(結構ズッシリきます)に対して軽量プーリーは約400g!かなり軽いです。 軽量フライホイールとまではいきませんが、レスポンスアップに貢献してくれるはずです。
まだ使えそうでしたが、合わせて補機ベルト、アイドラプーリー、オートテンショナーも予防で交換しました。ここも弱いところのようです。
部品交換後は無事症状改善!元の元気な吹け上がりに戻りました!調子が良くなってMINIもにっこりスマイルです(^^)
今回のトラブルは全く予兆が無く、急に症状が出ました。何事も要点を抑えたチェックで早期発見が大切です。
この記事を御覧になられて「自分の車は大丈夫かな?」と思った方は是非点検にいらしてください。
スタッフ一同皆様のご来店を心よりお待ちしております(^^)
2014年6月27日 22:33 | カテゴリ:作業実績, 部品取付