Mr.画伯(後編)
はいどうも、GTNET岡山サービスのメカマンです。
前回の続き、サイドスリップ調整ですね。
早速いってみましょ~♪
そもそもサイドスリップで何を見ているか、ですが。
簡単に言えば、「まっすぐな車体に対して、左右タイヤホイールがどれだけ内側又は外側に向いているか」ってことです。
パッと見ると・・・どれも同じでまっすぐですよね~笑
・・・。
そのタイヤホイール、「本当のまっすぐ」ですか??(@_@。
では実際に測定してみましょうか♪
ここにサイドスリップテスターというものがあります。
この左右のねずみ色部分の上を、それぞれ右前タイヤと左前タイヤが通過することによって画面に数値が出てきます。
そして調整前に実際に出てきた数値が「IN (イン)5.9」という数値でした。
インが進行方向に対してタイヤが内側に向いている、反対にアウトが外側に向いているということです。
数値が0(ゼロ)に近いほどまっすぐに近い、ということです。
つまりこの状態だと内側に5.9傾いているということですが、保安基準範囲はインアウト共に5.0までなので、これだと基準外になってしまいますので、左右タイロッドで調整する必要があります。
そして調整した後の数値がこちら。
アウトの0.2ですね。。。殆どまっすぐです♪
これで解決~☆( `ー´)ノ
ちなみに、サイドスリップ数値が基準外だと何がいけないのか。
まずはこちらを見て頂きますか、はいドーン♪
出た~変な絵!!と思ったそこのあなた、大正解です。(゜-゜)
分かりやすいように少しアバウトに描いてみました。(本来は構造的にこんなに角度が付くことはありません。)
車ってのは、リバースギヤに入れない限り必ず前に進みますね。(勾配の急な上り坂等の状況にもよりますが。)
その時、タイヤの向きが基準限度数値を超えた向きをしていると、色んな弊害が出てきます。
タイヤが偏摩耗したり、ハンドルが震えたり、アクセル踏んでもあまり加速感がなかったり、ジョイント部分に掛かる負荷が増えたり。
簡単に言えば、壊れやすくなるってことですね。
でもそんなのテスターに乗っけてみないと分からないじゃんって思う方。
もしかしたらタイヤを見れば分かるかもしれませんよ☆
過大なトーインやトーアウトの場合、そのまま走行すると偏摩耗を起こしやすくなります。(;・∀・)
例えばトーアウトの状態だと、進行方向に対してタイヤの内側に負荷が掛かりやすいので内側だけが異常に早く摩耗していきます。
逆にトーイン状態だと、タイヤの外側だけ摩耗が早くなります。(※その他アーム類の調整具合によっても変わってきます。)
ちなみに、このトーやキャンバー等の角度を1輪ずつ細かく測定調整していくと、ホイールアライメントの問題になります。
出来るだけ簡単に分かりやすく書いたつもりなんですが・・・分かりましたかね?笑
じゃあこのへんで。
ではまた~♪
※各部品の取り付け箇所や構造及び作動方式は車種によって異なります。
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2021年3月25日 12:11 PM | カテゴリ:新着中古車情報