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トヨタは、家庭用電源によるバッテリー充電を可能にした"ブラグインハイブリッド"プリウスを発表し、2012年1月30日から発売開始した。バッテリーにリチウムイオン電池を採用し、バッテリーフル充電時に最大23.4kmのEV(電気)走行を実現。JC08モード31.6km/L、プラグインハイブリッド燃費61.0km/Lの省燃費を実現した。
プラグインハイブリッド・プリウス(以下=プリウスPHV)の特徴は、バッテリーを携帯電話やパソコン等で普及しているリチウムイオン電池を採用し、家庭用電源でも充電できるようになったことだ。バッテリーをフル充電しておけば、最大23.4km、最高速度100km/hの範囲内(カタログ値)で100%電気自動車として利用できる。
徐々に普及しはじめた電気自動車だが、出先においての充電インフラは整っておらず、常にバッテリー残量を気につつ「復路のバッテリー切れ」を予測しながら走行する必要がある。そのため利用範囲は自宅近郊や充電インフラが充実した都会部に限られ、見知らぬ遠方へのドライブは相当な勇気と覚悟が必要だ。しかし、プリウスPHVならバッテリーが切れてもガソリンを動力源にハイブリッド走行できるので「ガス欠(電欠!?)」の心配がなく、しかも省燃費。買い物帰りに想定外の遠方に立ち寄ることもでき、敷居の高い電気自動車を限定的かつ気軽に体感できる存在意義は極めて大きい。
ハイブリッドシステムは、基本的にプリウスと同じTHS2を踏襲。パワー&トルクに変更はなく「PWR MODE、ECO MODE、HV-EV」の選べるモードで効率的な走りを選択できる。バッテリーは、プリウスがニッケル水素電池を搭載するのに対してプリウスPHVはリチウムイオン電池に変更され、電池容量も向上した。また、プリウスPHVは車載充電器を搭載し、家庭用AC200VまたはAC100V電源(メーカーオプション)で充電可能。電気自動車に比べバッテリー容量が小さいため通常充電でも比較的短時間で済む。充電時間の目安は、AC200Vで約90分、AC100Vで約180分。タイマー機能を使い電気料金が安くなる深夜時間帯に充電することも可能だ。
プリウスとプリウスPHVの外観の違いは、左前フェンダーに充電リッド(充電口)が追加されたこと。シャシーの基本設計は共通で、フロントグリルのメッキグリルガーニッシュ、ヘッドライトのブルースモーク塗装、リヤゲートの一部メッキ塗装、リヤコンビネーションレンズのクリア化、専用エンブレムなどを装着して差別化をはかる。インテリアは、アクア、ブラック、ツートンの内装色を用意し、ボディカラーは合計8色。ボディサイズに変更は無いが、バッテリー変更にともない車体重量が約100kg増加した。
価格は廉価モデルのプリウスPHV Sで320万円からの設定。同グレードのプリウス Sに比べて88万円高いが、補助金を活用すれば差額を圧縮することができる。また、先進装備としてスマートフォン用アプリ「eConnect」を用意し、クルマから離れていても携帯端末で充電状況がわかったり、EV走行可能な距離を確認することもできる。ライバル不在で、クルマと人の新しい関係を提供する。
TOYOTA プリウスPHV S 車両本体価格 3,200,000円~ |
車両型式 | DLA-ZVW35 | エンジン最大トルク | 141N・m(14.5kgf・m)/4,000rpm |
全高 | 4,480mm | モーター型式 | 3JM |
全幅 | 1,745mm | モーター最高出力 | 60kW(82PS) |
全高 | 1,490mm | モーター最大トルク | 207N・m(21.1kgf・m) |
最低地上高 | 140mm | 動力用主電池 | リチウムイオン電池 |
車両重量 | 1,410kg |
総電圧 | 207.2V |
乗車定員 | 5名 | 駆動方式 | 前輪駆動 |
エンジン型式 | 2ZR-FXE | トランスミッション | 自動無段変速機(CVT) |
総排気量 | 1,797cc | サスペンション | F:ストラット式コイルスプリング R:トーションビーム式コイルスプリング |
システム最高出力 | 100kW (136PS) |
タイヤ | FR:195/65R15 |
エンジン最高出力 | 73kW(99PS)/5,200rpm |
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BMWグループとトヨタ自動車は3月27日、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けの次世代リチウムイオンバッテリーの性能を向上させることを目的に、共同研究を始めたと発表した。 正極、負極、電解液の材料の研究を行う。共同で行っていく事により、開発費用を分担し、製品化へのスピードアップが見込まれる。 トヨタの内山田竹志副社長は会見で、両社が研究を分担すれば「よりスピーディに、より高いレベルで開発を進める事が出来る」と説明している。 なお、両社は昨年12月に、欧州では環境対応エンジンとされ普及が進んでいるディーゼルエンジンについて、トヨタがBMWより1.6及び2.0リッターの供給を受けるという、環境技術で提携する契約を締結しており、バッテリー技術だけではなく環境技術についても協業の可能性を探る方針を示している。
震災からほぼ1年の3月9日、三菱自動車からi-MiEVやミニキャブMiEVのディーラーオプションとして大電力の出力が可能な電源供給車として使用するための「MiEV power BOX(ミーブ パワーボックス)」を新たに設置し、全国の系列販売会社を通じて4月27日(金)より発売を開始すると発表した。 (メーカー希望小売価格:149,800円、消費税込) 使い方は車両の急速充電コネクターに繋ぐだけ。AC100Vで最大1500Wを供給できる。一般的な家庭の一日の電気使用量が約9.5KW程度。 駆動用バッテリー16.0kwhがフル充電されていれば約25%残した状態で一般家庭一日の使用量と同じ量を5時間から6時間連続して使用することが可能。 三菱自動車では、家庭用だけでなく停電時の信号機にも供給できることを確認しており、EVを電力貯蔵装置の一部として考える「スマートグリッドへの実現」をも視野に入れている。 従来の"環境問題への対応"に加えて"エネルギー需給逼迫への対応"という観点からのEVへの期待の高まりを受けて、三菱自動車では『MiEV power BOX』をはじめとした関連技術の研究・開発を進めている。
アウディAGは2月29日、今季のル・マン24時間とWEC世界耐久選手権に挑戦する新型LMP1プロトタイプカー、『アウディR18 e-tronクワトロ』をミュンヘンで世界初公開した。 ル・マンで2連覇、過去10回の優勝という輝かしい戦績を残しているル・マンの王者アウディ。そのアウディが「R18」の進化系として開発したのが『R18 e-tronクワトロ』である。そのシステムは、アウディが1980年代からパワーを確実に路面に伝えるために開発してきた四駆システムの"クワトロ"と、アウディが市販に向け開発を進めている「電気自動車システム"e-tron"」の可能性を組み合わせた次世代四駆だという。TDIディーゼルターボエンジンで後輪を駆動、ブレーキング時に回生されたエネルギーを使った電気モーターで前輪を駆動しているシステムとなっている。アウディはル・マン24時間で『R18 e-tronクワトロ』と、昨年型の『R18 TDI』を改良したノンハイブリッドの『R18ウルトラ』の2台をエントリー。今季新たにハイブリッドシステムを搭載してきたトヨタのニューマシン「TS030ハイブリッド」を相手に、"ル・マンのタイトル防衛"と"ハイブリッド対決"に挑む事になる。要注目だ。
2012年1月のデトロイトショーにてNSXコンセプトを出展し市販時期も明言した伊藤社長が再び熱く語った。 「遅いクルマにNSXという名前は付けられない」 「(GT-Rに)負けるつもりで作ることはありえないでしょう」 本田技研研究所の山本社長も、伊藤社長と同様に「速さにこだわる」と語っている。 開発・生産の拠点は米国となっており、既にチーフエンジニアも米国人で進んでいるが、コア技術については日本で研究し開発し「世界最速」を目指していくという。 世界最速を目指すからには、レクサスLFA、日産GT-Rなど国内のライバルを倒す必要がある。 ホンダ内部のエンジニアたちは、伊藤社長の熱い思いを受け「燃えたぎっている」そうだ。 NSXに対する男達の熱い思いに、ますます3年後の2015年への期待が高まってくる。
4月7日、ホンダは21日から一般公開が始まる上海モーターショーでの出展概要の詳細を発表した。 Mobility for the Earthをブースコンセプトに、将来の低炭素モビリティー社会の実現を提案。Liイオン2次電池搭載のIMAシステムやEVなど披露する。 具体的には、EVのコンセプトモデル「フィットEVコンセプト」や2012年に中国で発売予定のHVカー「インサイト」や「CR-Z」などを出展するとのことだ。
このほど、社団法人日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車販売協会連合会が 2011年3月の普通乗用車および軽自動車の新車販売台数ランキングを発表した。 これによると、乗用車のランキングナンバーワンは、ホンダ・フィットの2万2284台。 今年に入って初の2万台突破となり、トヨタ・プリウスから僅か1ヶ月で首位を奪還した。 2位となったプリウスは1万9702台、3位は先月に引き続きトヨタ・ヴィッツ。1万3915台が登録された。 一方の軽自動車は、スズキ・ワゴンRが今年初のトップとなる1万7290台。2位にダイハツ・ムーヴが続き、1万6777台を登録した。 3位は先月同様にダイハツ・タントで、1万3528台だった。
3月22日、トヨタ自動車は4月下旬に予定していたハイブリッド(HV)車プリウスのミニバンタイプの販売を延期すると発表した。 先の震災により、部品の調達が難しくなり、生産の見通しがつかないため。今後の発売予定は未定としている。 さらに、22日まで工場稼動を休止していた件にも触れ、引き続き23日から26日において休止するという判断を下している。
3月8日、トヨタはハイブリッド(HV)車の国内外における累計販売台数が、2月末をもって300万台を突破したと発表した。 同社によると、1997年8月から国内での販売が始まり、世界初の量産HV車「プリウス」を同月12月に発売。 2000年からは北米、欧州などの海外での普及を進めている。200万台を突破したのは2009年8月末。 そこからわずか1年半ほどで300万台を突破したことになる。