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ハイブリットカーの基本的メカニズムやシステムの違いは、前項で紹介したとおり。ここでは、現在のハイブリッドカー人気を牽引する「トヨタ・プリウス」と「ホンダ・インサイト」を例に挙げ"メカニズムの特徴や個性の違い"を検証する。
強力モーターと専用発電機を搭載。エンジン出力にモーターが積極介入し低速域ではモーター単独走行も可能!
トヨタの最新型ハイブリッドシステム「THS2」は、エンジンと発電機を動力分割機構を介して組み合わせた、「スプリットタイプ」を採用する。独立した発電機を搭載することでモーター駆動時でも充電することが可能になり、モーター駆動領域が格段に向上した。また、エンジンとモーターの駆動比率を緻密に制御することで省燃費性と動力性能を両立。低速走行や車庫入れ等は電気自動車として動作し、発電方法も回生ブレーキに限らず停車中にもおこなえることが特徴だ。新型プリウスは、アトキンソンサイクルで効率を高めた1.8リットルエンジンと高出力モーターの組み合せにより、システム出力134psを発生。ガソリンエンジンに換算すると、2.4リットルクラスのパワーを発揮することになる。
ただし、注目のEVモードは、作動範囲に55km/h以下の速度制限やアクセル開度、さらにバッテリー残量も影響を及ぼす。実際に電気走行できる距離は最大で2km程度(通常は数100m程度)なので過度の期待は禁物だ。
主役は高性能なエンジン エンジンの低効率領域を小型モーターが "さりげなく"アシストする!
ホンダのハイブリッドシステム「IMS」は、エンジンのクランク軸にモーターを直結した「シリーズタイプ」を採用。主動力は、燃費性能に優れた2ステージVTEC機構を搭載したエンジンが担当し、おもに発進時や加速時といった燃焼効率の悪い部分をモーターが"アシスト"するというもの。例えるなら「電動アシスト自転車」のイメージに近いといえる。最大の特徴は、構造的にシンプルで、軽量かつコストを抑えられることになる。インサイトの場合、1.3リットルエンジンとモーターの組合せにより、システム出力98psを発生。ガソリンエンジンに換算すると、1.6~1.8リットルクラスのパワーが得られる計算になる。発電方法は、回生ブレーキが中心になるが、バッテリー残量が少なくなると、エンジン単独の駆動に切り替わり、モーターを発電機として利用し、バッテリーを充電する。この間、モーターによるアシスト機能は作動しない。
最大の特徴は、走行フィールはガソリン車と遜色なく、自然なフィーリングで走行できること。はじめてハイブリッドカーに乗るユーザーも違和感なく運転することができる。また、GTNETがもっとも注目するのは、初代インサイトには、マニュアルミッション車の設定があったことだ。最大の特徴であるシンプルな構造は、車両重量の軽減に寄与。インサイトのシステムを基本ベースに、エンジンとモーターの高出力化を図り、マニュアルミッションを組み合わせれば、魅力的なコンパクトスポーツに発展する点に注目したい。
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BMWグループとトヨタ自動車は3月27日、ハイブリッド車(HV)や電気自動車(EV)向けの次世代リチウムイオンバッテリーの性能を向上させることを目的に、共同研究を始めたと発表した。 正極、負極、電解液の材料の研究を行う。共同で行っていく事により、開発費用を分担し、製品化へのスピードアップが見込まれる。 トヨタの内山田竹志副社長は会見で、両社が研究を分担すれば「よりスピーディに、より高いレベルで開発を進める事が出来る」と説明している。 なお、両社は昨年12月に、欧州では環境対応エンジンとされ普及が進んでいるディーゼルエンジンについて、トヨタがBMWより1.6及び2.0リッターの供給を受けるという、環境技術で提携する契約を締結しており、バッテリー技術だけではなく環境技術についても協業の可能性を探る方針を示している。
震災からほぼ1年の3月9日、三菱自動車からi-MiEVやミニキャブMiEVのディーラーオプションとして大電力の出力が可能な電源供給車として使用するための「MiEV power BOX(ミーブ パワーボックス)」を新たに設置し、全国の系列販売会社を通じて4月27日(金)より発売を開始すると発表した。 (メーカー希望小売価格:149,800円、消費税込) 使い方は車両の急速充電コネクターに繋ぐだけ。AC100Vで最大1500Wを供給できる。一般的な家庭の一日の電気使用量が約9.5KW程度。 駆動用バッテリー16.0kwhがフル充電されていれば約25%残した状態で一般家庭一日の使用量と同じ量を5時間から6時間連続して使用することが可能。 三菱自動車では、家庭用だけでなく停電時の信号機にも供給できることを確認しており、EVを電力貯蔵装置の一部として考える「スマートグリッドへの実現」をも視野に入れている。 従来の"環境問題への対応"に加えて"エネルギー需給逼迫への対応"という観点からのEVへの期待の高まりを受けて、三菱自動車では『MiEV power BOX』をはじめとした関連技術の研究・開発を進めている。
アウディAGは2月29日、今季のル・マン24時間とWEC世界耐久選手権に挑戦する新型LMP1プロトタイプカー、『アウディR18 e-tronクワトロ』をミュンヘンで世界初公開した。 ル・マンで2連覇、過去10回の優勝という輝かしい戦績を残しているル・マンの王者アウディ。そのアウディが「R18」の進化系として開発したのが『R18 e-tronクワトロ』である。そのシステムは、アウディが1980年代からパワーを確実に路面に伝えるために開発してきた四駆システムの"クワトロ"と、アウディが市販に向け開発を進めている「電気自動車システム"e-tron"」の可能性を組み合わせた次世代四駆だという。TDIディーゼルターボエンジンで後輪を駆動、ブレーキング時に回生されたエネルギーを使った電気モーターで前輪を駆動しているシステムとなっている。アウディはル・マン24時間で『R18 e-tronクワトロ』と、昨年型の『R18 TDI』を改良したノンハイブリッドの『R18ウルトラ』の2台をエントリー。今季新たにハイブリッドシステムを搭載してきたトヨタのニューマシン「TS030ハイブリッド」を相手に、"ル・マンのタイトル防衛"と"ハイブリッド対決"に挑む事になる。要注目だ。
2012年1月のデトロイトショーにてNSXコンセプトを出展し市販時期も明言した伊藤社長が再び熱く語った。 「遅いクルマにNSXという名前は付けられない」 「(GT-Rに)負けるつもりで作ることはありえないでしょう」 本田技研研究所の山本社長も、伊藤社長と同様に「速さにこだわる」と語っている。 開発・生産の拠点は米国となっており、既にチーフエンジニアも米国人で進んでいるが、コア技術については日本で研究し開発し「世界最速」を目指していくという。 世界最速を目指すからには、レクサスLFA、日産GT-Rなど国内のライバルを倒す必要がある。 ホンダ内部のエンジニアたちは、伊藤社長の熱い思いを受け「燃えたぎっている」そうだ。 NSXに対する男達の熱い思いに、ますます3年後の2015年への期待が高まってくる。
4月7日、ホンダは21日から一般公開が始まる上海モーターショーでの出展概要の詳細を発表した。 Mobility for the Earthをブースコンセプトに、将来の低炭素モビリティー社会の実現を提案。Liイオン2次電池搭載のIMAシステムやEVなど披露する。 具体的には、EVのコンセプトモデル「フィットEVコンセプト」や2012年に中国で発売予定のHVカー「インサイト」や「CR-Z」などを出展するとのことだ。
このほど、社団法人日本自動車販売協会連合会および全国軽自動車販売協会連合会が 2011年3月の普通乗用車および軽自動車の新車販売台数ランキングを発表した。 これによると、乗用車のランキングナンバーワンは、ホンダ・フィットの2万2284台。 今年に入って初の2万台突破となり、トヨタ・プリウスから僅か1ヶ月で首位を奪還した。 2位となったプリウスは1万9702台、3位は先月に引き続きトヨタ・ヴィッツ。1万3915台が登録された。 一方の軽自動車は、スズキ・ワゴンRが今年初のトップとなる1万7290台。2位にダイハツ・ムーヴが続き、1万6777台を登録した。 3位は先月同様にダイハツ・タントで、1万3528台だった。
3月22日、トヨタ自動車は4月下旬に予定していたハイブリッド(HV)車プリウスのミニバンタイプの販売を延期すると発表した。 先の震災により、部品の調達が難しくなり、生産の見通しがつかないため。今後の発売予定は未定としている。 さらに、22日まで工場稼動を休止していた件にも触れ、引き続き23日から26日において休止するという判断を下している。
3月8日、トヨタはハイブリッド(HV)車の国内外における累計販売台数が、2月末をもって300万台を突破したと発表した。 同社によると、1997年8月から国内での販売が始まり、世界初の量産HV車「プリウス」を同月12月に発売。 2000年からは北米、欧州などの海外での普及を進めている。200万台を突破したのは2009年8月末。 そこからわずか1年半ほどで300万台を突破したことになる。