SUPER FORMULA 2022 Round5
スーパーフォーミュラ第5戦SUGO、野尻智紀が今季4連続ポールポジションを手にする!
6月18日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の予選が行われ、第2戦からポールポジション獲得を続けるNo.1 野尻智紀(TEAM MUGEN)がライバルを圧倒する速さで今シーズン連続となる4度目のポールポジションを獲得した。自身通算11回目となる。
朝から青空が広がるもところどころに薄い雲が広がっていたSUGO。しかしながら前日の雨の影響か湿度が高く、蒸し暑さを覚える天気となった。朝のフリー走行開始時の気温は25度、路面温度は36度を記録。1時間半のセッションにおいて走り出しから野尻が好タイムをマークしつつ、一方で、DOCOMO TEAM DANDELION RACINGのNo.5 牧野任祐やNo.6 大津弘樹のペースも良く、チームとしての戦闘力の高さをアピールした。一方、シーズン序盤から結果を残せず苦しい戦いが続いていたTCS NAKAJIMA RACINGの2台_No.64 山本尚貴、No.65 大湯都史樹の上位に名を刻み、復調の兆しが見え始めた。
午後2時、予選Q1のA組セッションがスタート。ところが開始早々赤旗が提示される事態に。これは、最終コーナー近くに現れた動物がコースを横断したため。安全を確保した上で5分後にセッションは再開
する。開始から残り4分をきり、各車アタックに入ると、まずは大津が暫定トップタイムをマーク。だがこれを上回ったのが山本。1分05秒148のタイムでクラストップ通過を果たした。一方、大番狂わせともいえる結果になったのがNo.20 平川 亮(carenex TEAM IMPUL)。アタックラップに臨む中、スピードを落としていた他車に行く手を阻まれる形となり、ペースアップならず。翌周も再アタックするが、Q2進出可能な上位6番手には残れず。1週間前のル・マンで自身初優勝を飾った直後のレースで思わぬ苦渋を舐めることとなった。同じく、ル・マンで総合2位だったNo. 7 小林可夢偉(KCMG)もQ1敗退の結果となった。
Q1・B組には、第2戦からポールポジションを獲り続けている野尻が出走。ライバルより早めにトップタイムをマークしたが、その後、チェッカー直前にNo.18 国本雄資(KCMG)が1分5秒を切る好タイムをマーク。これで決まったに思われたが、その直後、牧野がこれを上回り、トップを奪取した。結果、牧野を先頭に、国本、野尻と続くことになった。
ラストアタックとなるQ2は午後2時40分にスタート。全12台がタイミングを見計らって各自コースへと向かう。こんシーズン、初めてQ2進出を果たしたNo.12 福住仁嶺(ThreeBond Drago CORSE)が真っ先に1分4秒台を刻んで暫定トップに立つと、間髪入れず大津が最速タイムを更新。すると、チェッカーフラッグが振られる中、No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)が1分4秒706でトップを奪取する。だが、その直後、チェッカーを受けた野尻が1分4秒349という驚異的なタイムを叩き出し、他者を寄せ付けず。圧倒的なパフォーマンスでシーズン4戦連続という申し分のない形でポールポジションを手中に収めることに成功した。2番手のフェネストラズに続いたのは、大津。フェネストラズ同様、今季自己ベストのグリッド獲得を果たしている。
1周の距離が短いSUGOの戦いは、荒れる展開になることが珍しくない。タイヤのマネージメントはじめ、気温によるタイヤの摩耗にも気を配りながら、53周先のゴールを誰が最初にくぐるのか。レースは午後2時30分に号砲となる。
第5戦スポーツランドSUGO・予選結果 トップ3
1.No. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)1’04.349
2.No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)1’04.539
3.No. 6 大津弘樹(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’04.785