SUPER FORMULA 2022 Round5 本選 - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA 2022 Round5

2022年6月20日

スーパーフォーミュラ第5戦SUGO、覇者はフェネストラズ!


6月19日、全日本スーパーフォーミュラ選手権第5戦の決勝が、宮城・スポーツランドSUGOにおいて開催され、予選2番手のNo.4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)がスタート直後にトップを奪取。レースは序盤に2度のセーフティカーが導入される荒れた展開になったが、その中で冷静沈着に戦い続けたフェネストラズがトップチェッカー。参戦3年目にして初優勝を手にしている。
 

予選日続き、強い陽射しの中で蒸し暑い天気になったSUGO。午前10時10分からのフリー走行の時点で気温は早くも28度超えとなり、午後からの決勝では体力勝負のサバイバルレースになる可能性もあるかに思われた。
 

そんな中、決勝前のウォームアップ走行も終わり、グリッド上に各車が試走するタイミングで突然の通り雨が降り始める。一瞬にして雨は止み、決勝までにすっかり路面もドライアップしたことで、レースは何事もなかったかのように午後2時半にフォーメーションラップが切られた。
 

レッドシグナルが消灯すると、絶妙のスタートを切ったフェネストラズがホールショットを奪う形で1コーナーに進入。逆に野尻はやや加速が鈍り2番手に。一方、中団グループではポジション取りで混戦模様となる中、2台が接触。うちNo.4 山下健太(KONDO RACING)がスピンを喫し、2コーナー進入手前のイン側でストップする。これを受けてセーフティカーがコースイン。1周かけて戻ってくるまでにコース復帰を果たそうと山下は懸命に脱出を試みるが、通り雨によって滑りすくなった芝生の上でタイヤが空転。みるみるうちにクルマの水温が上がったために山下はここでレース続行を断念した。
 

車両回収が終わり、レース再開となったのは7周終了時。フェネストラズは後方との差をうまく開く形でトップをキープしたが、逆に2位野尻と、最初のスタートで予選5番手から一気に3番手へ浮上していたNo.65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)から追い立てられる形となる。そんな中、予選12番手から8番手までポジションを上げていたNo.50 松下信治(B-MAX Racing Team)が1コーナーアウト側にコースオフ。タイヤバリアに激しくぶつかり、戦線離脱。ブレーキトラブルによるアクシデントだったというが、これで再びセーフティカーがコースイン。またも車両回収が始まったが、作業に時間を取られ、そうこうするうちにタイヤ交換が可能となる10周目へと突入。結果、セーフティカーランの中、まずはトップのフェネストラズを先頭に上位4台がピットイン、5番手を走っていたNo.37 宮田莉朋(Kuo VANTELIN TEAM TOM’S)はじめ、合計7台がステイアウトを選択した。
 

フェネストラズは8番手でコースに復帰。ルーティンを終えた車両のトップをキープしたが、野尻はタイヤ交換で時間を要し、大湯にピットで逆転を許してしまう。一方で、ステイアウト組のトップとして周回を重ねる宮田は、14周終了をもってレースがリスタートした後も快走を続け、”見えない敵”であるフェネストラズとのマージンを構築。逆にフェネストラズは自分よりもラップタイムで劣る前方車両に対し、タイヤを温存するために、あえてギャップを設けるなどタイヤマネージメントを行い、前方車両のピットイン後に備えるというレース運びに徹した。
 

そんな中で宮田はフェネストラズに対して20秒強のマージンを築いたものの、次第にタイムも頭打ちとなり、逆転に必要と言われる36秒までには至らず。また、序盤のセーフティカーが長引いた影響もあり、レースは規定周回の53周終了が難しくなり、70分間のタイムレースになる可能性が出てくる。この状況に、38周を過ぎた頃からステイアウト組は続々とピットイン。最後まで粘った宮田も46周終わりでピットへと戻ってくる。ところが、右リヤタイヤの交換に手間取り、タイムロス。コース復帰した時は6番手になってしまった。
 

ステイアウト組のピットインが完了し、改めてトップを奪還したフェネストラズは、2番手の大湯との差をきっちりキープ。落ち着かないレース展開をタイヤ同様、見事にマネージメントしてトップチェッカー。待ち侘わびた自身初のスーパーフォーミュラにおける初優勝を果たすこととなった。2位の大湯に続き、3番手には野尻。狙っていたポール・トゥ・ウィンこそ逃したが、手堅くポイントを積み重ねてシリーズランキングでは不動のトップをキープしている。
 

早くもシーズン前半戦を終えたスーパーフォーミュラ。5戦を終えてウィナーは4人。7月16、17日に富士スピードウェイで迎える第6戦では、どのドライバーが勝ち名乗りを上げるのか。期待が集まる。
 

第5戦スポーツランドSUGO・決勝結果 トップ3

1.No. 4 サッシャ・フェネストラズ(KONDO RACING)1:10’32.529 49Laps
2.No.65 大湯都史樹(TCS NAKAJIMA RACING)+5.304
3.No. 1 野尻智紀(TEAM MUGEN)+7.021





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