SUPER FORMULA 2022 Round1 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA 2022 Round1

2022年4月8日

SUPER FORMULA第1・2戦富士 プレビュー


SF開幕! 富士で第1、2戦を一挙開催へ!

 
今週末、ついに日本最高峰のフォーミュラレースである全日本スーパーフォーミュラ選手権が号砲。場所柄、富士スピードウェイのある静岡・御殿場界隈は桜の開花がやや遅いことでも知られることから、まだ満開にはなっておらず、レース開催に合わせて見頃になりそう。そんな中、今シーズンの戦いは参戦ドライバーの顔ぶれやチームもさることながら、レースフォーマットの変更などイベントそのものがさまざまな”トライ”に着手しており、新たな魅力となりそうだ。
 

全7戦から全10戦へ! 大会数には変化なし

北は宮城・スポーツランドSUGOから南は九州の大分・オートポリスまで、全国5箇所のサーキットにおいて開催されるスーパーフォーミュラ。大会数は全7大会とこれまでと変わりはないが、1ウイーク2レース制の新たな施策が導入され、うち大会でこれを実施することに。その結果、昨シーズンより3戦多い全10戦で開催される。1大会2レースは、前述のとおり今週末の第1・第2戦のほか、第7・第8戦の栃木・モビリティリゾートもてぎ(8月20、21日)、そしてシーズン最終大会になる第9・10戦の三重・鈴鹿サーキット(10月29、30日)がこれに該当。なお、富士と鈴鹿においては1大会1レース形式のイベント開催もあることから、各戦で異なる観戦の楽しみが味わえることになる。
 

予選フォーマットは? レース結果による得点は?

これまでスーパーフォーミュラでは、1大会1レースの場合、土曜日の午前にフリー走行を行い、午後から予選を実施。翌、日曜日は朝のフリー走行2回目を経て午後からの決勝を迎える形だった。今シーズンも1大会1レース開催時は同様のフォーマットとなる。一方、1大会2レースを実施する際は、まず金曜日に非公式の専有走行(※フリー走行は公式セッション扱いとなる)を実施、土曜日はフリー走行を設けずにそのまま午前中に予選突入となる。そして午後からの決勝に挑む形となった。日曜日も土曜日と同じ流れになるようだ。金曜日にクルマのセットアップを見極め、その流れで土曜、日曜の戦いに挑まなければならず、仮にレース前、あるいはレース後にセッティングを変更したところで、フリー走行がないために状況確認することができないため、セッティング変更はある意味”ギャンブル的”要素を含むことになるのではないだろうか。
 

また、ノックアウト方式の予選もこれまでのようにQ1、Q2、Q3と3セッションを通して随時出走台数を減らしていくのではなく、Q1、Q2と2回のセッションに変更。開催側としては、よりスピーディに、緊迫感を増長することを狙いとしているようだ。また、結果としては装着タイヤ本数の削減につながるため、環境負荷低減に向けた取り組みとしても考えられる。
 

なお、レース距離が1大会1レース、2レースどちらであっても1戦につき177.637km(もてぎ)〜196.308km(オートポリス)と大きな変化もないことから、レース結果における獲得得点もすべてのレースにおいてフルポイントになる。昨シーズンまで2レース開催時は、1レースあたり通常の50%のポイントの付与だっただけに、今シーズンからは結果によっては1大会2レースで大量得点が実現することとなる。戦う側にとっても”1度で2度おいしい”レースをモノにするため、いっそう緊張感ある戦いを披露してくれるはず。また、今シーズンのチャンピオン争いにおいても、有効ポイント制から全戦の獲得ポイント数の累計でチャンピオンを争う従来のスタイルに戻っている。それだけに、1大会2戦が開催される大会が持つ意味合いが大きくなるとも言える。そう考えると開幕イベントの富士は、現地観戦するファンが早速その魅力を堪能する絶好のチャンスとなるわけだ。人馬一体ではないが、クルマとドライバーが万全の体制で結果を出せるか否か。シーズン初戦からテンション高まる激戦が期待できるだろう。
 

■新参チーム&ドライバーは?
今シーズンの参戦チーム数は12。昨シーズンと同様だが、ドライバーは2名増えて21選手が出走する。ルーキードライバーとしてでビューを果たすのが、佐藤蓮と三宅淳詞のふたり。すでにSUPER GTではおなじみの選手だが、昨シーズンまでスーパーフォーミュラ・ライツで腕を磨いてきた。ふたりはともに新規チームとなるTEAM GOHからの参戦となる。一方、昨シーズンまでスポット参戦を繰り返してきた笹原右京とジュリアーノ・アレジが正式にフル参戦が実現している。アレジに関しては、スポット参戦ながら優勝を果たすなど昨シーズンから大注目のドライバーだったが、引退した中嶋一貴に代わり名門トムスのエースドライバーとして成長が期待されており、その活躍からは目が話せないだろう。
 

ベテラン勢としては世界耐久選手権(WEC)との掛け持ちを続ける小林可夢偉やWECにフル参戦が叶った平川亮、さらにディフェンディングチャンピオンの野尻智紀やタイトル奪還を虎視眈々と狙う山本尚貴、そして試合巧者の関口雄飛らの奮闘も気になる。もちろん、勢いある若手ドライバーの躍進もしかり。いずれにせよ、シングルシーターならではのガチンコバトルは、今シーズンも健在であることに違いはない。
 

主なタイムスケジュール

・4月9日(土)第1戦
09:30 – 公式予選(ノックアウト方式)
09:30 – 09:40 Q1(A組→上位6台がQ2へ)
09:45 – 09:55 Q1(B組→上位6台がQ2へ)
10:05 – 10:12 Q2
13:40 – 14:30 スタート進行
14:30 –     決勝(41Laps)
 

・4月10日(日)第2戦
10:25 – 公式予選(ノックアウト方式)
10:25 – 10:35 Q1(A組→上位6台がQ2へ)
10:40 – 10:50 Q1(B組→上位6台がQ2へ)
11:00 – 11:07 Q2
13:40 – 14:30 スタート進行
14:30 –  決勝(41Laps)





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