SUPER GT 2021 Round.6 予選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2021 Round.6

2021年10月24日

2年ぶりのオートポリス戦、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GTがポール獲得!


10月23日、大分・オートポリスにおいて、2年ぶりに2021年SUPER GT第6戦が開会。この日行われた予選では、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大津都史樹組)が待望の今シーズン初ポールポジションを手にしている。
 

昨シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大の防止対策として開催箇所が限定されたSUPER GT。よって、九州唯一のサーキットでもあるオートポリスでの開催が見送られたため、レース開催は2年ぶりとなった。この日、サーキットは朝からすっきりとした青空が一面に広がり、眩しい日差しに恵まれる絶好のレース観戦日和だったが、朝の公式練習開始時点の気温は10度、路面温度は16度と体感的には寒いスタートとなった。
 

全8戦で戦うSUPER GTでは、レース結果によってウェイトを搭載する規則だが、その最大重量を搭載するのは今大会が最後。シーズン中に好成績を残し、チャンピオン争いでトップに立つNo. 1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)は110kgへと到達。レギュレーションによってウェイトを軽減する代わりにパワーが削減(燃料流用リストリクター径のサイズダウンで調整)されるため、アップダウンに富むコースを戦うのはとても厳しい状態となる。
 

そんな中、公式練習でトップタイムを刻んだのは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)。シーズン序盤はアクシデントやトラブルに結果が残せずにいたが、第3戦鈴鹿での優勝後は速さと強さの双方を見せる活躍。今大会ではランキング中団グループから抜き出そうと躍進を狙っていた。また、その思いはNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)も同じ。前回のSUGOでシーズン初ポールポジションを手にしたものの、決勝ではピット作業違反を機に後退。不運な展開で勝利を逃しているだけに、是が非でも好結果を残したいと予選での上位獲得を狙っていた。
 

午前中は気温が思ったよりも低い状態だったが、午後からの予選を前に穏やかな日差しが味方して、気温が14度、路面温度は26度まで上昇する。GT300クラスのQ1 A、B両組を経て始まったGT500クラスQ1。8号車がトップタイムをマークして勢いづくが、ここに待ったをかけたのが同じNSX-GT勢。まず、No.64 Modulo NSX-GTがコースレコードを更新する速さを見せてトップに立つ。しかし、その直後に16号車が1分31秒389をマークし、トップへ。このままセッションは時間切れを迎え、16号車、64号車がワンツーで続き、次いでNo.14 ENEOS X PRIME GR Supraが3番手につけ、8号車は4番手に留まった。
 

GT300クラスQ2に続いて始まったGT500クラスQ2。Q1同様、8号車がまたしてもトップタイムを真っ先にマークしたが、No.64 Modulo NSX-GTがこれを上回りトップを奪取。だが間髪おかず、またしても16号車が1分31秒770のタイムでライバルを蹴散らしトップへ。そこにラストアタックで意地を見せた14号車が1000分の7秒差で2位を獲得。結果、64号車は3番手となり、4番手に8号車が続く結果となっている。
 

過去、2017年から3シーズンの間はホンダ勢が予選ポールポジションを獲得しているオートポリス。一方で、決勝レースではトヨタレクサス勢が優勝という”ジンクス”があるだけに、翌日の決勝の展開がいっそう気になるところだ。
 

一方、GT300クラスでは、チャンピオン争いする上位陣の中で最大ウェイトとなる100kgを搭載する車両は3台。公式練習では、No.55 ARTA NSX GT3が第2ヘアピン手前でコースアウト、ノーズをクラッシュバリアにヒットさせてクラッシュ。これが赤旗原因となり、さらにNo.18 UPGARAGE NSX GT3もマシントラブルでコース上にストップ。立て続けに赤旗が提示された。落ち着かないセッションの中、GT300クラスの専有走行でNo.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GTがトップタイムをマーク。今季2度の表彰台はあるものの、52号車がシーズン終盤での初勝利を狙って勢いを見せた。
 

だが、迎えた予選ではライバルも大きくタイムアップを見せた。一方、100kgのウェイトを搭載する3台中2台がQ1で敗退。だが、前回のSUGO戦で悲願のシーズン初勝利を達成したNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTは、Q1・A組を2番手で突破する驚きのパフォーマンスを披露した。Q2では、まず61号車がGT300クラスのレコードタイムを更新する速さでライバルに先んじてトップに立ち、プレッシャーをかける。だが、これをNo.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV aprが上回り、今シーズンはノーポイントで厳しい戦いが続いていた31号車が初ポールを獲得している。
 

第6戦オートポリス 予選結果 各クラストップ3

GT500
1.No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)1’31.770
2.No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/山下健太組)1’31.777
3.No.64 Modulo NSX-GT(伊沢拓也/大津弘樹組)1’32.068
 

GT300
1.No.31 TOYOTA GR SPORT PRIUS PHV apr GT(嵯峨宏紀/中山友貴組)1’42.039
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’42.316
3.No.52 埼玉トヨペットGB GR Supra GT(吉田広樹/川合孝汰組)1’42.727
 
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