SUPER GT 2021 Round.5
2年ぶりのSUGO戦、No. 8 ARTA NSX-GTが今季初ポール!
9月11日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて、2021年SUPERGT第5戦SUGO大会の予選が行われ、No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)が今シーズン初めてのポールポジションを獲得。2年ぶりの開催となるSUGOでの予選は、僅差によるグリッド争いとなり、盛り上がりを見せた。
昨シーズンは、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、ツインリンクもてぎ(栃木)、富士スピードウェイ(静岡)そして鈴鹿サーキット(三重)の3ヶ所に限定して実施されたため、SUGOそして大分・オートポリスでの開催は見送られていた。シーズンオフにコースやサーキット施設の一部改修を済ませたSUGO戦だけに、どのチームにとっても”未知数”がある中での一戦となり、まずは朝の公式練習から精力的な走り込みを行うことでライバルよりも有利に立とうとする動きも見られた。
まず、公式練習で速さをアピールしたのが8号車。これまでも存分に速さは出せているものの、肝心の結果で成果を残せずサクセスウェイトもライバルより軽い状態。このSUGOでの躍進はチームにとっても”マスト”の状態だっただけに、申し分のないスタートを見せることになった。
GT300クラスのQ1_A、B組の予選を経てGT500クラスQ1に入ると、まずターゲットタイムとなる1分10秒617をマークしたのがNo.17 Astemo NSX-GT。すると間髪入れず8号車が1分10秒392のタイムでトップを奪取する。その後も他車によるトップタイム更新が続く展開となったが、1分10秒275のタイムで最終的にQ1トップを奪ったのは、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra。以下、No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT、No.64 Modulo NSX-GTと続き、注目の8号車は4番手どまりだった。
GT300クラスのQ2後に行われたGT500クラスQ2。Q1よりも気温、路面温度がそれぞれ1度下がり、24度/27度のコンディションで最終セッションがスタートする。まず、64号車がQ1トップタイムに肉薄したが、その直後に8号車が1分10秒を切って1分9秒887のタイムをマーク! SUGOのコースレコードである1分09秒676に迫る好走を見せた。その後、各車もタイムアップを計り1分10秒前半台の激しいポジション争いを繰り広げたが、1分9秒台のタイムには届かず。結果、8号車が今シーズン待望のポールポジションを手にしている。2位に続いたのは16号車。前回の鈴鹿戦に続いてのフロントロウ獲得となった。3位にはNo.12 カルソニック IMPUL GT-R。一方、レクサス勢のトップは7位のNo.38 ZENT CERUMO GR Supraとなっている。
一方のGT300クラス。こちらはQ1をA、Bの二組に分けて実施。そこから各組上位8台がQ2に進出を果たした。Q1・A組ではNo.96 K-tunes RC F GT3が、B組はNo.7 Studie PLUS BMWがトップタイムをマークしたが、全16台が出走したQ2では、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORTが前回の鈴鹿同様に速さを見せる。アタックを担当した61号車の山内は1分17秒479のタイムでシーズン3度目のポールポジション獲得となった。2番手には今シーズンのベストグリッドを手にしたNo.18 UPGARAGE NSX GT3。そして3番手には第2戦富士の勝者でもあるNo.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GTが続く結果となった。
第5戦スポーツランドSUGO 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/福住仁嶺組)1’09.887
2.No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)1’10.049
3.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(平峰一貴/松下信治組)1’10.238
GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’17.479
2.No.18 UPGARAGE NSX GT3(小林崇志/名取鉄平組)1’17.832
3.No.60 SYNTIUM LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑組)1’17.971