SUPER GT 2021 Round.4
梅雨明け直後のもてぎ、予選トップはNo. 1 STANLEY NSX-GT
7月17日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて、2021年SUPER GT第4戦もてぎ大会の予選が行われ、真夏の天候となる中でトップタイムをマークしたのは、No. 1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)。ホンダのお膝元であるサーキットで今シーズン初めてのポールポジションを手にしている。
4月の岡山大会で幕を開けた2021年シーズン。ゴールデンウィークには第2戦富士、続いて5月下旬に第3戦鈴鹿というスケジュールだったが、新型コロナウイルス感染再拡大の影響で第3戦開催が延期。この第4戦もてぎを迎えるまで、およそ2ヶ月半という長い時間を要することとなった。
早朝、曇天模様だったもてぎ。午前9時20分から2時間あまりの公式練習に入ると、次第に天候が回復。気温26℃、路面温度31℃から気温31℃、路面温度は46℃まで上昇し、タフなセッションになった。まず、GT300とGT500の両クラス混走時で好調だったのがNo.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R(平手晃平/千代勝正組)。これにNo.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)、19号車が続き、逆に序盤2戦で表彰台に上がっているクルマは後方に沈むこととなったが、セッション最後のGT500クラス専有走行になると、1号車が自己ベストタイムを更新。2番手でセッションを終えることとなった。
午後のノックアウト予選は気温33℃、路面温度45℃というコンディションでスタート。まずGT300クラスのQ1ではこれまで同様にA、B組に分けてアタックを繰り広げた。続いてGT500のQ1が始まると、いつも以上に早めのタイミングでコースインするクルマが多数見られた。まずQ1トップタイムは、1号車。これに16号車、19号車と続き、午前から続いて好調さをアピールする。Q2に入ると、さらにアタック合戦がヒートアップ。トップに立つクルマが猫の目のごとく入れ替わる。その中でひと足先にタイムを更新し、トップに躍り出たのが19号車。だが、その直後に1号車が100分の5秒差で19号車のタイムを上回り、このままポールポジションを奪った。アタックを担当した山本にとってはもてぎでの自身初ポール獲得でもあった。
GT300も、自身初クラスポールポジションが誕生した。まず、Q1・A組でトップタイムをマークしたNo.11 GAINER TANAX GT-R。平中克幸からバトンを受けた安田裕信がQ2に進出すると、ライバルたちが徐々にタイムアップした後、満を持したように自己ベストタイムを更新。安田は久々にQ2を担当し、自身初となるSUPER GTでのポールポジション獲得を果たすこととなった。
翌日の決勝も天気予報では晴れ。ライバルたちとの戦いはもちろんのこと、真夏の暑さにも負けず、勝利するチームは果たしてどこなのか。シリーズ中盤に向けての戦いは文字通り、厳しい一戦になりそうだ。
第4戦もてぎ 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No. 1 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐組)1’37.498
2.No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/宮田莉朋)1’37.549
3.No.16 Red Bull MOTUL MUGEN NSX-GT(笹原右京/大湯都史樹組)1’37.768
GT300
1.No.11 GAINER TANAX GT-R(平中克幸/安田裕信組)1’47.737
2.No.244 たかのこの湯 RC F GT3(三宅淳詞/堤 優威組)1’47.892
3.No.56 リアライズ 日産自動車大学校 GT-R(藤波清斗/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1’47.972