SUPER GT 2015 Round.4
SUPER GT第4戦富士、No.38 ZENT CERUMO RC Fの立川が2戦連続ポールポジション
2015年のシーズン前半戦の最後を迎えたSUPER GT。第4戦は静岡・富士スピードウェイが舞台。今季は第2戦に続いて2度目の開催となる。8月8日に行われた予選は薄曇りの中で行われ、予想していたほどの酷暑にもならなかった。これが影響したのか、これまでの強豪チームのいくつかが本領を発揮することができず、いつもとは違った構図が描かれることとなった。そんな中、しかと実力を見せつけたのが、No.38 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路。前回第3戦タイ戦に次いで最速ラップをマーク。またしても自身の記録である最多ポールポジション獲得数を21回へと伸ばした。
朝の公式練習を前に強い日差しが照りつけていた富士。だが次第に濁った色の空へと変わり、気温、路面温度もこれに併せて下降する。Q1のアタックでは、終盤にNo. 8 ARTA NSX CONCEPT-GTの野尻智紀がファステストラップをマーク。今季初となるNSXのポールポジションが決まるかに思われたのだが…。すかさず最後の最後になって、No.38 ZENT CERUMO RC Fの石浦宏明が1分28秒829の好タイムで逆転! Q2 でアタックを担当する立川祐路へ理想の形でバトンを引き渡した。
迎えたQ2。気温、路面温度ともQ1よりさらに低くなったコンディションは、夏場に強さを発揮するチームが精彩を欠くという波乱を招いた。前評判の高かったミシュラン勢の2台がQ2進出を果たせなかったのが、最たる例だといえる。そんな中、台頭してきたのがレクサスRC−F勢とホンダNSX CONCEPT-GT勢。38号車の立川が1分28秒579の好タイムでトップにつけると、2番手にはNo.8 ARTA NSX CONCEPT-GTの松浦孝亮が奮闘。およそ0.2秒差で今季チームベストの結果を残した。3番手にはNo.36 PETRONAS TOM’S RC Fのジェームス・ロシター。上位5台をレクサスとホンダが締め、日産勢トップは、ミハエル・クルムがアタックを担当したNo.24 D’station ADVAN GT-Rの5位だった。
一方、GT300ではハンディウェイトもなんのその、No.55 ARTA CR-Z GTの高木真一が激走。立川同様、高木もポールポジション獲得記録を更新し、GT300クラス3位タイへと浮上している。
・第4戦富士 予選結果
GT500(TOP6)
1.No.38 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/石浦宏明組)1’28.579
2.No. 8 ARTA NSX CONCEPT-GT(松浦孝亮/野尻智紀組)1’28.733
3.No.36 PETRONAS TOM’S RC F(伊藤大輔/ジェームス・ロシター組)1’28.796
4.No.39 DENSO KOBELCO SARD RC F(平手晃平/ヘイキ・コバライネン組)1’28.804
5.No.15 ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/オリバー・ターベイ組)1’28.910
6.No.24 D’station ADVAN GT-R(佐々木大樹/ミハエル・クルム組)1’29.124
GT300(TOP3)
1.No.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)1’37.975
2.No.65 LEON SLS(黒澤治樹/蒲生尚弥組)1’38.020
3.No.31 TOYOTA PRIUS apr GT(嵯峨宏紀/中山雄一組)1’38.092
