SUPER GT 2014 Round.6 予選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2014 Round.6

2014年9月2日

SUPER GT第6戦鈴鹿、No.36 PETRONAS TOM’S RC Fが今季2度目のポール獲得!


8月最後の週末、30日に三重・鈴鹿サーキットにおいてSUPER GT第6戦「INTERNATIONAL SUZUKA1000km」の予選が行われた。そんな中、予選でトップタイムをマークしたのは、No.36 PETRONAS TOM’S RC Fの中嶋一貴。タイムアタックでは、ライバルたちが時間ギリギリまでピットに待機しているのを尻目に、先行アタックを敢行。これが奏功し、1分48秒633のタイムでコースレコードを更新すると、このままポールポジションを手に入れた。中嶋が予選アタックでポールポジションを獲得するのは、今季第4戦SUGOに続いて2度目となる。

S-GTでの真夏の三連戦のトリとなる今大会は、同時にシリーズ最長のレースとして、さらには日本を代表する名サーキット、鈴鹿の伝統レースとしても知られる。例年、ジリジリとした真夏の暑さの中で繰り広げられることが多い一戦だが、予選が行われた土曜日は、薄曇りの天気が先行する一日となった。

午前中の公式練習で快調な走りを見せたのは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)。セッション序盤に非公式ながらコースレコードを上回るタイムをマーク、以後、決勝を見据えたロングランを入念に行うほどの余裕を見せた。さらに、前回の富士から上位争いに食い込むことになったHonda勢がこの鈴鹿でも力走。2番手から4番手を占領する好調ぶりだった。

午後からのノックアウト予選。まずQ1でトップタイムを奪ったのは、No.46 S Road MOLA GT-Rの本山哲。チェッカーが出る間際に1分48秒629という最速ラップをマーク。今季チーム初のポールポジション目指して弾みをつけた。これに23号車の松田次生、No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTの山本尚貴が続き、ミシュランタイヤを装着する3台がトップ3を占めることになる。

そして迎えたQ2。気温、路面温度がQ1よりも下がる中、いわゆるタイヤのおいしいところをうまく合わせ込めてアタックを行いたいところ。このセッションで与えられた時間は12分。通常、5分ほど経過した段階でコースへ向うことがパターンになっているが、今回は1台のクルマが開始からほどなくして、ピットを離れた。それが36号車の中嶋だった。

中嶋はやや控えめなペースでしっかりとタイヤに熱を加え、アタック開始。ライバルより早いタイミングでアタックに入り、1分48秒633という驚異のタイムでトップへと躍り出る。その後、ライバルたちも自己ベストタイムを次々と更新するが、中嶋のタイムには一歩及ばず。結果、36号車が今季2度目のポールポジションを獲得、2位にNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT、3位には23号車が続き、3メーカーがそれぞれ予選のトップ3を分け合った。

一方、GT300では、Q1でNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が最速タイムでトップにつけ、前回の覇者らしく勢いあるところをアピールした。だが、Q2では異なる展開が待ち受けた。終盤のフルアタックに入ると、コースレコード更新の嵐が吹き荒れることになり、その中でも1分59秒115という目も醒めるような数字が刻まれた。このタイムをマークしたのは、No.55 ARTA CR-Z GTの小林崇志。2位にNo.0 MUGEN CR-Z GT、3位にはNo,31 OGT Panasonic PRIUS。いわゆるJAF GT車両、しかもハイブリッドシステムを搭載する車両が上位を独占する結果となった。

決勝は173周、1000kmにて実施されるが、新しい車両で迎える初の1000kmレース。予選での時点では気になる暑さもやや緩和されたものだったが、翌日の決勝ではどんな天候が待ち受けるのか。さらには繰り返し行うルーティンワークのピットインではどのような戦略を立ててくるのか…。まさにチーム総合力が試される長丁場の戦いになる。

■第6戦鈴鹿 予選結果

・GT500
1.No.36 PETRONAS TOM’S RC F(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)1’48.633
2.No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)1’48.846
3.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1’48.979
4.No.46 S Road MOLA GT-R(本山哲/柳田真孝組)1’49.353
5.No. 8 ARTA NSX CONCEPT-GT(ヴィタントニオ・リウッツイ/松浦孝亮組)1’49.403
6.No.12 カルソニック IMPUL GT-R(安田裕信/ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ組)1’49.433

・GT300
1.No.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)1’59.115
2.No. 0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)1’59.639
3.No.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀組)1’59.667





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