SUPER GT 2014 Round.2 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2014 Round.2

2014年5月6日

SUPER GT第2戦富士、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rが圧勝!


5月4日、静岡県・富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第2戦決勝レースが行われた。500kmという今シーズン初の長丁場の一戦は、序盤にセーフティカーが2度入る荒れ模様の展開から始まったが、その後は幾度となくクラス同士の激しいバトルや、終盤の追い上げによる逆転劇など見どころの多い一戦となり、詰めかけた5万7千人を超える観客を魅了した。そんな中、価値ある勝利を手にしたのは、予選で最速タイムをマークしたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信組)。ハプニングにも動じることなく、自分たちのレースを完遂。まちわびた今季初優勝を果たしている。

前日同様、恵まれた好天気となった富士スピードウェイ。前夜からサーキットのゲートはオープンされていたが、早朝からの来場も多く、あっという間にスタンドが人で埋め尽くされた。やや風は冷たいものの穏やかな日差しに恵まれ、爽やかなレース日和となった。

午後2時、500km、110周にわたる長丁場の戦いがスタート。開幕戦とは違って今回はセーフティカーが先導するフォーメーションラップもスムーズに行われ、1周のみでレースが始まった。だが、それとは逆に戦いは早くも丁々発止の状態に。4周目に入ったばかりのストレートでは2台が接触、うち1台がガードレールに激突してパーツが飛び散るアクシデントが発生した。これを受け、SCが9周目いっぱいまで導入されることに。レース再開後は再びあちらこちらで好バトルが繰り広げられていたが、今度は46号車のGT-Rから火災発生。2度目のSCランとなったときには、GT300を中心にルーティンワークをやや早めるチームが続出、ピットでは慌ただしく作業をするスタッフの姿が多く見られた。

そんな中、トップを快走する12号車は時間が経ってもトラブルフリーで走り続け、着実に足場を固めていく。2度にわたるSCランで築いた後続との差がその都度小さくなるというアンラッキーをも跳ね除ける力走でほぼトップを独走。荒れた展開をものともせずにチェッカードフラッグを一番にくぐり抜けることとなった。そしてトップのGT-Rに続いたのは、予選5番手スタートだったNo. 1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平組)。レクサスのお膝元である富士で大活躍するという、ディフェンディングチャピオンらしい戦いぶりだった。3位には、常に安定した速さを見せていたNo. 6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資組)が続いている。

一方、GT300もGT500に負けじと劣らぬ大混戦。ポールスタートのNo.3 B-MAX NDDP GT-Rは周回を重ねるごとに後続とのバトルに挑まれ、厳しいレース展開に。一方で二度のSCランを味方につけてじりじりとポジションアップを見せていたのが、いわゆる「黒船」勢だった。終盤はベテランドライバーの腕を活かした戦略が当たり、No. 4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口信輝/片岡龍也組)が虎視眈々とトップの座を狙っていく。結果、4号車はレース終盤にトップを奪取。最終盤にはNo.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)と開幕戦同様激しくやりあった末に掴んだ2勝目となった。

 

 

■第1戦岡山 決勝結果

・GT500
1.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信組)3:07’18.438 110L
2.No. 1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平組)+24.568
3.No. 6 ENEOS SUSTINA RC F(大嶋和也/国本雄資組)+41.365
4.No.24 D’station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹組)+57.798
5.No.37 KeePer TOM’S RC F(伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組)+1’00.328
6.No.39 DENSO KOBELCO RC F(石浦宏明/オリバー・ジャービス組)+1’06.386
・GT300
1.No. 4 グッドスマイル 初音ミク Z4(谷口信輝/片岡龍也組)。3:08.20.267 102L
2.No.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)+1.061
3.No. 0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)+5.530

 



2014年5月6日

SUPER GT第2戦富士、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rが予選最速車に!


5月3日、静岡県・富士スピードウェイにおいて、SUPER GTシリーズ第2戦の予選が行われ、No.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信組)がポールポジションを獲得した。

ゴールデンウィークの後半に迎えた第2戦。観客スタンドの奥手にはまだ雪化粧の残る富士山が綺麗に見えるなど、終始穏やかな天候の中でセッションが進んでいった。

ニューマシンが搭載されたGT500は富士スピードウェイが誇る長いメインストレートでどこまでトップスピードが伸ばせるか、がひとつの話題に。実際、走行データでは300km/hをマークすることも。開幕戦の岡山を経て、その後、タイヤメーカーテストなどをこなしながら、より速くより強いマシンを準備してきたことだろう。

そんな状況の中で迎えた予選日は、朝の公式練習の時点からこれまでのコースレコードを更新する車両が続発。15台中7台とほぼ半数にあたる台数がハードルを難なくクリアすることとなった。そして迎えたノックアウト予選。Q1でまずNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの安田が1分29秒794のトップタイムをマーク。これに同じGT-R勢やレクサス RC Fが続いた。だがその一方で、Honda勢のNSX CONCEPT-GTは精彩を欠き、全5台が後方に沈むこととなる。

その後のQ2では12号車GT-Rのオリベイラがさらにタイムアップ。1分28秒799と唯一の28秒台をマーク、2位のNo.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝組)にも0.473という差をつけてシーズン初のポールポジションを手にしている。2位の46号車に続いたのは、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)。結果、GT-Rがトップ3を独占。レクサス勢ではNo.36 PETRONAS TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組)の4位が最高位となった。

一方、GT300では国産勢が気を吐いた。トップタイムをマークしたのは、No. 3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス組)。GT3仕様ながら日産がポールを手にし、続く2番手にはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)が入り、3番手もNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)とトップ3を独占している。

 

■第1戦岡山戦 予選結果

・GT500
1.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/安田裕信組)1’28.799
2.No.46 S Road MOLA GT-R(本山 哲/柳田真孝組)1’29.272
3.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1’29.380
4.No.36 PETRONAS TOM’S RC F(ジェームス・ロシター/平川亮組)1’29.510
5.No. 1 ZENT CERUMO RC F(立川祐路/平手晃平組)1’29.525
6.No.24 D’station ADVAN GT-R(ミハエル・クルム/佐々木大樹組)1’29.558
・GT300
1.No. 3 B-MAX NDDP GT-R(星野一樹/ルーカス・オルドネス組)1’37.841
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)1’38.034
3.No.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)1’38.188



2014年4月29日

SUPER GT第2戦富士 プレビュー


ニューマシンによる開幕戦を終え、迎えるSUPER GT第2戦。その舞台は静岡・富士スピードウェイだ。「FUJI GT500km RACE」は、岡山とはひと味もふた味も異なる戦いが期待できる一方、GT500マシンにおいては、まだ経験のない長距離を走る戦いとなる。ゴールデンウィーク真っ只中、世界遺産の富士山をバックに爆音をとどろかせるモンスターマシンの戦いを目に焼き付けよう!

■第2戦の今回も、「ニュー」なものに注目!

大幅な規則変更となった今シーズンのGT500。刷新された戦闘マシンには新たな要素がぎっしりと詰め込まれているのはご存知のとおり。開幕戦の岡山では、戦闘モードたっぷりのルックスを披露し、新たに身に付けたハイスピードのポテンシャルを余すことなく発揮した。

とはいえ、1戦を終えた時点で各メーカー、チームにおいて「やらねばならないこと」は依然として山積状態でもある。「より速く、より強く」の態勢でライバルに先制しなければ、長いシーズンを戦ってはいけない。そんな強靭な思いでみんなが着々と闘いに向けての準備を進めてきた。正直なところ、開幕戦ではLEXUS RC F勢が好調さをしっかりアピール。NISSAN GT-R勢は安定した速さを見せていたものの、レース中のハプニングに関わることになったチームが多く、惜しい展開となった。一方でこれとは対照的だったのが、ホンダ勢。Honda NSX CONCEPT-GTは精彩を欠くパフォーマンスに甘んじる結果となり、苦汁をなめた。となれば、今回の富士は「どこまでリカバリーできたか」がひとつの着眼点となる。強化、熟成という煮詰めの作業をいち早く高いレベルで用意しているかが、ライバルを出し抜くポイントとなるだろう。

■岡山よりも200km長。“耐久”の要素を味方につけろ!

開幕戦の岡山は300kmレース。だが、今回の富士はその1.6倍強となる500kmだ。オフシーズンのテストでは、セットアップよりも初期トラブルのシューティングや共有パーツ搭載時の確認など、これまで以上に作業に時間を要する内容が多く、存分なロングランを行っているチームはほぼないと思われる。つまり、オフシーズン、そして開幕戦のデータをもとに、500kmにおける戦略を準備しなければならないのだ。長距離に加え、富士では長いメインストレートでトップスピードが大きく伸びるだけに、マシントラブルの可能性も比例して高くなるのでは? という勘ぐりもなくはない。未知の世界に挑む勇者の姿をしかと見守りたい。

■GT300は「黒船」vs「ハイブリッド」!?

開幕戦の岡山で観客を魅了したのは、BMW Z4の抜きん出た戦闘力。3位表彰台に上がったMercedes-Benz SLS AMG GT3を駆るチームドライバーは、「彼らのパフォーマンスに追い付くことは不可能」と早速白旗モードとなっていたが、果たして富士ではその勢力図に変化が見られるのだろうか? 実力あるチームが投入するBMW Z4は昨シーズンよりもそのパフォーマンスが上がっているのは確かであるが、開幕戦の勝利によってハンディウェイトが搭載されるため、富士の長いメインストレートではどの程度の影響があるのか、まずは要チェックだ。

この“黒船集団”に負けじと気を吐くのが、国産勢のハイブリッド車だ。豊富なデータと実績をもって挑む中、開幕戦でポールポジションを獲得しているプリウスは富士との相性も良い。もちろん、もうひとつのCR-Z GTも虎視眈々と飛躍を目論んでいることだろう。

ゴールデンウィークとあって、サーキット場内ではレースのほかにたくさんのイベントがスケジュールされている。家族、カップル、あるいは友達どおしで楽しい時間を過ごしてみては?

■主なタイムスケジュール

5月3日(土)
07:20 – 08:10  オープンピット
09:00 – 11:00  公式練習
09:00 – 10:40 : GT500 & GT300
10:40 – 10:50 : GT300
10:50 – 11:00 : GT500
12:00 – 12:50   ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
17:05 – 18:05 GTキッズウォーク

4月6日(日)
08:30 – 09:00 フリー走行
09:10 – 09:25 サーキットサファリ
10:30 – 11:20 ピットウォーク
12:50 –             ウォームアップ
14:00 -     決勝 110Laps(500km)
17:15 – 18:15 グランドフィナーレ





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