SUPER GT 2014 - イベント・レースレポート

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 SUPER GT 2014


見どころ

今シーズンのSUPER GT(以下、S-GT)は、GT500クラスの車両が刷新され、シャシーおよびエンジンがリニューアルされている。それだけに、国内で一番の人気を誇るといわれるこのS-GTは、次なる時代での飛躍に期待がかかる。かねてからGT500では、ドイツ・ツーリングカー選手権(DTM)との統一技術規則の採用を模索が行われており、今シーズンはその第一弾として、S-GTのGT500およびDTMにおいて、共通のモノコックを使用することになった。今年2月、大阪オートメッセではそのモノコックが単体でお披露目されたが、このモノコックの採用だけでなく、この他、主要部品においても共用が進んでいる。コストダウンが主な目的ではあるが、噂によると車体の各部に用いられる共用パーツはおよそ60点に及ぶと言われている。オフシーズンの間は、各チームともニューマシンのポテンシャル向上のためのセットアップはもちろんのこと、これら共用パーツにおける耐久性など、性能の確認作業に追われる姿が見られた。スプリントレースが大前提のDTMと、ドライバー交代を含み、夏の鈴鹿では1000kmという長距離レースが組み込まれているS-GTとの違いがどのような形で露出するのか。本来の戦いとはまた異なる点での“ドラマ”が見られるかもしれない。

 

さらに、エンジンも国内3メーカー(レクサス日産ホンダ)が各社2リッター直列4気筒・直噴ターボエンジンを新たに開発。公式テストなどでは、ターボラグを如何に軽減するかをはじめ、さまざまな特性におけるウィークポイントの洗い出しなどを精力的に行っていたようだが、正直なところ、まだパーフェクトなセットアップに至っていない部分もあるはず。タイヤとのマッチングも含め、開幕戦の岡山ではどこまで目標設定に近づいたかが、勝利の行方を左右するものと思われる。なお、これらニューエンジンを搭載する車両も各メーカーが新たなものをリリースしている。DTM同様、FRの車両になるのはレクサスRC Fと日産GT-RNSXの名を再び冠することになったホンダはミッドシップかつハイブリッドシステムを搭載する。各メーカーが新たに挑むエンジン戦争にも注目したい。

 

一方、GT300においては近年の傾向にある“黒船”の襲来が、今シーズンも継続するようだ。BMWは本国のドイツからのサポートを全面的に受けるチームが新規参戦。この他のチームでも本場のノウハウを活かすなど、体制を強化して挑むチームが増加。極東の国で開催されているS-GTへのプライオリティが高まったことを反映した結果だと見ていいだろう。それを迎え撃つ日本車では、昨シーズンも盛り上がりを見せたハイブリッド対決がますます激化しそうだ。シリーズ戦として、長らく親しまれてきたマレーシア・セパンサーキットでの一戦は昨シーズンをもって終了したが、今シーズンは新たにタイでの開催を予定。新たな幕開けに花を添えることになるだろう。

 

シリーズカレンダー

第1戦:岡山国際サーキット
第2戦:富士スピードウェイ
第3戦:オートポリス
第4戦:スポーツランドSUGO
第5戦:富士スピードウェイ
第6戦:鈴鹿サーキット
第7戦:タイ・プリラムサーキット
第8戦:ツインリンクもてぎ



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