SUPER GT 2014 Round.6 概要 - イベント・レースレポート

スポーツカー専門 GTNET

  1. スポーツカーの中古車ならGTNET
  2. 国内イベント・レースレポート
  3. SUPER GT 2014
  4. Round.6 概要

SUPER GT 2014 Round.6

2014年8月29日

SUPER GT第6戦 鈴鹿サーキット プレビュー


第4戦SUGO、第5戦富士、そして第6戦鈴鹿と、真夏の三連戦がいよいよ今週末、完結! 8月最後の週末となる30、31日に三重・鈴鹿サーキットでSUPER GT第6戦「インターナショナル鈴鹿1000km」が開催される。コース上に限らず、ときには不安定な天候と過酷な戦いに挑んできたSUPER GTの参戦チームおよびドライバーは、ついに秋からの終盤戦を前に大きなヤマ場を迎えることになる。ハードな戦いを終え、有終の美を飾る夜空の花火を気持ちよく観賞できるのは、果たしてどのチームになるのだろうか?

■暑さ不在の不順な天候に翻弄された真夏の戦い

みちのく仙台、スポーツランドSUGOを皮切りに富士での戦いを済ませ、いざ鈴鹿へ! という思いはみな同じ。なにしろ、SUGOおよび富士では途中からひどい雨脚となり、SCランや赤旗中断という落ち着きのない展開になった経緯がある。それだけに三連戦の最後を締めくくる戦いは、1000kmという超長距離バトルをしっかりと味わいたいと思う。

幸い、日本列島を長らく苦しめてきた雨の影響も避けられそうな気配。となれば、これまで見慣れてきた「伝統の1000kmレース」…つまり、とてもハードでドラマチックなシナリオが待ち受けているような気がしてならない。今年で43回目となる歴史あるレースは、果たしてどのような混戦が繰り広げられるのだろう。

■どこが速い? 性能調整の影響はいかに?

レース途中、土砂降りの雨にほとんどのクルマが翻弄された前回の富士。レースを前に、GT500では性能調整、参加条件といった見直しが重なり、有利になったのがホンダ勢であったのは明らか。何しろ、レースではホンダのNSX CONCEPT-GTの17号車がポールポジションを獲得、さらに決勝レースでは18号車がトップを奪取、赤旗中断前までは後続車に大量のリードを築く好走を見せ、レース再開後も全力で戦い抜いた末に待望の優勝を果たすことになった。確かに、豹変し続けた天候の中での結果のため、真の実力を見極めるには時期尚早になるのかもしれない。だが今回は天候次第で各チームの底力がハッキリと見えてくるはず。各車両の性能を調整し、できる限りイコールコンディションの下で戦うことを信条とするSUPER GTだからこそ、つねにガチンコバトルを期待することができるというわけだ。果たして、ホンダ勢が前回に続いてまたも上位を席巻するのかどうか。大いに注目できる。

一方で、シリーズとしてはシーズン中盤を過ぎているため、チャンピオン争いも気になる点であることは言わずもがな。なにしろ、1000kmと他のラウンドよりも遥かに長い距離を走るハードな戦いだけに、その結果に与えられるポイントもしっかりボーナスがついてくる。ガッツリとポイントを獲得することが、これからの終盤戦に向けて大きなアドバンテージとなることは当然のこと。しかも、これまで採用されてきたウェイトハンディの計算方式が変わるのが、この鈴鹿の次戦から。鈴鹿で大量得点をあげても、その先で搭載するハンディ分のウェイトは結果的に軽減されるというわけ。つまり、しっかりポイントを貯めるために大変有効なのが、この鈴鹿の戦いなのだ。

逆に、これまで優勝を含む、上位の成績を着実に残してきているチームにとっては、ある意味地味なレースを強いられる可能性も高い。しかし考えようによっては、すでに搭載されているハンディウェイト、さらには燃料リストリクターの調整など、いわば様々な「足かせ」があるとはいえ、1000kmの長丁場をキチンと走っていれば、チームが理想とするレース展開、そしてポイント獲得も夢ではない。つまり、“賢い”レースができるか否かで、シリーズタイトルに大きな影響が出てくると思われる。

■GT300はしぶとく走るが勝ち!?

混戦模様がGT500以上に続くGT300。現在のポイントランキングトップを行くのは、No.11 GAINER DIXCEL SLS(平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組)。惜しむらくは今シーズンの最高位が2位どまりで、未だ優勝を果たしていないという点。平均的なポテンシャルの高さはお墨付きの11号車だが、一方で速さであったり、タイヤとのコンビネーションによるパフォーマンスに圧倒的な強さが今ひとつ足りないのが現状でもある。だが、ご存知SUPER GTは総合力で秀でたものがチャンピオンに近いとされるため、この地道な努力こそが、今の11号車のランキングトップを支えていることも事実なのだ。

一方で、速さや強さをインパクトあるパフォーマンスで披露しているのが、No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)の国産JAF車両なのかもしれない。富士ではうまい戦略でレース運びをコントロール、優勝を果たしている。さらに、もともと鈴鹿とは相性が良く、今回もまずはポールポジション獲得を強く意識している。

そんな表彰台の常連組に対して秘かに闘志を燃やしている代表格として挙げられるのは、No.3 B-MAX NDDP GT-R(星野/ルーカス・オルドネス/ウォルフガング・ライプ組)あたりか。オルドネス、ラプのふたりは日産/ニスモのGTアカデミーでレース参戦のチャンスを掴んだ二人だが、すでにル・マン24Hへの挑戦など、耐久レースでのキャリアも十分。日本で初レースを迎えるライプを含め、3人の総力戦が充実したものになれば、今季初めてとなる表彰台も夢ではないだろう。

なお、レースウィーク中は、これからのGT300で採用が期待されているGT300クラス向けマザーシャシーがお披露目されることになっている。今後はFIA GT3車両、JAF-GT300車両に加え、第3のシャシーは、ピットウォークなどで一般来場者向けにお披露目もあるので、ぜひ細かくチェックしてもらいたい。

 

■主なタイムスケジュール

8月30日(土)
08:05 – 08:45 オープンピット
09:40 – 11:40 公式練習
09:40 – 11:20 : GT500 & GT300
11:20 – 11:30 : GT300
11:30 – 11:40 : GT500
12:40 – 13:40 ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
17:30 – 18:10 GTキッズウォーク
18:45 – 19:45 前夜祭

8月31日(日)
08:30 – 09:00 フリー走行
09:10 – 09:25 サーキットサファリ
09:40 – 10:35 ピットウォーク
12:15 -     決勝 173Laps

 





スポーツカーの中古車情報ならGTNET