SUPER GT 2014 Round.5 予選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2014 Round.5

2014年8月12日

SUPER GT第5戦富士、No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GTが今季初ポール!


8月9日、静岡・富士スピードウェイにおいてSUPER GT第5戦「FUJI GT 300k RACE」の予選が行われた。折しも台風11号がゆっくりと沖縄・九州地方から北上しており、つねに不安定な天候の中で走行セッションが進められることとなったが、午後の予選では、突然降り始めた雨に翻弄される車両が続出。その中から、雨を力でねじ伏せたNo.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)が今シーズン初となるポールポジションを獲得した。

台風による影響を受け、終日ぐずついた天候になった富士スピードウェイ。午前中の公式練習は薄曇りの中で走行が可能だったが、午後に入るとポツポツと雨が降り始め、公式予選はウェット宣言下での出走となった。

まだ路面はドライコンディションをキープしていたことから、スリックタイヤでのアタックが開始される。ピット内でしばし待機していた車両が次々とコースへと向いはじめたのが、開始7分過ぎ。ところがひと足先にセッションを終えていたGT300の車両がピットレーン入口でストップ。セッションが赤旗中断となる。思わぬハプニングでウォームアップに水を差されたGT500の車両は、その後10分間のセッションとして再開。今度は早めにクルマがコースへと向った。

そんな中、トップタイムを奪ったのは、No.39 DENSO KOBELCO RC F(石浦宏明/オリバー・ジャービス組)。これにNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)、No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)が続き、前回のSUGOから復活の片鱗を見せていたホンダ勢を含む3メーカーがトップ3を分けることになった。

そして迎えたQ2。先にアタックを行ったGT300のセッションでポツポツと雨が落ちはじめてはいたが、まだスリックタイヤでのアタックが可能な状態。雨を避けるためにも早々にコースへと向った8台の車両だったが、なんとそれを見届けるかのように雨がしっかり降り始めた。これを機にすぐピットへと戻り、レインタイヤを装着するチーム、またそれを確認してから追随するチームなどそれぞれ戦略が分かれたが、セッション終盤に向けてレインタイヤへ置換したチームが上位へ名を刻みはじめる。

まずNo.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GTの小暮卓史が最速タイムをマーク。NSX勢として初ポールを手にしたかに思われたが、直後には自己ベスト更新車両が続発。そんな中、レインタイヤを選択せず、ひたすらコースに踏みとどまってアタックのタイミングを見計らっていた17号車の塚越が1分37秒636の好タイムをマーク! 驚異の活躍で手にしたシーズン初ポールは、同じくNSX CONCEPT-GTにとっても記念すべき初ポールとなった。なお、2番手に続いたのは、雨でのパフォーマンスに定評のあるミシュランタイヤを装着する23号車のR.クインタレッリ。さらにNo. 8 ARTA NSX CONCEPT-GTのV.リウッツイ、そして100号車の小暮が続き、これまで辛酸を舐めてきたホンダ勢が一気に飛躍する結果を残している。

一方、GT300はQ1でNo.55 ARTA CR-Z GT(高木真一/小林崇志組)とNo. 0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)による、CR-Z対決となったが、Q2で本領発揮となったのが、やはりミシュランタイヤユーザーであるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT。これにNo.31 OGT Panasonic PRIUSの新田守男が喰らい着き、同タイムをマークするという珍しい展開もあったが、最終的には61号車の佐々木が翌周にベストラップを更新。文句ナシの活躍で自身の記録でもあるGT300通算最多ポール数を12回へと伸ばしている。

 

■第5戦富士 予選結果

・GT500
1.No.17 KEIHIN NSX CONCEPT-GT(塚越広大/金石年弘組)1’37.306
2.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)1’37.636
3.No. 8 ARTA NSX CONCEPT-GT(ヴィタントニオ・リウッツイ/松浦孝亮組)1’37.822
4.No.100 RAYBRIG NSX CONCEPT-GT(小暮卓史/武藤英紀組)1’37.857
5.No.39 DENSO KOBELCO RC F(石浦宏明/オリバー・ジャービス組)1’38.151
6.No.18 ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)1’38.723
・GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(佐々木孝太/井口卓人組)1’38.256
2.No.31 OGT Panasonic PRIUS(新田守男/嵯峨宏紀組)1’38.414
3.No. 0 MUGEN CR-Z GT(中山友貴/野尻智紀組)1’38.641





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