SUPER GT 2014 Round.5 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2014 Round.5

2014年8月7日

SUPER GT第5戦 富士スピードウェイ プレビュー


雨と霧に翻弄された前回・第4戦SUGOからまだ1ヶ月も経たずして開催される真夏の決戦第二幕。SUPER GTは8月末の鈴鹿1000kmに向けてますます過酷な戦いを迎えることになる。今回の舞台は、今シーズン2度目となる富士スピードウェイ。シリーズ後半戦へと突入する大事な一戦は、果たしてどのようなドラマを繰り広げるのだろうか。天気もレースも、ズバリ「ホット」なものとなりそうだ。

■魔物の棲むSUGOから、暑さと戦う富士へ

予選日から雨に祟られた第4戦SUGO。強い雨が止むと霧が立ち込めるなど、安全を確保するには十分といえないコンディションが長らく続き、土曜日のセッションは朝の公式練習のみに留まった。結果、予選は決勝日、つまり日曜日の朝に各チーム1ドライバーのみのアタックを実施するイレギュラーなものに。また、ウェットコンディション下でのタイムアタックは、GT300、GT500のクラスによって濡れ具合が異なるなど、それぞれのタイヤ選択がレースに向けての順位を大きく左右することになった。
さらに決勝レースでも雨は様々なドラマを演出。まさに泣いたり笑ったり、波乱たっぷりのレースだった。

そのSUGOから再び富士へと戻ってくるSUPER GT。猛烈な暑さはおそらく避けては通れないはず。ただ現在、台風11号がゆっくりと九州地方から北上しており、その影響を受ける可能性もある。しかしその一方で、台風通過の関係から蒸し暑さが続くことが考えられる。そうなれば、高温下での各車の戦いは必至。いずれにせよ、先を十分に見越した上でライバルよりも善戦することが求められる。

■富士スペック車両のタイムアタックに注目!

今シーズン、GT500にはGTAで指定された空力パーツが2種類あり、富士ではローダウンフォース仕様のものを装着することが義務付けられている。当初、富士以外のサーキットでは、通常のエアロパーツ装着を予定していたのだが、コーナリングでスピードアップが成されたことから第3戦オートポリス、そして前回の第4戦SUGOでも安全面を最優先し、富士同様のパーツが装着されてきた。それだけに、今回迎える富士ではその実践データが存分にあることから、よりいっそう秀でたセットアップデータをもとにクルマを仕上げてくるはず。となれば、その成果を見ることができるのは、土曜日の朝一番に行われる公式練習。これは見逃すわけにはいかないだろう。もちろん、緊迫した中で行われるノックアウト予選も同様だ。

一方で、各チームは現在背負っているハンディウェイトによってクルマのコンディションが異なってくる。GTAでは、今シーズンからハンディウェイトが50kgを超過すればその50kg分を燃料リストリクターで相殺できるルールを採用している。ウェイトを降ろす代わりに燃料の流量が規制され、パワーを制限するというものだ。少々速さではライバルに後れを取るが、軽量化のほうがクルマへの負荷が軽減されると解釈すれば、より安全なレースを強く意識していることがわかるはずだ。

これにより、勢力図にも若干の影響が見られることだろう。なにせ、富士スピードウェイは日本屈指のロングストレートを持つコース。加えて後半部は中低速のテクニカルコーナーが待ち受けるサーキット。現在、ランキング上位につけるチームはリストリクターの制限によりストレートを利用したトップスピードを味方することは難しいはずだ。となれば、レースでは新たに活躍するチームが現れる可能性も高い。ちなみに、第2戦はGT-Rの勝利に終わっているが、富士をお膝元とするレクサス勢の逆襲にも注目したい。

■GT300はBoP変更を受けてどう変わる?

今回、GT300でBoP(バランス・オブ・パフォーマンス:性能調整)を受けたのは5車種。アウディ、アストンマーチン、BMW、マクラーレン、ポルシェがそれぞれ対象となるが、車重で軽減されたのは、アウディ(10kg)、アストン(20kg)さらにBMW(5kg)の3車種。一方、増加の対象となったのは、マクラーレン(5kg)とポルシェ(10kg)の2車種だった。

SUGO戦では、拮抗する車両同士の激しいバトルが数多く展開され、接触の末にポジションを後退させるチームもあった。一方第2戦富士ではFIA-GT勢が底力を見せる戦いをしていることから、今回も同様の展開を見せる可能性が高い。しかしながら、暑さを考慮したタイヤマネージメントなど、トータル的に強いレースをする戦略が何よりも大事。チーム力の高さを見せつけるチームが現れるかもしれない。

なお、夏休み真っ最中ということもあり、土曜日の夜はサーキット内でイベントが行われる。雑誌auto sport誌などによるイベント「SUPER NIGHT in FUJI2014」がそれだ。決勝目前のドライバーたちによるトークショーで盛り上がりそう。さらにレースクイーンが登場する「ギャルパラ サマーナイト2014@富士スピードウェイ」も実施されるなど、レース以外のお楽しみも用意されている。
■主なタイムスケジュール
8月9日(土)
07:20 – 08:10 オープンピット
09:00 – 11:00 公式練習
09:00 – 10:40 : GT500 & GT300
10:40 – 10:50 : GT300
10:50 – 11:00 : GT500
12:05 – 12:55 ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
16:45 – 17:45 GTキッズウォーク
4月6日(日)
09:00 – 09:30 フリー走行
09:40 – 09:55 サーキットサファリ
11:00 – 11:55 ピットウォーク
13:50 – ウォームアップ
15:00 -     決勝 81Laps
17:05 – 18:05 コースウォーク





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