SUPER GT 2013 Round8 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2013 Round8

2013年10月29日

SUPER GT第8戦もてぎ プレビュー


ついに最終決戦を迎える2013年のSUPER GT。例年より増してシリーズタイトルの行方がはっきりせず、チャンピオン争いが渾沌としたまま第8戦が幕を開けることになる。前回のセミファイナル戦、第7戦オートポリスでは土曜日に予定されていた予選が天候不良によりキャンセルされ、日曜日に予選と決勝を行うというワンデーレースになったことから、よりいっそう落ち着かない戦いへと変貌。最後の最後まで勝負の行方がわからないというレースの醍醐味を引き出す一戦となった。結果的としてタイトル争いに残ったのは、GT500が8台、GT300が5台。大波乱の末、一発逆転による王者決定という可能性も大いにあり得るもてぎ戦から目が放せない!

■シンプルな最終決戦は、火花散るバトルに!?

最終戦を待たずしてオートポリスでGT500のシリーズチャンピオンが決定した昨シーズンと大きく異なり、今シーズンはタイトル獲得の可能性を持っているのが8チームと、類い稀な激戦になっている。なにしろ、最終戦を前にポイントランキングトップに立っているNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)においては、序盤、中盤と本来ならばどこかで勝利してもおかしくないチームにも関わらず、一度も勝利することなく苦戦が続いていた。他車との接触、ルーティンワークのタイミングで不運に襲われるなど、とかく流れが悪かった。だがようやく今季2度目の第6戦富士で遅ればせながらの今季初優勝を果たすと、続くオートポリスで2位を獲得。終盤の怒濤の追い上げが実を結び、つにランキングトップに躍り出ることに。予選での速さ、決勝でのしぶとさに秀でるチームがもてぎで狙うのは、もちろん優勝。長い悪夢から目を覚ましたチームの勢いほど手強いものはない。立川&平手コンビでの新チャンピオン獲得を目指す。
一方、38号車に4ポイント差で続くのがNo.36 PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/ジェームス・ロシター組)。前回のオートポリスは予選10番手と低迷しながらも決勝では粘りを見せてポジションアップに成功。さらにラスト3周でトップを奪取し、第2戦富士以来となるシーズン2勝目をもぎ取った結果、ランキングも2位へと一気に浮上するという飛躍ぶりだ。これに対し、ランキング3番手につけるNo.18 ウイダー モデューロ HSV-010(山本尚貴/フレデリック・マコヴィッキィ組)は小刻みにポイント加算をしてきたチーム。もちろん、第5戦で待望の初優勝を果たし、方向性もしっかりと見えている中での最終戦とあって、士気も相当高い。同ポイントで同メーカーのNo.17 KEIHIN HSV-010(塚越広大/金石年弘組)と競っている点でも最終戦は“負けられない”戦いを見せてくることだろう。さらにメーカー別で見ると、日産勢トップにいるのがディフェンディングチャンピオンドライバーを擁するNo.23 MOTUL AUTECH GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)。トップ38号車とのポイント差は11点と決して小さくはないが、終わってみるまではわからないのがレースというもの。筋書きのないドラマの開幕が今か今かと待たれる。

■レースフォーマットもシンプル。開幕戦以来となるガチバトルに注目!

戦いの舞台、もてぎは「ストップ&ゴー」と呼ばれるレイアウトを持つユニークなコース。比較的距離の短いストレートとハードブレーキングを要する数々のコーナー。難コースゆえにクルマのセットアップも難しく、またドライバー泣かせでもある。当然、パッシングポイントも多いとは言えない。目の前にライバルがひしめいていたとしても、抜きにくいコースではストレスが多いに溜まる。決勝では、思わぬミスやアクシデントを呼ぶ可能性も高い。となれば、できる限り予選での好位置獲得が必須事項になる。
さて、その予選だが、前回まで搭載されてきたハンディウェイトがすべて撤廃され開幕戦同様のガチバトルの再演となる。熟成が進んだクルマにシーズンを通して増えた戦い方の引き出しをいかに賢く使うかによって、戦いの行方が見えてくるはずだ。しかも、GT500においては、来シーズンから新型車両が導入されるため、今回の戦いが公式戦におけるラストレース。ここでの勝利、そしてシリーズチャンピオンがチームやドライバーにとって何よりの名誉となるだけに、例年以上の激しいバトルになるのではないだろうか。

■GT300は、国産車のチャンピオン獲得なるか!?

GT300のポイントリーダーに立つのは、No.16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中山友貴組)。なんと開幕戦からこれまですべてのレースで入賞を果たし、ポイントを着実に積み重ねている。しかも第2戦から3戦連続で2位を獲得。高得点をしっかりと稼ぐことに成功しているのが強みだ。さらには、任意参戦ながら、アジアン・ル・マンシリーズにも出走し、ここでは優勝を果たしてさらにポイント加算に成功しており、まさにチャンピオン街道を突き進んでいる感じだ。前回のオートポリス戦は苦心したものの、安定したレース展開がなんといっても強みの16号車だけに、最終戦でも同様の戦いに徹するものと思われる。
そこに待ったをかけるのが、No.4 GSR初音ミクBMW(谷口信輝/片岡龍也組)。第7、8戦で連勝という驚異の追い上げを見せ、大量ポイント加算に成功。4号車は第5戦鈴鹿でクラストップチェッカーを受けたものの、その後の再車検で車両違反が見つかり失格という経緯があるだけに、なおさら、最終戦でキチンと勝利し、2011年以来となるクラスチャンピオンを獲得したいという思いも強いはず。前回のオートポリス戦のように、不安定な状況になればなるほど底力を発揮するという大きなアドバンテージがもてぎでも活きるのかどうか。注目が集まる。
もちろん、ランキング3位以下のチームにもまだ逆転のチャンスは残されている。さらには今シーズン一度も優勝を果たしていないチームが、なんとしても今季初勝利を! と躍進する可能性もあるだけに、渾沌とした戦いの行方の中から頭ひとつ抜け出すチームがどこになるか、手に汗握る250kmにおよぶドラマのエンディングを見守りたいものだ。

■主なタイムスケジュール

11月2日(土)
07:15 – ゲートオープン
07:40 – 08:10 オープンピット
09:00 – 11:00 公式練習
09:00 – 10:40 : GT500 & GT300
10:40 – 10:50 : GT300
10:50 – 11:00 : GT500
12:25 – 13:25 ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
16:15 – 16:45 GTキッズウォーク
11月3日(日)
07:00 - ゲートオープン
08:50 – 09:20 フリー走行
09:30 – 09:45 サーキットサファリ
11:00 – 11:50 ピットウォーク
12:20 – ウォームアップ
13:30 -     決勝 53Laps(250km)
16:15 – 16:30 グランドフィナーレ





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