SUPER GT 2013 Round2 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2013 Round2

2013年4月26日

SUPER GT第2戦富士プレビュー


「ゴールデンウィークは、長丁場のGTバトルに釘付け必至!」

4月の開幕戦からほぼ1ヶ月。ゴールデンウィークの前半にあたる4月28-29日、静岡・富士スピードウェイではSUPER GT第2戦が開催される。この季節の富士で迎えるGTレースといえば、いつもより距離の長い一戦として知られるが、その分、さまざまなドラマが起こりうる可能性も高い。開幕戦同様に、手に汗握る過酷な戦いとなるのだろうか?

■開幕戦の勢いは有効?それとも無効?

冷たい雨で予選もままならなかった開幕戦の岡山。雨でのパフォーマンスに秀でたクルマが予選で上位を占めたが、決勝日はまずまずの天気の中、異なるコースコンディションで強さを見せたのは、必ずしも予選上位のクルマではなかった。めまぐるしく変化するコンディション、抜きづらく、ショートコースという特性が際立った岡山ゆえのレース展開と結末が待っていたことは承知のとおり。
しかし、スピードサーキットとして知られる富士では、同じようなドラマが待ち受けるとは限らない。なにしろ抜きどころも多く、速さを存分に発揮しやすいレイアウトゆえのサーキットであり、またレクサス勢のホームグランドとなれば、また異なる展開を期待しない手はない。

ここで注目したいのは、開幕戦で見せた、そして派手な同士討ちバトルに盛り上がったホンダのHSV-010 GT勢の活躍だ。来シーズンから車輌規則が変更される中、タイトル獲得を強く意識するホンダでは、HSV-010 GTに様々な改良を加え、強さと速さを兼ね備えたクルマ作りに尽力してきた。その「本気モード」がここ富士でも通用するかどうか、が大きな見どころとなる。なにしろ、メーカー内でドライバー編成をシャッフルし、チーム同士の切磋琢磨を強く意識しているのが明らかなホンダだけに、今回も開幕戦からの勢いがどこまで通用するのか、ぜひ注目していただきたい。

一方、決勝ではあと一歩のところで表彰台を取り逃がしたレクサス勢。しかしこと富士においては以前から相性が良いのは当然のこととして知られる。岡山での厳しい条件下で4位が精一杯だったNo.38 ZENT CERUMO SC430は最速男の異名を取り、現在、GT最多ポールポジション獲得者の立川祐路を擁し、当然トップタイムを狙ってくることだろう。総体的なボトムアップが期待できるレクサス勢は、どのチームにも勝利への権利があるともいえる。というのも、今回は500kmという長丁場。真夏の鈴鹿1000kmは別格として、普段のレースよりもやや長い距離をうまくコントロールできるキャリア豊富なドライバーも多く、チーム総合力での戦いが可能だから。まずは、予選でのポジション争いから目が離せない。

もちろん、日産勢とて黙ってはいない。開幕戦ではチャンピオンコンビの柳田真孝とロニー・.クインタレッリがチーム移籍後早々にNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rへポールポジションをプレゼント。ディフェンディング・チャンピオンとして幸先いいスタートを切った。レースでは終盤に怒涛の追い上げを見せたホンダ勢との壮絶なバトルの末、2台に先行されて3位に甘んじた。その悔しさをバネに戦いへと挑むはず。安定した速さと強さを支えるミシュランタイヤとともに、23号車の活躍の行方は要チェックだ。もちろん、安定した走りといえば、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rの存在も忘れてはならない。さらには、開幕戦でルーキーらしい!?暴れん坊級の速さを見せ、ライバルや先輩ドライバーの度肝を抜いた関口雄飛と大ベテランの本山哲がコンビを組む、No.1 REITO MOLA GT-Rの活躍も、大会の目玉となる可能性は高い。

500kmという長距離、春から初夏へと変わる天候の下、タイヤ選択も勝敗のカギを握る。黒くて丸い4本のゴムは、僅かな天候の差によって見せる性能にも差が生まれるというとてもデリケートなもの。それを巧みに操るのがドライバーであり、マネージメントをサポートするのがチームスタッフの仕事でもある。まさに総合力で戦うSUPER GTの醍醐味をすべて見られるのが、今回の富士の一戦だといえる。

■GT300は、外車旋風が吹き荒れるのか?

GT300クラスの開幕戦は、デビューまもないFIA GT3車輌が優勝を果たしたことから、またも外車一色の表彰台になってしまった。しかし、パワーとスピードがバランスよく保たれたクルマこそが、この富士では台頭してくるものと思われる。中でも、国産車として存在感を増しているのが、ハイブリッド車。昨シーズンからその片鱗はチラリチラリと見せてはいるが、あと一歩のところで、「黒船」の逆襲に遭っているだけに、今年はなんとしても一泡吹かせたいところだ。

一方のFIA GT3車輌とて胡座をかける状態ではない。ストレートスピードはGT300というよりも、500に限りなく近いといわれるポルシェ勢は、今季ストレートスピードよりもコーナリングスピードを強化していると言われ、全体的なバランスをこの富士でどう発揮するのかが見もの。とにかく、参戦車両が実にバラエティ豊かなGT300ならではの楽しみ方として、どういうコンディション、どんなサーキットにどのクルマが強いのか。富士ならではの勢力図として、開幕戦との違いを知るだけでも面白そうだ。

■主なタイムスケジュール

4月28日(日)
07:20 – 08:10 オープンピット
09:00 – 11:00 公式練習
09:00 – 10:40 : GT500 & GT300
10:40 – 10:50 : GT300
10:50 – 11:00 : GT500
12:00 – 12:40 ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
17:05 – 17:55 キッズウォーク
4月29日(月・祝日)
08:30 – 09:00 フリー走行
09:10 – 09:25 サーキットサファリ
10:30 – 11:20 ピットウォーク
12:50 – ウォームアップ
14:00 -     決勝 110Laps・500km
17:15 – 18:15 コースウォーク

 





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