SUPER GT 2013 Round1 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2013 Round1

2013年4月5日

SUPER GT第1戦岡山プレビュー「2013年シーズン開幕! 初戦から激しいバトル必至の戦いを見逃すな!」


長い長いオフシーズンを経て、ついに今シーズンの日本国内モータースポーツがスタート! 2013年のSUPER GTシリーズが、4月6日、岡山県・岡山国際サーキットにおいて開幕、オフの間、各チームがテストを重ね、挑む初戦の戦いから目が離せなくなりそうだ。

 

■最初の第一歩が、シーズンの行方を左右する!?

ショートコースながらテクニカルコースとして知られる岡山国際サーキット。3月中旬に2日間にわたって行われたS-GT公式テストでは好天気に見まわれ、申し分のないサーキット日和となったが、開幕戦が行われる今週末は、天気予報によると何やら荒れ模様の様子。春の嵐になるとも言われているが、果たしてそんな悪条件のなかでどのような戦いを繰り広げることになるのか、不確定要素も多くなりそうなオープニングイベントは、場合によってはひと波乱あるやもしれない。

 

とはいえ、各チーム、とりわけGT500のトップチームにおいては、昨年のオフシーズン早々から精力的に走り込みを行い、綿密なデータ集取に努めてきた。ありとあらゆる条件下でも速さをキープできる強さが求められる近年のS-GTを戦い抜くのが当然となってきているため、その底力を披露する絶好のチャンスになる可能性もある。いずれにせよ、初戦で各チーム、クルマのポテンシャルを垣間見ることができるであろう。

 

さて、今季のGT500。メーカーはそのままで、チーム間でドライバーのシャッフルが目立ったのは記憶に新しい。中でも、長らくNISMOのエースであり続けたベテランの本山哲がモーラへと電撃移籍。昨季、柳田真孝とR.クインタレッリを擁して2年連続チャンピオンに輝いたチームへの新加入は、環境として申し分がない一方で、ゼッケン1を背負うプレッシャーが伴う。さらに、コンビを組むのは、GT500へとステップアップした新人、関口雄飛。破天荒かつアグレッシブなキャラクターとして知られる関口を本山がいかに調教するのか、それも見どころのひとつ。また、ミシュランタイヤをどうコントロールするのか、そのお手並み拝見、というところだろう。一方、柳田&クインタレッリのチャンピオンコンビは、日産のワークス・チームであるニスモへと移籍。テッパンのコンビがニスモでいかに底力を余すことなく発揮するのか。チャンピオンを渇望するニスモに栄冠をもたらし、かつ自分たちは3連覇を目論むという大きなチャレンジへと立ち向かう。

 

ドライバーの移籍を話題にするのであれば、ホンダも負けてはいない。なんと、韋駄天・小暮卓史がホンダのワークス・チームともいえる童夢を離れ、チーム国光へと移籍。若手で勢いある伊沢拓也とコンビを組む。これでチームはダブル・エースを抱える形となるため、ホンダのチャンピオン候補ナンバーワンになること、間違いなしだ。一方、小暮が抜けた童夢には、入れ替わるように山本尚貴が加入。フランス人ドライバーのF.マコヴィッキィが日本初レースとなる上に、チームは初めてミシュランタイヤを装着する。そのため、総合力は未知数ではあるが、ブレークしたときの大化けぶりに期待が集まる。いずれにせよ、ホンダは、HSV-010ラストイヤーとなるだけに、何がなんでもタイトル獲得! という強い気持ちでシーズンに挑むことになる。

 

一方、SC430を駆るレクサス勢は大きな動きがないように見えるものの、こちらも様々な変化が。ミシュランタイヤを装着してきたサードはブリヂストンへとスイッチ。長年BSのタイヤ開発を担当し、去年はミシュランを乗りこなしてきたベテランの脇阪寿一が、チームにどのようなフィードバックを与えるのか。こちらも楽しみのひとつとなるだろう。一方、チャンピオンに一番近いチームとされるセルモは立川祐路と平手晃平のコンビを継続。取りこぼしのない戦いをすれば、タイトル獲得も夢ではない。

 

岡山での公式テストでは、SC430の速さが目立った。確かに、昨シーズンの開幕戦ではSC430が勝利しているだけに、今年も初戦ウィナーの座を目指していることは間違いない。初戦を制して、シーズンの流れに乗ることは、どのチームにとっても大事なだけに、ガチンコ勝負に拍車がかかりそうだ。

 

■GT300は今季も百花繚乱の車輌が勢揃い!

岡山の公式テストで圧倒的な速さを見せていたGT300の車輌は、ディフェンディングチャンピオンとなるタイサンポルシェ。横溝直輝と峰尾恭輔のコンビは不変で、万全の布陣をとって2連覇を目指す。先のテストは、クルマのシェイクダウンを兼ねていたというが、それでもその速さはダントツ! セットアップなどでやるべきことはまだたくさんある、というドライバーのコメントを考えれば、シーズン中にさらなる強さと速さを身につけてきそうな勢いがある。いずれにせよ、今季もチャンピオンコンビから目を離すことはできない。

 

とはいえ、ライバルたちも黙って見ているわけではない。確かに、今季2013年型のポルシェを投入したチャンピオンチームには一目置くことにはなるだろう。だが、GT-Rをはじめ、BMWやベンツSLS、そしてマクラーレンMP4-12Cなど、ハイポテンシャルのFIA GT車輌がぞろぞろと手ぐすねを引いて待っていることも事実。さらには、確実なレース運びに定評があったJAF GT車輌の存在も忘れてはならない。勝利こそ逃したが、表彰台に上がった経験値をさらに活かし、今季は優勝を目論んでいるはず。プリウスやCR-Zといったハイブリッド車も速さに加え、信頼感も大幅に向上しているだけに、GT300は今季も様々な車輌が入り乱れての激戦を楽しむことができそうだ

 

■主なタイムスケジュール

4月6日(土)
07:00 – 07:45 オープンピット
09:00 – 11:00  公式練習
09:00 – 10:40 : GT500 & GT300
10:40 – 10:50 : GT300
10:50 – 11:00 : GT500
12:10 – 13:10 ピットウォーク
14:00 – 14:30 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
14:40 – 15:12 ノックアウト予選_Q2
14:40 – 14:52 : GT300
15:00 – 15:12 : GT500
16:40 – 17:25 キッズウォーク

4月7日(日)
09:15 – 09:45 フリー走行
09:55 – 10:15 サーキットサファリ
11:25 – 12:25 ピットウォーク
12:50 – 12:58 ウォームアップ
14:00 -     決勝 82Laps





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