SUPER耐久 2013 Round7 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER耐久 2013 Round7

2013年11月8日

スーパー耐久第7戦オートポリス、タイトル争いの行方は?


いよいよ迎えるスーパー耐久シリーズ最終戦。2013年第7戦の戦いは、九州・オートポリスが決戦の舞台となる。標高が高く、コースはアップダウンを伴ったユニークなレイアウトを持つこのサーキットで、シリーズタイトル争いを繰り広げることになる。シーズンラストの戦いから、目が離せない!

■今年のオーポリ戦、気になるのは天気

スーパー耐久が開催されているサーキットの中でも、オートポリスでの開催は去年が初めてだっただけに、今年もどういう展開の戦いが繰り広げられるのか、未知数が高い。それがシーズン最終戦の舞台となるだけに、面白い一戦になることは想像できる。
一方で気になるのが、お天気。昨年は決勝で雨になり、不安定なコンディションにセーフティカーランが続き、思わぬ形でレースが終了となった。さらには表彰式での暫定順位発表時もバタバタと落ち着かなかったことが思い出される。今年の開催も暦の上で立冬を迎え、寒暖の差が激しくなる頃。10月上旬のSUPER GT
開催時にも雨と霧でコンディションが悪化。予選が日曜の朝に順延されるほどだった。S耐の戦いでも、あらゆるコンディション変化に順応できるよう、まずは存分な体制でレースができるかどうか、チームとしての総合力が問われることだろう。

■トップクラスの参戦リストに注目!

最終戦まで持ち越したGT3クラスのチャンピオン争い。これまでポイントをリードし、シリーズを牽引してきたNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3だが、ここにきて、僚友28号車とのタイトル争いが激化しそうだ。
というのも、1号車で若手ドライバーの育成を担当し、また自らも熱いレースが真骨頂の谷口信輝がこの大会を欠場するからである。突然の決断ではなく、すでにシーズン当初から決まっていたというが、東京でのD1グランプリとバッティングしており、彼にとっても苦汁の選択であったことは言うまでもない。先の鈴鹿戦次第では、余裕をもってオートポリスの一戦を迎えることができた1号車だったが、その鈴鹿で28号車が奮闘。2台のポイントが14点差まで縮まり、結果次第では28号車がタイトルを手中に収めるチャンスもなくはない。
28号車のリーダー、片岡龍也はオートポリスで出走するため、正直なところ1号車よりも盤石なレースをする可能性は格段高い。両車とも優勝を目指すのはもちろんのことだが、仮に28号車がポール・トゥ・ウィンを達成すれば、1号車もそれなりに好成績を収めなければならないのは当然のこと。耐久レースの怖さ… 他車との接触や思わぬマシントラブルなど、チェッカーを受けるまではなにひとつわからないレースの筋書きの行方をハラハラドキドキしながら見守って欲しい。

■ペトロナスに立ちはだかるライバルたちにも注目!

シリーズタイトル争いはPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の2台で持ち上がるだろうが、その一方で、「優勝争い」はまた異なるライバルが立ちはだかる。シーズンフル参戦をするNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの魅力は何といっても秀でた安定さ。SUPER GTなどでしっかりキャリアを積むドライバーの底力は侮れない。さらには、昨年、この大会で優勝をさらった地元のチームが今回もスポット参戦を果たしている。それが、No.555マッハGoGoGo車検GT-Rだ。こちらもSUPER GTでキャリアを積むドライバーがステアリングを握る。GT-R勢がメルセデスの包囲網として立ちはだかる一戦になることも、今回の見どころとなりそうだ。
一方で、残念なお知らせがある。それが、No.24スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの欠場だ。実のところ、彼らの最終戦は前回の鈴鹿であることを以前からアナウンスしていた。これにはチームスタッフの多くが、鈴鹿サーキットで開催される全日本選手権スーパーフォーミュラレースの最終戦に出向く影響も否めない。しかしながら、GT-R勢としては代わって地元にゆかりある555号車が参戦することから、地元のレースファンにとっては、スペシャルなレースデーになるかもしれない。
GT3に加え、ST-2クラスもまだチャンピオンが未定のまま最終戦を迎えた。その他のクラスは先の鈴鹿ですでにシリーズ王者が決定しているが、今シーズン最後の戦いを勝っておわろうと気も新たに挑んでくる。有終の美を目指す勇姿をしかと見届けたい。

 

◎主なタイムスケジュール
・11/8 (土)予選日
11 : 15 – 12 : 00 フリー走行
12:15 – 13:05 ピットウォーク
14:00 – 14 : 30 予選A
14:45 – 15:15 予選B
15:30 – 15:50 予選C
16 : 05 – 16 : 35 キッズウォーク

決勝日
09:20 – 09:50 フリー走行
11:10 – 12:00 ピットウォーク
13:00 – 16:00 決勝(3時間)

 

記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA





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