SUPER耐久 2013 Round3 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER耐久 2013 Round3

2013年7月19日

スーパー耐久、第3戦はもてぎ5時間レース!


開幕戦が想定外の雪でキャンセル、第2戦は日本を離れ、お隣韓国・インジェスピーディウムでの初公式レースとして開催された今年のスーパー耐久シリーズ。その第3戦が7月20-21日に、栃木・ツインリンクもてぎで開催される。海外戦に不参加だったチームにとっては、事実上の開幕戦。このもてぎを皮切りに、8月2週目にはシリーズ折り返し戦の第4戦富士が待ちかまえており、真夏のハードな戦いが続くことになる。

■今年のもてぎは、夏休み最初の週末に号砲!

スーパー耐久シリーズでは最終戦として開催されることが多かったもてぎ。そのときは日本のサーキットで唯一施設があるオーバルコースを利用することもあったが、昨年はレーシングコースを利用して4時間レースを開催している。そして今シーズンはさらに1時間プラスの「5時間レース」での実施となる。

レースはホットな戦いになることが必至だが、ツインリンクもてぎはサーキット場でのレースイベントを楽しむだけにではなく、様々な施設が併設されている。例えば、歴代のレーシングマシンが常時展示されている「コレクションホール」や、カート体験ができる「カートランド」、小さな子供と一緒に遊べる「モビパーク」や自然体験ができる「ハローウッズ」などなど、さまざまなアミューズメントが揃っている。夏休みに入ったばかりの週末、サーキットでアトラクション体験を楽しむのもいいかもしれない。

■プラス1時間で、レースはどうなる?

一般に、「ストップ&ゴー」と言われるもてぎのレイアウト。ハードなブレーキングを必要とするテクニカルコースをいかに攻略するか、が勝負のカギとなる。そこへきて、今年はレース時間が1時間延長された「5時間レース」。当然のことながら、決勝中はクルマに負荷をかけすぎないよう、信頼性を活かす走りがドライバーには求められる。攻めるところは攻め、守るところは守るという、つまり緩急をつけた「賢い」レースをするのが得策となる。

プラス1時間の未知の世界に挑むチームには、ドライバー編成での変更が可能となった。通常は最大3人がレースに挑むのだが、今大会では4名までを登録することができる。たかが1時間、されど1時間という微妙な時間の延長をつねにいいペースでレースをコントロールするには、4人のほうが好都合というチームには好条件といえる。サーキットには驚くような意外性たっぷりのドライバーも顔を見せるかもしれない。思わぬサプライズがサーキットをいっそう盛り上げそうだ。

なお、ドライバー登録人数の変化によって、レースでのレギュレーションも一部変更が行われた。これまでのレースはピットストップが2回以上義務づけられていたのだが、3時間を超えるレースでは3回以上の義務付けに改正。長距離レースでは、このルーティンワークのピットストップによって勝敗が大きく左右することもあり、チーム戦略としてうまく活用することが勝利への近道になることも。チーム力が大きな影響を与えるのは言うまでもない。

■GT3は最多のエントリー

魅力あるFIA GT3車輌が増え、自然とスーパー耐久へのエントリー台数も増加した今シーズン。王者として絶対的な地位を築くPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の2台に対し、NISSAN GT-Rも複数台数で応戦する。さらに今回は、SUPER GTでもその存在感をアピール中のアウディ R8 LMS ultraもエントリー。それぞれ個性がキラリと光るクルマばかりとあって、もてぎのコースが華やぐことだろう。

一方で、SUPER GTにレギュラー参戦中のドライバーが出走するチームにとっては、今回のスケジュールがややうらめしいかもしれない。というのも、レース直前、金、土曜日に三重・鈴鹿サーキットでS-GTの公式テストが行われているからだ。土曜日のテストに参加すると、当然のことながら、もてぎでの予選に出走できない。CないしDドライバーとして登録されている場合は、決勝日の朝のフリー走行で基準タイムをクリアすれば、決勝での出走は可能となるため、文字通り即戦力での活躍を期待したいところだが、果たしていかに!?

 

記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA





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