SUPER GT 2012 Round8 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2012 Round8

2012年11月2日

SUPER GT最終戦もてぎ、No.38 ZENT CERUMO SC430がポール・トゥ・ウィン!


朝のフリー走行で雨が降り始めたツインリンクもてぎ。午後2時からの決勝レースを前に完全なウェットコンディションとなり、53周の戦いはセーフティカーランによるスタートが切られた。

クリアスタートから早速後続車を引き離しにかかったのは、ポールポジションのNo.38 ZENT CERUMO SC430の平手晃平。2番手のNo.6 ENEOS SUSTINA SC430の伊藤大輔が失速する間に、予選3番手のNo.23 MOTUL AUTECH GT-Rのミハエル・.クルムが2番手を奪い、トップに追随したが、その差は徐々に開いていった。

一方、ひと足さきにオートポリス戦でシリーズチャンピオン防衛に成功したNo.1 S Road REITO MOLA GT-R。着実にポジションアップを果たし、気がつけば2番手まで浮上。後方からプレッシャーをかける走りを見せた。だが、トップ38号車は一向にひるむことなく、力走。そこで、1号車が先にピットインを実施し、タイヤ無交換でコースへと復帰。このアクションによって上位争い中の他車も無交換を選択せざるを得なくなった。

終盤に入り、安定しない路面コンディションで強みを見せる1号車の柳田が38号車の立川に詰め寄り、一時は1秒を切る緊迫したバトルにもなったが、ストップ&ゴーのレイアウトで抜きどころの少ないもてぎではチャンスは訪れず。結果、38号車が開幕戦以来となるポール・トゥ・ウィンで完勝。1号車が2位で続き、3位にはタイヤ特性を活かして予選14番手から大きくポジションアップを果たしたNo.32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組)の手に収まった。

三つ巴でチャンピオン争いを展開したGT300。予選でポールを獲ったNo.33 HANKOOK PORSCHEの影山正美だったが、雨のレースでは思うようにペースアップを果たせず、後方からの猛追に苦戦する。一方で予選2位に甘んじたNo.911 エンドレス TAISAN 911は、横溝直輝が序盤から攻めの走りで逆転のチャンスを伺い、33号車のコースアウトを誘発した。これでトップに立った911号車は安定した走りを続け、ルーティンワークも難なくクリア。勝利したチームがチャンピオンというシンプルな条件に一歩近づくことになった。

なお、予選中のメカニカルトラブルで予選5位に甘んじたNo.66 triple a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)。スタートドライバーの星野が怒濤の走りであっと言う間にポジションアップ。遅いクルマを蹴散らして、ペースの上がらない33号車をもパス。ひたすらトップの911号車を追いかけた。だが、あろうことかルーティンワークを済ませてコースに復帰しようとした吉本がまさかのピットロード速度違反! ドライビングスルーペナルティをとられてしまい、万事休す。これでいっそう911号車による勝利の確率が高くなった。

レース終盤、911号車はNo.87 JLOC ランボルギーニ GT3(山西康司/山内英輝組)に詰め寄られるハードな展開に持ち込まれたが、冷静な走りで後続をシャットアウト。今季初勝利を挙げ、同時にシリーズチャンピオンを獲得! 劇的な結果を得ることになった。

■第8戦もてぎ 決勝結果
・GT500
1.No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)1:44’17.503 53Laps
2,No. 1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)+0.138
3,No.32 EPSON HSV-010(道上龍/中山友貴組) +10.450
4.No.39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)+24.682
5.No.19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治/A.クート組)+29.570
6.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/M.クルム組)+1’02.600

・GT300
1.No.911 エンドレス TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝組)1:45’11.563 51Laps
2.No.87 JLOC ランボルギーニ GT3(山西康司/山内英輝組)+0.735
3.No.88 マネパ ランボルギーニ GT3(織戸学/青木孝行組)+18.549

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  • 2012年10月29日

    SUPER GT最終戦もてぎ、超最速ラップでNo.38 ZENT CERUMO SC430がポール獲得!


    秋晴れに恵まれる中、SUPER GT第8戦もてぎの予選が行われ、No.38 ZENT CERUMO SC430の立川祐路が快走を見せて、ポールポジションを獲得。明日の決勝では、開幕戦以来となる優勝を目指す。

    早朝こそ薄曇りのどんよりとした天気だったツインリンクもてぎ。日差しが出て、午前中の公式練習の時点から次第に青空が広がり始める。さらに、快晴となったピットウォーク時には、もてぎ開業15周年の記念として、グレートマシンヒストリーランが行われるなど、盛り上がりを見せていた。

    午後2時にスタートしたノックアウト予選。練習走行、事前のテストで好調だったNo.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)がQ1、Q2もトップタイムをマークし、Q3でのポールポジション獲得を狙う。しかし、10分間のラストアタックで異次元の速さを見せたのは、同じSC430勢の38号車立川。なんとただひとり1分40秒台のタイム、1分40秒982のトップタイムをマークし、文句なしにポールポジションをゲット! 従来のレコードをおよそ2.6秒上回る驚異的な速さを披露した。なおこれにより、立川は自身17回目のポールポジション獲得をレコード、GT史上単独トップに躍り出ることになった。

    一方、三つ巴のチャンピオン争いを展開するGT300。この中で、No.66 triple a Vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)が朝のセッションでマシントラブルに見舞われ、予選でも実力を発揮できずに失速。不利な立場に追い込まれた。残る2台は、Q3まで進出。その中で、ベテラン影山正美がドライブするNo.33 HANKOOK PORSCHEが最速ラップをマーク。残る1台、No.911 エンドレス TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝組)は2位に続き、フロントローの2台がガチンコで優勝争いを展開することになった。

    明日の決勝は通常レースより50km短い250kmレース。午後2時にスタートを切る。

    第8戦もてぎ 予選結果

    GT500
    1.No.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)1’40.982
    2.No.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)1’41.045
    3.No.23 MOTUL AUTECH GT-R(本山哲/M.クルム組)1’41.735
    4.No.100 RAYBRIG HSV-010(伊沢拓也/山本尚貴組)1’41.761
    5.No.18 ウイダー HSV-010(小暮卓史/C.ヴァンダム組)1’41.908
    6.No.19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治/A.クート組)1’42.159

    GT300
    1.No.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)1’48.873
    2.No.911 エンドレス TAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝組)1’49.090
    3.No.87 JLOC ランボルギーニ GT3(山西康司/山内英輝組)1’49.244

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  • 2012年10月26日

    レースプレビュー・SUPER GT第8戦もてぎ


    ついにシーズン最終戦!もてぎで各車集大成のバトルを披露するか

    3月に開幕した今シーズンのSUPER GTもついに最終戦を迎える。第8戦の舞台は栃木・ツインリンクもてぎ。すっかり晩秋となったこの季節、気温も路面温度もぐっと下がり、これまでとまた異なるクルマ、タイヤのマネージメントが問われそうだ。先の第7戦・オートポリスでGT500のシリーズチャンピオンが確定したため、最終戦はGT300が王者をめぐる激しいつばぜり合いを展開することになる。ストップ&ゴーのサーキットで見せる今年最後のバトルはいかに!?

    ガチバトル、再燃! ノーウェイトの戦いで激戦必至!

    開幕戦はそれぞれ純粋な車量でスタートしたものの、その後のリザルトによってハンデウェイトを搭載する規則が存在するSUPER GT。シーズン中盤になると暑い季節、タダでさえタフな戦いを強いられるのだが、そこにウェイトがのしかかり、とんでもない足かせとなる。だからこそ、独走するクルマもおらず、必然的につねにバトルが繰り広げられるのもSUPER GTの醍醐味ではあるが、やはりクルマ本来の
    性能を100%引き出した中での戦いがみたい。そう願うファンも少なくないだろう。それだけにこの最終戦は、待ちに待ったノーウェイトが復活! ガチな攻防戦を心待ちにしているのは、ファンだけでなく、ドライバーもしかり。もちろん、クルマをセットアップするエンジニアをはじめ、関係者みなウェルカムなコンディションが戻ってくる。

    クルマの出来栄えを判断するために用意されたサーキットは、ストップ&ゴーという国内でもスペシャルなレイアウトをもつもてぎ。残念ながら、クルマの特性によって得手不得手が如実に現れてしまうコースともいえる。ハードなブレーキング、長短組み合わさったストレート。ブレーキをキツく踏み、その直後にアクセル全開! というドライビングを繰り返し行うことになる。となると、レースになれば実にパッシングポイントが少なくなり、ドライバー泣かせのサーキットとも言えるわけだ。前にスピードで劣るクルマがいてもそう簡単に抜くことができず、すぐさま数珠繋ぎ状態になることも珍しくはない。では、もてぎ攻略法はどこにあるのか?

    フルアタックの予選を見逃すなかれ!

    決勝でストレスたくさんのレース展開を避けるために必要なこと。それは、予選でできる限り上位グリッドを得ることが早道だ。その予選はノックアウト方式を採用。AドライバーとBドライバーが必ず交互で3回のタイムアタックに挑まなければならないのだが、ノックアウトという名前のとおり、徐々に出走台数が減っていく。つまりサバイバルの予選なのだ。ドライコンディションとなれば、使用できるタイヤの規定もあるため、これもチーム戦略としていかなる作戦でアタックに挑むのか。これも見ものとなるだろう。

    ストップ&ゴーが得意なクルマは?

    スペシャルレイアウトをもつもてぎを得意とする、つまり相性がいいのはズバリ、ホンダHSV-010 GT。ホームサーキットがこのもてぎゆえ、強くて当然なのかもしれない。安定したコーナリングスピードを誇り、無駄のない走りを披露してくれるはずだ。これまで7戦中、HSV-010 GTの勝利は僅か1勝。有終の美を狙ってくるのはいうまでもない。一方、ブレーキングといえばニッサンGT-Rの走りも見逃せない。ひと足先にシリーズチャンピオンを決めたのもGT-R。安定した速さが武器となりそうだ。さらには、レクサス勢も負けてはいない。ニッサン勢とともに勝ち星は3勝。勝利数競争も激化しそうな気配だ。

    なお、天候の行方もキーになる。前回のオートポリスが雨による気温、路面温度の低下をはじめ、不安定な路面コンディションに多くのクルマが翻弄され、とても難しい一戦となってしまった。その中で強みを見せたのがミシュラン勢。刻々と変化する状況の中でも安定した速さを保ち、勝利をモノにしている。もちろん、ライバル勢も黙ってはいない。要所要所に見せるキラリと光るパフォーマンスをいかに持続させ、勝利を手繰り寄せられるか。最終戦はチームだけでなく、各タイヤメーカー同士の戦いの集大成でもあるのだ。

    GT300は最終戦でチャンピオンが決定!

    GT500と異なり、GT300はまだチャンピオン争いが残っている。最終戦を前に、タイトル獲得の権利を持つのは、3チーム。すべてFIA GT3車輌ではあるが、3チームのうち、2チームがシーズンともに2勝を挙げており、もてぎで優勝すれば、文句ナシのチャンピオン確定となる。そのチームとは、No.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)と、No.66 triple a vantageGT3(吉本大樹/星野一樹組)。33号車が66号車に対し、4ポイントのリードを保っているが、接近戦になる可能性も高く、緊迫した戦いになることは間違いない。そして66号車を5ポイント差で追うのがNo.911 エンドレスTAISAN 911(峰尾恭輔/横溝直輝組)。こちらは、自力優勝に加え、残りの2台の結果次第、という厳しいポジションに立つが、いずれにせよ、これら3台は優勝狙いで勝負をかけてくる。

    もちろん、未勝利のチームも最終戦で一旗あげようと必勝体制を組んでくるのは言うまでもない。最終戦は今シーズンの「総ざらえ」でもあり、また来シーズンを見据えたアプローチでもあるのだ。色んな意味で大いに盛り上がることになる最終戦、ぜひ自身の目でその行方を確かめてほしい。

    主なタイムスケジュール

    ・10月27日(土)
    07:15 – 07:45 オープンピット
    09:30 – 11:30 公式練習
    09:30 – 11:30 : GT500 & GT300
    11:10 – 11:20 : GT300
    11:20 – 11:30 : GT500
    12:35 – 13:35 ピットウォーク
    14:00 – 15:35 ノックアウト予選
    <Q1>
    14:00 – 14:15 : GT300
    14:15 – 14:30 : GT500
    <Q2>
    14:40 – 14:50 : GT300
    14:50 – 15:00 : GT500
    <Q3>
    15:10 – 15:20 : GT300
    15:25 – 15:35 : GT500
    16:25 – 16:55 キッズウォーク

    ・10月28日(日)

    09:00 – 09:15 サーキットサファリ
    09:15 – 10:00 フリー走行
    10:10 – 10:20 サーキットサファリ
    113:5 – 12:20 ピットウォーク
    14:00 – 15:40 決勝 250km・53Laps





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