SUPER GT 2012 Round6 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2012 Round6

2012年9月10日

SUPER GT第6戦富士、No.12 カルソニックIMPUL GT-Rがポール・トゥ・ウィン!


9月9日、秋晴れの富士スピードウェイで行われたSUPER GT第6戦富士。66周の戦いの末、勝利の美酒に酔ったのは、ポールポジションからスタートを切ったNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J-P.デ・オリベイラ組)。2010年セパン戦以来となる待望の優勝となった。

 

前日よりもさらに気温が上がり、強い日差しに照らされた富士。安定した速さでトップをキープする12号車に対し、後続車は序盤様子を見ながら周回を重ねることに。2番手はウェイトハンデが少ないチームが台頭する中、ディフェンディングチャンピオンのNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)が手堅くポジションキープ。レースをうまくマネージメントしたチームが好成績を収める展開になったといえる。

 

今回の結果から、シリーズチャンピオン争いで頭ひとつ抜け出たのが、2位でフィニッシュした1号車。ついにランキングトップに躍り出た。8ポイント差でNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)が2番手にポジションを下げてしまった。

 

一方のGT300。HV車として2度目となるポールポジションを獲得したNo.31 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組)がスタートの1コーナーで痛恨のオーバーラン。実はブレーキをコントロールするのが困難な状態であったことから、2位のNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)に先行を許してしまった。

 

安定した速さを見せる33号車に対し、2番手以降は頻繁に順位を入れ替える激戦。その中から懸命の追い上げを見せた31号車が2番手まで挽回を果たし、今季初表彰台を獲得した。さらに3位に続いたのは、鈴鹿で力強い走りを見せたものの、結果に繋げることができなかった予選3位のNo.16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)。この富士では、HV車2台が表彰台の一角を占める活躍を見せたことになる。

 

第6戦富士 決勝結果

・GT500
1,No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J-P.デ・オリベイラ組) 66L 1:47’22.021
2.No. 1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)+21.025
3.No.19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治/A.クート組)+23.959
4.No.36 PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/L.デュバル組)+24.511
5.No.17 KEIHIN HSV-010(金石年弘/塚越広大組)+40.800
6.No.39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)+51.956

 

・GT300
1.No.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)62L 1:49’04.228
2.No.31 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組) +1Lap
3.No.16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)+1Lap

 

(Photo by カーチャンネル)

  • 見事ポールトゥウィンを、果たした#12 カルソニックIMPUL GT-R

    見事ポールトゥウィンを、果たした#12 カルソニックIMPUL GT-R

  • GT300クラス #33 HANKOOK PORSCHEが見事優勝。

    GT300クラス #33 HANKOOK PORSCHEが見事優勝。

  • 決勝は晴天に恵まれた

    決勝は晴天に恵まれた

  • 決勝前のグリッドウォーク

    決勝前のグリッドウォーク



  • 2012年9月8日

    SUPER GT第6戦富士、ポールポジションはNo.12 カルソニックIMPUL GT-Rの手に!


    今シーズンの終盤戦に入ったSUPER GT第6戦。その舞台は静岡・富士スピードウェイとなる。
    早朝の天気予報では予選の時間帯に降水確率が高くなってはいたものの、朝から秋晴れに恵まれ、蒸し暑い一日となった。
    そんな中、午前2時間におよぶ公式練習のあと、ノックアウト方式によって行われた予選では、
    ディフェンディングチャンピオンのNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)が安定した速さを披露する。
    だが、最後のQ3で気迫ある走りを見せたNo.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J-P.デ・オリベイラ組)が逆転に成功。
    アタックを担当したオリベイラ自身初となるポールポジション獲得となった。
    一方のGT300。こちらもQ2まで速さをキープしていたNo.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)に代わり、逆転ポール獲得を果たしたのが、No.31 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組)。
    前回の鈴鹿でNo.16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)がハイブリッド車初となるポール獲得となったが、
    それに続き、連続でHV車によるポールポジションが実現している。

    第6戦富士 予選結果

    ・GT500
    1,No.12 カルソニックIMPUL GT-R(松田次生/J-P.デ・オリベイラ組) 1’32.990
    2.No. 1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/R.クインタレッリ組)1’33.133
    3.No.35 KeePer Kraft SC430(国本雄資/A.カルダレッリ組)1’33.297
    4.No.36 PETRONAS TOM’S SC430(中嶋一貴/L.デュバル組)1’33.392
    5.No. 6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)1’33.407
    6.No.19 WedsSport ADVAN SC430(荒聖治/A.クート組)1’33.452

    ・GT300
    1.No.31 apr HASEPRO PRIUS GT(新田守男/嵯峨宏紀組) 1’40.417
    2.No.33 HANKOOK PORSCHE(影山正美/藤井誠暢組)1’40.583
    3.No.16 MUGEN CR-Z GT(武藤英紀/中嶋大祐組)1’40.765

  • GT500クラス予選トップの#12 カルソニックIMPUL GT-R

    GT500クラス予選トップの#12 カルソニックIMPUL GT-R

  • GT300クラストップは#31 apr HASEPRO PRIUS GT

    GT300クラストップは#31 apr HASEPRO PRIUS GT

  • ピットウォークでファンサービス中のJ-P.デ・オリベイラ選手(手前)と松田次生選手(奥)

    ピットウォークでファンサービス中のJ-P.デ・オリベイラ選手(手前)と松田次生選手(奥)

  • 予選が誕生日の鈴木亜久里氏は、恒例の顔面ケーキ姿に!!

    予選が誕生日の鈴木亜久里氏は、恒例の顔面ケーキ姿に!!



  • 2012年9月6日

    レースプレビュー・SUPER GT第6戦富士


    シリーズ終盤への始まり。今季2度目の富士は要注目!

    そろそろ秋の気配を感じるようになった今日この頃。いよいよ今週末には、静岡・富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。およそ1ヶ月前、真夏の鈴鹿で1000kmという長丁場を戦ったGTマシンだが、今度は富士ならではの超高速コースでスピード感あふれるバトルを展開することになる。チャンピオン争いもよりいっそう激化する一戦だけに、勝負の行方から目が離せない。

    シリーズ終盤戦は、予選からヒートアップ!?

    SUPER GTが富士に帰ってきた。今シーズンは5月に第2戦として行われたが、予選、決勝を通して雨に翻弄される展開になった。それだけに、今回は秋晴れの広がる中で、国内最高速を誇る富士のメインストレートを爆音とともに快走するGTマシンをしかと見てみたいものだ。

    前回はスーパーラップだった予選が、今回はノックアウト方式が採用されている。スーパーラップはGT500、300ともに上位10台が最後のタイムアタックを1台ずつ行うものだが、ノックアウトの予選となると、自分たちの戦いだけでなくライバルたちとの駆け引きが新たなファクターとなることは言うまでもない。Q1からQ3までセッションごとに与えられる時間も決して長くはない。Q1は15分、Q2およびQ3は僅か10分だ。クリアラップを確保するためには、どのタイミングでコースインするのがいいのか、フタを開けてみなければわからない事も多いが、常に自分たちが主導権を持ってセッションに挑むことが必要となるだろう。

    SC430の優位性は? ライバルたちの反逆はあるのか?

    前回、1000kmの暑くて長い戦いを制したのは、ディフェンディングチャンピオンのNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)だった。レース中は、ライバルたちもスピードをもって対抗していたが、過酷なレース状況の中、マシントラブルをはじめ、タイヤバーストなど、例年稀に見るとても激しい展開になってしまった。しかし、季節的にも気温、路面温度が下がる今回は、突発的なアクシデントも減少すると思われる。鈴鹿での悔しい思いをこの富士にブツけてくるチームも多いだろう。

    前回、第2戦でも安定した速さを見せていたSC430は、何といってもお膝元であるこの富士でよりベストな成績を目指して挑んでくることは言うまでもない。中でも、ここ2戦ほど重い車重とレース中のハプニングで結果を残せていないNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)は、なんとしても表彰台が欲しいところ。ポイントリーダーとして少しでも多くのポイントを獲得することが、チャンピオン争いをより優位にすることへの早道だ。

    一方、それに待ったをかけたいライバルたち。同じSC勢は、No.39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)を筆頭に、No.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)らが、真っ向勝負に挑んでくる。

    また、SC勢の好きにはさせない、とばかり、逆襲を目指すのが、他メーカーのライバル達だ。ここのところ、安定した速さで上位入賞に多くの名前を刻んでいるGT-R勢はどうだろうか。1号車をのぞき、あと一歩で優勝を逃しているチームが多く、この富士ではぜひとも表彰台の真ん中が欲しいところ。今回の結果次第でタイトル争いに生き残れるかどうか、まさに“試される一戦”になる。

    そして、ここのところ元気のないHSV-010勢。シーズン序盤での快走劇はどこへやら、中盤以降は速さはあるものの、レース中にトラブル発生という展開が多く、着実にリザルトを残す、というGTならではの戦い方ができていない。一発逆転をかけても、この富士で存在感を発揮しなければ、メーカー同士の戦いからも脱落するやもしれない。崖っぷちでの一戦というところだ。

    GT300はまだまだ混戦必至!?

    前回の鈴鹿は、No.66 triple a vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)の驚くべき速さがダントツで目立つレースだった。予選で最速タイムをマークし、ポールポジションを獲得したが、その後の再車検において燃料タンクのサイズ違いが発覚。タイムが抹消され、レースは最後尾スタートという最悪の展開だったが、決勝が始まるや、怒濤の追い上げで瞬く間にクラストップへと浮上。以後も力強いレース運びで盤石の走りを披露。文句なしの圧勝で、今季初優勝を遂げたのだ。レース展開次第では、いかなる結果の可能性も高い今シーズンのGT300。それだけに、この富士でも、どのような戦いになるか予測しづらい。

    ただ、現在、ポイントランキングで上位につける車両においては、ハンデウェイトの影響から高速コースの富士で自分たちの速さを引き出すことが難しいと考えられる。しかし、ストレートスピードでの速さがピカイチのポルシェなどは、しっかりと結果を出してくるはず。さらに、ハンデウェイトが幅を効かせているだけに、その影響を受けていない伏兵が大活躍する可能性も高い。ランキング上位車と、車重が軽く、戦闘力のあるクルマとが激しいバトルを繰り広げるかもしれない。

    興味たっぷりのイベントも実施!

    期間中、サーキットでは燃料電池自動車の同乗試乗会をはじめ、スタンド裏で様々なイベントが目白押しだ。その中でも、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業が協力し、燃料電池自動車(FCV)の理解促進活動に注目だ。グランドスタンド裏のイベント広場で車両展示を行うだけでなく、8日(土)には、来場者の家族を対象にした(先着24組)同乗試乗会を行うという。このときは、本コースの一部を使い、星野一義監督、関谷正徳監督、高橋国光監督という往年のドライバーが運転を担当! 家族連れでサーキットに出向く予定の人は、ぜひ申し込みをオススメする。

    秋の訪れとともに、果たして富士ではどのようなドラマが繰り広げられるのか。多いに期待したい。なお、スケジュールは以下のとおり。

    主なスケジュール

    ・9月8日(土)
    07:45 – 08:40 オープンピット
    09:40 – 11:40 公式練習
    09:20 – 11:20 : GT500 & GT300
    11:20 – 11:30 : GT300
    11:30 – 11:40 : GT500
    11:55 – 12:45 ピットウォーク
    14:00 – 15:35 ノックアウト予選
    <Q1>
    14:00 – 14:15 : GT300
    14:15 – 14:30 : GT500
    <Q2>
    14:40 – 14:50 : GT300
    14:50 – 15:00 : GT500
    <Q3>
    15:10 – 15:20 : GT300
    15:25 – 15:35 : GT500
    16:35 – 17:25 キッズウォーク
    17:25 – 18:10 サーキットエクスペリエンス

    ・9月9日(日)
    09:00 – 09:30 フリー走行
    09:40 – 10:00 サーキットサファリ
    10:25 – 11:15 ピットウォーク
    14:00 -     決勝 66Laps
    16:05 – 17:05 コースウォーク





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