SUPER GT 2025 Round6
第6戦SUGO、ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16が2戦連続のポール獲得!
9月20日、宮城・スポーツランドSUGOにおいてSUPER GT第6戦の予選が行われた。早朝のサーキットを濡らした雨は午後の予選までに止み、コースコンディションもドライへと回復。そのなかで好走を見せたのは、No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)。前回の第5戦鈴鹿に続いてのポールポジション獲得を果たしている。
レースウィークのSUGOは搬入日の金曜日に秋晴れとなり、湿度も低い爽やかな天候に恵まれた。しかし、予選日の土曜日は早朝に雨が降り、ウェットコンディションでの走行で幕を開ける。気温18度、路面温度21度と前大会とは大きく異なるなか、幸いにして公式練習のセッション中に雨も止んでコンディションもゆるやかに改善。徐々に変化するコースでGT300クラスとの混走枠ではNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)がクラストップタイムを刻んでいたが、FCYテストのセッションを挟んで行なわれたGT500クラス専有走行でNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)が躍進。チェッカーまで残りおよそ1分の時点で1分10秒240をマーク。ライバル勢に対して搭載するサクセスウェイトも比較的軽く、好条件を活かす結果となった。
午後に向かうなか、さらに天候が回復し日差しが照るように。気温21度、路面温度25度のなかで、まずQ1がスタート。硬めのタイヤを選択するチームがセッション開始早々にコースインし、タイヤに熱を入れ始める一方、その他のクルマはしばしピットで待機するなど戦略が分かれた。残り時間1分強の時点で16号車が唯一1分10秒を切る1分09秒825をマークして暫定トップに浮上。すると、チェッカーまで残り30秒となってNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)がSUGOのコースレコードを更新する1分09秒365を刻んでトップを奪取することに成功した。結果、39号車がQ1トップ通過を果たし、2番手に16号車、さらに3番手はNo. 3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が続く。一方、公式練習ではコンスタントに走りを見せていたNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)はQ1で低迷。原因不明のトラブルに見舞われ、トップから3秒強と大幅に出遅れてQ1突破ならなかった。
GT300クラスのQ2を経て、いよいよGT500クラスQ2が始まる。気温、路面温度ともにQ1より1度高い数値を刻んでいたが、路面等アタックコンディションは似たようなもの。やはり硬めのタイヤを選択したと思われるチームが早めにコースインし、タイヤを温めにかかった。16号車もライバルより早いタイミングでアタックを開始すると、1分09秒122をマーク。Q1で39号車の関口がマークしたコースレコードをあっさりと更新する。その後もライバルたちが次々と自己ベストタイムの更新を果たすが、誰ひとり16号車のタイムに近づくことができず。結果、16号車による2戦連続のポールポジションが確定。Q1トップタイムだった39号車が2番手に続き、前回の鈴鹿の予選でも3番手時計だったNo. 3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)が日産勢トップとなる2台に続いた。
GT300クラスは、サクセスウェイトが上限になったクルマも多く、予選ではその上限に”あと一歩”の車両が好タイムをマークする結果となった。そんななか、常に速さを見せつけていたのがNo. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)。Q1・A組でトップ通過を果たすと、Q2ではコースレコードに匹敵する速さを披露。1分16秒968を刻んでポールポジションを獲得。今年、7号車にチーム移籍して臨む小林にとっては自身初のポールポジション獲得となった。
2番手に続いたのは、前回の鈴鹿で2位チェッカーを果たすも、レース後の再車検で車両重量が規定より足りず、違反扱いとなり悔し涙を流したNo.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)。トップ7号車とは0.019秒差と極めて小さいものだった。3番手には昨シーズンのディフェンディングチャンピオンであるNo. 0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)が続いている。
・第6戦SUGO:予選結果(各クラストップ3)
・GT500
1.No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)1’09.122
2.No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)1’09.568
3.No. 3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)1’09.586
・GT300
1.No. 7 CARGUY Ferrari 296 GT3(ザック・オサリバン/小林利徠斗)1’16.968
2.No.60 Syntium LMcorsa LC500 GT(吉本大樹/河野駿佑)1’16.987
3.No. 0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)1’17.640