SUPER GT 2025 Round6 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2025 Round6

2025年9月18日

SUPER GT 第6戦 SUGOプレビュー


タイトル争いが加速する一戦に
 
9月も中旬を迎えるが、まだ厳しい残暑を感じずにいられない。今週末、宮城・スポーツランドSUGOで開催されるSUPER GT第6戦はどのようなコンディションでの戦いになるのか。天気予報では今のところ雨が絡みそうな不安定な天候となっており、油断はできない。シリーズタイトル争いが激化するなか、ここSUGOでの戦いはよりいっそうタフな攻防戦になりそうだ。
 

SUGOならではのサバイバルレースに!?

今シーズン、SUPER GTでは国内5ヶ所、海外1ヶ所のサーキットで全8戦を開催するが、SUGOは本州最北端に位置するサーキットであり、他の1周の距離が短く、コース幅も狭くコンパクトなコースとなっている。一方、レイアウトはというとアップダウンに富み、中速コーナーが多数あり、SUPER GT車両であれば、あっという間に1周を終えてメインストレートに戻って来る。観ているほうも慌ただしく感じるが、コース上で戦うドライバーたちもなかなかタフな一戦になりそうだ。
 

なにしろ、このコンパクトなコースにGT500クラス15台、そしてGT300クラス28台が一斉に走るのだから、あちこちでトラフィックが起こりやすいのは当然のこと。他のサーキットでは起こり得ないようなアクシデントに繋がりやすく、”ドタバタ”感が否めない。加えて、シーズン序盤から快調に好成績を残してきたチーム各車は、そのサクセスウェイトによる”足かせ”があるため、本来のスピードやパワーを発揮することが難しくなる。それゆえ予期せぬハプニングによって、レースの展開がガラリと変わってしまうこともある。とにかく気の抜けない戦いになることだけは間違いない。
 

・サクセスウェイトの影響は?
今回、これまで戦闘力を遺憾なく発揮してきたチームにとっては、シーズン一番の”耐えどころ”になる。というのも、レギュレーションによって次の第7戦オートポリスでは、サクセスウェイトが半減されるため。基本的にシーズンを通して最重量となるコンディションで戦うのは、このSUGOになるからだ。
 

前述のように、ハードワークを求められるのは現時点でランキングトップのNo.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)を筆頭に、同2位のNo.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)や同3位のNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)あたりだろう。とにかく今シーズンはSupra勢が好調で、前回鈴鹿で初めて勝ち星をライバルメーカーに譲った形であることを考えると、SUGOではまだウェイトが軽いSupra勢にチャンスが巡ってくるかもしれない。とはいえ、今週末は雨絡みの展開になりそうな気配もあり、そうなると各車の性能差がドライコンディションよりも小さくなる可能性があり、混戦模様も予測される。上位争いを展開するチームは1ポイントでもライバルより加点すべく、緻密な戦略をもって戦いに挑んでくるため、各車の戦いぶりにしっかりと注目してもらいたい。
 

もちろん、Supra勢に限らず、総合力を武器に好結果を目指すライバルチームの存在も侮れない。ランキングでは上位4台がSupraだが、これに続く5位は日産のNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/高星明誠)。ホンダ勢トップは同8位のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)だが、この2台のポイント差はわずか2点。レースの展開次第でSUGO後にまたポジションがガラリと変動する可能性もある。そういう意味でも、SUGOの一戦はシーズン終盤に向けてタイトル争いに残れるか否かがかかる大事なステージになるというわけだ。
 

・GT300は、SUGOマイスターのチームが躍進するか!?
コースレイアウトに特長あるSUGOゆえか、GT300クラスではSUGOを得意とするチームがどういうパフォーマンスを見せるのか、気になるところだ。現在、暫定ランキングトップのNo.65 LEON PYRAMID AMG(蒲生尚弥/菅波冬悟)や、前回の鈴鹿でポールポジションを手にしたNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がその筆頭となる。しかしながら、65号車はもとより61号車も鈴鹿でポールスタートから決勝2位と結果を残しており、サクセスウェイトが響いてくる。今シーズンはランキング上位勢がつねに安定した成績を残しており、現時点でトップから4位までがサクセスウェイト上限となる100kgに到達済みとなっている。それを考慮すれば、これまで勝てそうで勝てなかった、あるいは表彰台を逃してきた実力派がSUGOで台頭してくるやもしれない。
 

今シーズンはタイヤサイズの見直しが行なわれ、昨シーズンまでタイヤ無交換での戦略を多様していたチームにとっはて厳しいシーズンになっていると言われるが、なかでも、あと一歩結果に繋がらないのがNo.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)あたりか。第3戦セパンではあと一歩のところで勝利を逃し、苦汁をなめた。逆にそのセパンで勝利したNo.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)も、その後のレースでやや苦戦している。さらには安定してポイントを計上するも、さらにその上を狙いたいNo.45 PONOS FERRARI 296(ケイ・コッツォリーノ/篠原拓朗)などが、このSUGOでどこまで躍進できるのか、流れを味方につけることで表彰台争いできる存在となるだろう。
 

天候次第でレースの流れはもちろんのこと、パフォーマンスにも差が出やすいSUGOだけに、いかなるドラマが待ち受けるのか、大いに気になるところ。昨シーズンは雨に翻弄され、存分な戦いが出来なかっただけに、今年はできれば安定したコンディションでの一戦になってもらいたい。
 

主なスケジュール

SUGO GT 300km RACE
9月20日(土)
09:15〜10:40 公式練習(GT300+GT500)
10:40〜10:55 FCYテスト
10:55〜11:05 公式練習(GT300専有)
11:05〜11:15 公式練習(GT500専有)
12:55〜13:40 ピットウォーク
14:05〜14:15 公式予選Q1 GT300 A組
14:23〜14:33 公式予選Q1 GT300 B組
14:38〜14:48 公式予選Q1 GT500
15:58〜16:08 公式予選Q2 GT300
16:16〜16:26 公式予選Q2 GT500
17:00〜17:30 キッズウォーク
 

9月21日(日)
10:15〜11:15 ピットウォーク
11:25〜11:45 オールドライバーアピアランス
12:00〜12:20 ウォームアップ
12:20〜スタート進行
13:30〜決勝300km・84周レース





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