SUPER GT 2025 Round3
第3戦マレーシア・セパン、ポールポジションはNo.19 WedsSport ADVAN GR Supraが獲得
6月27日、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットにおいてSUPER GT第3戦の予選が行なわれた。12年ぶりの開催となるなか、GT500クラス15台と、ワイルドカードの2台を含むGT300クラス19台の計34台が参戦し、GT500では、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)が今シーズン初となるポールポジションを手にしている。
2014年から2019年までの5年間、タイで海外戦を実施してきたSUPER GT。2020年からは再びその舞台をマレーシアのセパンに移す計画だったが、コロナ禍で中止に追い込まれていた。それがようやく復活を遂げたことで、2013年以来、12年ぶりのSUPER GTを開催された。
GT500クラスはオフシーズン中にテストを実施しているが、季節的にも異なるため、不確定要素の多い戦いになることが予想されたが、そのなかで安定した速さを披露したのが19号車だった。
セパンでは、通常よりも走行セッションを増やし、まず開催初日の木曜日午後にに1時間半の公式練習を実施。ここでトップタイムをマークしたのはNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐)。続く金曜日午前の公式練習では、No.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)がトップタイムをマークしたが、午後の予選で気を吐いたのが19号車だった。
気温33度、路面温度40度と日本の夏のレースと似通ったコンディションでスタートした公式予選。まずはGT300クラスのQ1が2組に分けて行なわれ、その後、GT500クラスのQ1が始まった。まず最初にトップタイムを刻んだのは、100号車だったがチェッカーが振られるなかでトップに立ったのはNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/小出峻)。だが、その後、1分50秒856をマークした19号車がトップを奪取した。一方、快調をアピールしていた100号車は最終的に11番手となり、Q2進出を逃している。
Q2を迎える頃には気温31度、路面温度38度と若干数値も下降をたどり、いよいよセパンでのポールポジション獲得を目指して上位10台が出走を始める。
そんななか、2回目の公式練習でトップタイムをマークしていたNo.39 DENSO KOBELCO SARD GR Supra(関口雄飛/サッシャ・フェネストラズ)に車両トラブルが発生。白煙を出しながらコースサイドにクルマを止めてしまう。結果、セッションは赤旗中断となり、39号車を除く残り9台は気持ちを入れ替えて再びアタックモードへと突入した。
各車、チームベストを刻みながらタイムを講師。チェッカーが振られるなかでトップにつけていたのはNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)。これにNo. 3 Niterra MOTUL Z(佐々木大樹/三宅淳詞)、No.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹)と続いたが、なおも自己ベストタイムを更新する車両が後を絶たず、そのなかですべて区間タイムで最速ラップをマークしたのが19号車だった。1分49秒748と大幅にレコードラップを更新して文句なしのトップタイムをマーク。19号車にとってはシーズン初のポールでもあった。
日本から17台、地元マレーシアのワイルドカード参戦車両2台の計19台が出走してポールポジションを競ったGT300クラス。まず、10台が出走したQ1・A組では、ワイルドカード参戦のNo.611 EBM GIGA 911 GT3がトップタイムをマークして見せる。一方、Q1・B組は、No.87 METALIVE S Lamborghini GT3がトップ通過を果たした。
Q2にはA、B両組の上位6台、計12台が出走。10分のセッションの残り1分を切ってから多くの車両が続々とタイムを更新し、そのなかでNo.18 UPGARAGE AMG GT3がトップタイムとなる2分02秒110をマークし、シーズン初のクラスポールに輝いた。なお、アタックを担当したのはルーキーの野村勇斗。初セパンはもとより、SUPER GT3戦目ながら、大きな金星を手にしている。
翌日の決勝も予選開始同様に、午後4時30分を予定。55周の戦いは亜熱帯の暑さを伴い、また不確定要素の多いタフな一戦になりそうだ。
第3戦セパン:予選結果(各クラストップ3)
・GT500
1.No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)1’49.748
2.No. 8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8(野尻智紀/松下信治)1’50.350
3.No.64 Modulo CIVIC TYPE R-GT(伊沢拓也/大草りき)1’50.388
・GT300
1.No.18 UPGARAGE AMG GT3(小林崇志/野村勇斗)2’02.110
2.No.52 Green Brave GR Supra GT(吉田広樹/野中誠太)2’02.475
3.No. 0 VENTENY Lamborghini GT3(小暮卓史/元嶋佑弥)2’02.603