SUPER GT 2025 Round1
25年シーズン開幕! 岡山で最速タイムをマークしたのはENEOS X PRIME GR Supra!
4月12日、岡山国際サーキットにおいて2025年のSUPER GTシリーズが開幕。予選日は午後から気温がぐんぐんと上昇する陽気に包まれ、今シーズンから復活したノックアウト予選で最速タイムをマークしたのは、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)だった。
搬入日となる前日から春の穏やかな天気に恵まれた岡山。2月に行なわれた同じ岡山での公式テストでは、天候がすぐれず、極寒に。また雨に見舞われるなど存分なコンディションではなかったが、今回の予選は逆に気温が上がるなかでのアタック合戦となった。
予選日は、まず午前9時30分から公式練習がスタート。路面コンディションを確かめながら各車周回を重ねていく。なお、セッション終盤には、GT300、GT500クラス毎に専有走行を実施し、アタックシミュレーションが行なわれたが、コンディションの見極めのためか、あるいは持ち込みタイヤの制限を考えてのことか、ベストラップタイムを更新するチームが限られる結果となった。そのなかでトップタイムをマークしたのは、No.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)。岡山は、昨年ポール・トゥ・ウィンを達成したゲンの良いサーキット。また、チームそして坪井にとってはGT史上初の3連覇がかかるシーズンだけに、幸先良いスタートを切ることになったといえる。
午後に入り、ますます気温が上昇。午後2時にGT300クラスから始まった予選のコンディションは、気温23度、路面温度31度というものだった。GT500クラスのQ1には全15台が出走。なお、今シーズンから再びノックアウト方式が採用されているが、Q2への進出台数はこれまでの8台から10台へと変更されている。Q1では1号車の山下がトップタイムをマーク。これにNo.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)、No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)が続いた。そして迎えたQ2。インターバルの間に曇り空が広がり、気温、路面温度ともに数度下がったが、そのなかでも1号車の速さは変わらず。坪井がコースレコード更新のアタックを披露した。だが、その直後にこれを上回ったのが、14号車。その差わずか0.067秒で福住が自身6回目、トヨタ移籍後としては初のポールポジションを掴みとった。惜しくも2位となった1号車に続いたのはNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)。装着したタイヤの特性をしっかりと引き出したベテラン松田の技が光るパフォーマンスだった。
一方のGT300クラス。新規参戦や新たな車両での出場チームが快走を見せてしのぎを削るなか、まずは地元岡山でNo.6 UNI-ROBO BLUEGRASS FERRARI(片山義章/ロベルト・メリ・ムンタン)がしかと活躍。Q1では片山がトップタイムをマークしてみせた。だが、Q2で大きくタイムを伸ばしたのがNo.4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)。なお、GT300クラスでは、Q1のノックアウト予選からQ2に駒を進めることができる台数が2組各上位9台、計18台になっている。コース上で競う各社が次々とベストタイムを更新してポジションを入れ替えるなか、ベテラン片岡が満を持した形でのアタックラップでトップタイムをマーク。自身2度目となるクラスポールポジションを決めてみせた。
気温が上がる中での予選となった土曜日に対し、翌日の決勝の天候は下り坂という予報が出ている。果たして、”晴れの国”岡山での初戦はどんなコンディション下での300kmレースとなるのだろうか。
第1戦岡山:予選結果(各クラストップ3)
・GT500
1,No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)1’16.441
2.No.1 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太)1’16.516
3.No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(松田次生/名取鉄平)1’16.619
・GT300
1.No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)1’24.420
2.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/チャーリー・ファグ)1’24.536
3.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)1’24.579