SUPER GT 2023 Round.4
第4戦富士、 リアライズコーポレーション ADVAN Zがポールポジションを手にする
8月5日、静岡・富士スピードウェイにて開催されたSUPER GT第4戦の予選。真夏の一戦で見事なタイムアタックを見せたのは、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)。前回の鈴鹿戦では、トップタイムをマークしたが予選後の再車検で不合格となって”幻のポール”に終わっていたが、今回は正真正銘のポールポジションを掴み取っている。
およし2ヶ月という長いインターバルを終えて迎えた第4戦。シーズン前半戦を締めくくる戦いは、厳しい暑さの中で繰り広げられる450kmの長くタフな一戦になることが予想される。まず、午前9時からの公式練習では、午後からの予選、そして翌日の決勝を見越したクルマのセットアップやタイヤの見極め等、さまざまな要素を確認すべく、時間を割いていた。
気温31度、路面温度38度でスタートした1時間45分のセッションは、気温33度、路面温度43度まで上昇して終了。その中で、No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)がトップタイムをマーク。今シーズン最高位獲得を目指して好スタートを切ることとなった。
午後に入るとますます強い日差しが照りつけた富士スピードウェイ。今シーズン初となるエアレース・パイロット室屋義秀選手のデモンストレーションフライトもあり、訪れたファンの目を引き付けるパフォーマンスを披露することとなった。
午後3時53分、ノックアウト予選Q1が始まると、午前中から好調だった16号車がトップタイムで通過を果たすと、これにNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)が2番手タイムをマークする。一方、今シーズンでSUPER GTからの引退を発表した立川祐路とコンビを組むNo.38 ZENT CERUMO GR Supraの石浦宏明が渾身の走りで5番手となり、GR Supra勢で唯一Q2進出を果たすこととなった。
ポールポジションを目指すQ2のアタックは、午後4時31分にスタート。気温、路面温度は30度、39度と緩やかに下降するなか、Q1を突破した8台がアタックに挑んだ。残り時間3分を前に、暫定トプタイムをマークしていたのは、16号車。これに8号車が続き、ARTAが上位2台を占領。しかし、チェッカー直前の時点でトップに躍り出たのが24号車。昨シーズン第7戦以来、僅差で待望のシーズン初ポールポジション獲得を果たした。
GT300においても、6年ぶりにチームとしてポールポジションを手にする結果となっている。No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)は、ベテランの谷口がトップタイムをマークするなど公式練習から好調さをアピール。午後からの予選でも、Q1担当の片岡がトップタイムで通過し、さらに勢いに乗った形でQ2に向かった。終盤、ポールポジションの”常連”でもあるNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が大きくタイムを削って迫ったが、谷口のタイムには敵わず。結果、4号車が明日の決勝でクラスポールからスタートを切ることになった。一方、予選3番手となったNo.31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗/根本悠生)だが、再車検で指定燃料以外の使用のペナルティが課せられ、予選タイム削除に。結果、No.11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)が繰り上げ3位となっている。
明日の決勝は午後1時45分を号砲。450kmにて開催される。
第4戦富士 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)1’27.763
2.No.16 ARTA MUGEN NSX-GT(福住仁嶺/大津弘樹)1’27.813
3.No. 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹/木村偉織)1’27.852
GT300
1.No. 4 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也)1’36.395
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)1’36.705
3.No.11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)1’36.854