SUPER GT 2023 Round.3 予選 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2023 Round.3

2023年6月4日

第3戦鈴鹿、予選トップが車検不合格。ポールはau TOM’S GR Supraの手に


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6月3日、三重・スピードウェイにおいてSUPER GT第3戦の予選が行なわれ、Q2でNo.24 リアライズコーポレーション ADVAN Z(佐々木大樹/平手晃平)がトップタイムをマークしたが、のちの再車検で不合格となり、2番手にいたNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)が繰り上がり、シーズン初ポールポジションを手にしている。
 

搬入日となる金曜は台風2号の影響を受け、雨模様となった鈴鹿。時折激しい降雨に見舞われ、サポートレースの走行セッションがキャンセルされるほどだった。幸いにして東海地方は夜半のうちに雨も上がり、予選日となる土曜は薄曇りながらもコース上もほぼドライコンディションで朝の公式練習を迎えることができた。
 

気温23度、路面温度26度、さらに強い風が吹く中で始まった公式練習でトップタイムをマークしたのは24号車。初めて鈴鹿に持ち込んだ新しいスペックのタイヤがコースとのマッチングに優れていたとのことで、1分45秒474のタイムをマークする。一方、2番手につけたのは前回の富士大会で勝利した36号車。さらにNo. 8 ARTA MUGEN NSX-GT(野尻智紀/大湯都史樹)が3番手に続いた。なお、先のスーパーフォーミュラ第4戦オートポリス開催直前に肺気胸となり、レース参戦を取りやめていた野尻だが、およそ2週間ぶりのレースとして鈴鹿戦で復帰を果たしている。
 

午後に入っても冷たく強い風が吹き付けていたが、日差しが戻ってきたサーキットは気温も路面温度も上昇。それぞれ25度、40度を刻む中、ノックアウト予選が始まった。当初の予定より20分遅れの午後3時58分にスタートしたQ1。トップ通過を果たしたのは、No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)。1分44秒366の好タイムを刻んだが、2番手につけた24号車とはわずか0.077秒差だった。また3番手にはNo.17 Astemo NSX-GT(塚越広大/松下信治)、4番手にはNo.16 ARTA MUGEN NSX-GTが続き、3メーカーが上位を分け合う形となった。
 

続くQ2は午後4時36分にスタート。進出を果たした8台のうち、19号車と24号車は長くピットで待機し、残り5分を切った時点でコースへと向かう。チェッカーラップでのアタックが進む中、No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)がトップタイムを更新、続々と他車もチェッカーを受け、36号車が1分44秒585のタイムでトップを奪取する。一方、Q1トップタイムをマークしていた19号車だったが、アタック中にミスが重なり、トップタイムは更新できず。36号車の後方に沈んだ。そんな中、最後にチェッカーをくぐった24号車は1分44秒320をマーク。各セクターでトップタイムを刻む混信の走りでポールポジションを掴み取ったかと思われた。
 

しかしながら、予選後の車両検査で不合格の結果に。清拭結果表には車検不合格の理由として『GT500テクニカルレギュレーション1.6.1「ガスバック容量違反」』と表記され、24号車は最後尾から決勝スタートを迎えることになった。これにより、ポールポジションを手にしたのは36号車。シーズン初、そして坪井にとっても自身初のポール獲得でもあった。2番手に繰り上がったのは、19号車。さらに3番手に100号車が続く結果となっている。
 

GT300クラスでは、公式練習時から好調だったNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)が安定の速さを見せつけた。今シーズンは開幕からいい流れが構築できず、厳しい戦いが続き苦渋をなめてきただけに、Q2でのポールポジション獲得に期待が集まった。Q1ではNo.31 apr LC500h GT(嵯峨宏紀/小高一斗)がA組の、No.50 ANEST IWATA Racing RC F GT3(イゴール・オオムラ・フラガ/古谷悠河/小山美姫)がB組のトップタイムをマーク。Q2でのポールポジション争いを巡って各車がしのぎを削るパフォーマンスを見せた。そんな中、Q2で圧巻の走りを見せたのが61号車だった。Q1・A組は4番手通過だったが、Q2でアタックを務めた山内がライバルを蹴散らす速さを披露し、1分55秒775の驚異的なタイムをマーク。2番手につけたNo.11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)に対して、0.320秒という大差をつけた。61号車のポールポジション獲得は昨シーズン第7戦オートポリス以来、今シーズン初となる。また、山内にとっては自身通算13回目となり、歴代最多タイ記録になっている。2位11号車に続き、3番手はNo.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)。GTA-GT300規定車両が上位を占める結果だった。
 

第3戦鈴鹿 予選結果 各クラストップ3

GT500
1.No.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/宮田莉朋)1’44.585
2.No.19 WedsSport ADVAN GR Supra(国本雄資/阪口晴南)1’44.679
3.No.100 STANLEY NSX-GT(山本尚貴/牧野任祐)1’44.763
 

GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)1’55.775
2.No.11 GAINER TANAX GT-R(富田竜一郎/石川京侍/塩津佑介)1’56.095
3.No.60 Syntium LMcorsa GR Supra GT(吉本大樹/河野駿佑)1’56.454
 
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