SUPER FORMULA 2020 Round.2 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER FORMULA 2020 Round.2

2020年9月26日

SUPER FORMULA第2戦岡山 プレビュー


第2戦岡山、タイヤ交換を義務付けに!

8月下旬にようやく開幕した2020年全日本スーパーフォーミュラ選手権。待ちわびたシリーズ戦の第2戦は、舞台を岡山国際サーキットへと移し、9月27日にワンデーレースとして実施される。コロナ禍による変更は依然として数々あれど、今大会ではタイヤ交換が義務付けされるため、前回よりも激しいポジション争いに期待がかかる。
 

開幕戦と異なるフォーマットを導入

もてぎでの一戦は、真夏ならではの”高温多湿”の厳しいコンディションとなり、久々のフォーミュラレースに身を投じたドライバーにとっては、かなりタフな戦いを強いられたことだろう。そんな中、予選で圧倒的な速さを見せたNo.20 平川 亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)、そして伸び盛りの若手ドライバーのひとり、No. 3 山下健太(KONDO RACING)やルーキーのNo. 4 サッシャ・フェネストラズが勢いある走りで表彰台に上がった。一方で、No. 1 ニック・キャシディ(VANTELIN TEAM TOM’S)は6位入賞を果たしたものの、チャンピオン経験のあるNo. 5 山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)は精彩を欠き、入賞を逃す結果となった。
 

予選、決勝をワンデーで行う今大会では、都度クルマのセットを変更するのはもちろんのこと、すべてのファンクションがスピーディに稼働しなければライバルを制することはできない。ドライバーだけでなく、エンジニア、チームスタッフが一丸となってライバルよりも高いポテンシャルを持って戦わなければ、いい結果を引き寄せることが難しくなる。ワンミスどころか、一瞬の判断が命取りになるほどのヒリヒリする戦いが今シーズンのスタイルとなっている。
 

コロナ禍で様々な”ニューノーマル”が導入される中、スーパーフォーミュラではレースフォーマットが見直され、開幕戦では新型コロナウイルス感染防止策のひとつとしてレース距離も短くなり、レース中のタイヤ交換および給油も禁止されていた。だが、感染者数の減少に合わせ、レースフォーマットもゆるやかに変化することとなり、今大会ではレース距離は51周/約189kmと開幕戦より30km弱伸びた上に、タイヤ交換を義務付けることになった。ただし、まだ給油は実施されない。レースを開催する日本レースプロモーション(JRP)としては、感染防止対策の規制が徐々に緩和されたことを受け、「本来4月に策定されていたフォーマットに徐々に戻していきたい。今回の変更はそのための第1ステップ」と今大会の変更について説明している。
 

加えて、今回はニュータイヤを4セット供給へと変更。前大会より1セット追加の供給となった。これで計算上、走行セッションにおいて土曜日の午後2時から行われるフリー走行でニュータイヤを装着することが可能となる。今大会では日曜朝のフリー走行が実施されず、午前10時40分からいきなりノックアウト予選が始まるため、土曜日にニュータイヤでのアタックシミュレーションができることは、ドライバーにとっては朗報となるはずだ。
 

このほか、JRPはレース中のオーバーテイクシステム(OTS)についても変更を実施。システムの使用を表す点滅のタイミングを従来より8秒遅くすることになった。バックミラーを通して背後のドライバーがOTS使用の認知が8秒遅くなることで、展開にどのような変化が起こるのか否か。この点もレースの面白みのひとつとなるだろう。
 

ビッグチャンスを掴んだ代役ドライバーにも注目

開幕戦では、ビザの問題などで3名の外国人選手が入国が困難となり、代役が立てられた。だが、今大会はレースウィーク1週間前にフランス、ル・マン24時間レースに参戦したドライバーが4名おり、彼らの出場も見送られている。各チームとも代役を立てて岡山を戦うことになるが、その代役のチャンスを掴んだドライバーにとっては、まさに”大役”。とりわけ若手選手においてはステップアップにつながる願ってもない機会だけに、大化けするドライバーが現れるかどうかも見どころになるだろう。
 

24日・金曜日の時点で発表されている代役ドライバーの中で、スーパーフォーミュラのデビューとなるのは、高星明誠。No.50 Buzz Racing Team with B-Maxをドライブすることが決定している。現在、SUPER GTのGT500クラスで活躍中の高星は、2017年の全日本F3王者。スーパーフォーミュラの開幕戦が行われたもてぎでは、スーパーフォーミュラ・ライツに出場していたが、今大会はぶっつけ本番、しかもトップフォーミュラでの一戦となるだけに、新たな挑戦の結果が気になるところだ。
 

1周3.703 kmとショートコースの岡山国際サーキット。ユニークなコースレイアウトは後半セクターにマッチしたセットアップが重要になるとも言われている。予選ではいかにクリーンな状況でアタックできるか、そのタイミング取りも難しくなりそうなだけに、ドライバーとチームとのコミュニケーションも結果に大きな影響を与えそう。すべてのポテンシャルが揃わなければ、好結果を手にすることができない…。そんな戦いの行方に注目が集まる。
 

主なタイムスケジュール

・9月26日(土)
10:20 – 11:20 専有走行
14:00 – 15:00 フリー走行
 

・9月27日(日)
10:40 – 公式予選(ノックアウト方式)
10:40 – 10:50 Q1(A組→上位7台)
11:00 – 11:10 Q1(B組→上位7台)
11:20 – 11:27 Q2(A+B上位7台・計14台→8台)
11:37 − 11:44 Q3
14:30 – 15:15 スタート進行
15:15 – 決勝(51Laps・190kmレース)





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