スーパーGT 2018 Round.4
SUPER GT第4戦タイ、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GTが今季初ポール!
2018年のシリーズ第4戦を迎えたSUPER GT。戦いの舞台は日本を離れ、タイ・ブリラム県に位置するチャン・インターナショナル・サーキットへ。時折ジリジリとした強い日差しが照ることもあったが、ほぼ終日蒸し暑い薄曇りの一日となった。加えて、ノックアウト予選1回目直前に雨が降り、セッションは15分遅れでスタート。急転した路面コンディションをしっかりと見極めた上で戦略を立てたチームが好タイムをマーク。そんな中、No.16 MOTUL MUGEN NSX-GTがシーズン初ポールポジションを手にすることとなった。
午前中に実施された公式練習。セッション開始時の気温は30度、路面温度は38度と場所柄を考慮すれば、予想以上に低い数値といえる。その中で各車はまずクルマのセッティング確認からスタート、さらにはタイヤのチェックを実施するなど午後からの予選に向けて着々と準備を進めた。終盤には予選アタックをシミュレート。そこでトップタイムをマークしたのは、No.3 CRAFTSPORTS MOTUL GT-R。これまでのコースレコードを上回るタイムを叩き出し、予選に向けてはずみをつけた。
迎えたノックアウト予選。15分ディレイの上に始まったが、すでに雨で濡れた路面がまたたく間に乾き始め、ウエットタイヤからドライタイヤに交換してアタックする車両も見受けられた。一方、上位ランキングにつける車両は重いウェイトに手を焼くなど、厳しい状況。結果、Q2進出を果たせずに終わる車両もいた。
気温26度、路面温度33度と午前中よりも低い数値の中、最後のアタックQ2がスタート。まず、アタックラップでNo.17 KEIHIN NSX-GTが1分23秒458をマーク。トップに躍り出た。その直後から好タイムを刻んでいたのが、16号車。着実にタイムを削り、ラストアタックで1分23秒341をマークし、トップを奪取した。なお、チームは、シーズン初のポールポジション。さかのぼれば、GT500クラスポールポジションは2001年の岡山大会以来だった。2位にはわずか0.1秒差でNo.17 KEIHIN NSX-GT。3番手にはレクサス勢としてNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500が続いている。
一方のGT300クラス。まず、No.88 マネパ ランボルギーニ GT3がトップタイムとなる1分32秒554をマーク。すると、No.65 LEON CVSTOS AMGがこれを追って同タイムをマークした。ところが、セッション終了後の再車検で88号車に車両違反が発覚。惜しくもクラスポールを取り逃す事態となっている。
・第4戦タイ 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.16 MOTUL MUGEN NSX-GT(武藤英紀/中嶋大祐組)1’23.341
2.No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組)1’23.458
3.No.39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉組)1’23.676
GT300
1.No.65 LEON CVSTOS AMG(黒澤治樹/蒲生尚弥組)1’32.554
2.No.21 Hitotsuyama Audi R8 LMS(リチャード・ライアン/富田竜一郎組)1’32.840
3.No.55 ARTA BMW M6 GT3(高木真一/ショーン・ウォーキンショー組)1’32.845