スーパーGT 2018 Round6 - イベント・レースレポート

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スーパーGT 2018 Round6

2018年9月18日

山本&バトンのNo.100 RAYBRIG NSX-GTが初優勝


心配されていた天候の崩れもなく、秋晴れのレース日和に恵まれたSUPER GT第6戦SUGO大会の決勝日。レースは今シーズン初めてポールポジションを手にしたNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)が序盤に後続との差を築き、途中、セーフティカーが導入される波乱の展開を物ともせず優勝。山本、バトンのコンビで初優勝を果たした。
 
時折、強い日差しが照りつけたスポーツランドSUGO。気温26度、路面温度37度のコンディションの下、81周の決戦の幕が上がった。ポールスタートの100号車の山本はスタート直後から2位との差を引き離しにかかる。一時は6秒強の差があったが、17周を過ぎるとペースが下がり、2番手No.12 カルソニックIMPUL GT-Rのヤン・マーデンボローの攻めが実を結び、23周目にトップを奪った。そして迎えたルーティンのピットイン。一足先に作業を終えた100号車は39.6秒でコースに復帰。これに対し、12号車は43.8秒と時間がかかってしまう。結果、12号車が作業を終えてコースに戻ると瞬く間に100号車が背後に迫り、逆転に成功。100号車は改めてトップから周回を重ねていくこととなった。
 
レース中盤は100号車が安定した速さで2位以下に10秒以上の差をつけてレースを牽引。そのまま終盤へと向かったが、ここでドラマが待ち受けていた。69周を走行時、セーフティカーがコースイン。レースがコントロール下に置かれてしまう。これはGT300クラスの車両同士の接触により、1台の車両がSPコーナーでクラッシュしたため。結果、コース上で隊列の整理が行われ、100号車が築き上げたリードは水泡に帰してしまう。
 
セーフティカーランは75周をもって終了。レースが再開すると、100号車はNo. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)からの猛追に遭うも、僅差の戦いを防戦。そのまま81周のチェッカーまで攻防戦が繰り広げられたが、100号車が逃げ切り勝利を達成した。なお、100号車、そしてチームドライバーの山本にとっては2015年第6戦SUGO大会以来の優勝。また、今シーズンからSUPER GTにフル参戦中の元F1ドライバー、バトンは7戦目で初優勝を果たすこととなった。

一方のGT300クラス。ポールポジションスタートのNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)がスタート奪取を決め、すぐさま後続との差を開いていく。予選2位以下のライバルがポジションを落とす中、独走態勢を築いていった。これに対し、2番手に浮上したのがNo.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹組)。予選5番手から序盤でポジショアップに成功し、常に優勝のチャンスを伺う位置で周回を重ねていった。しかし、61号車のズバぬけた速さには及ばず、2番手をキープするのが精一杯。逆に3番手争いは激しい攻防戦を繰り広げることになったが、タイヤ2本交換でピット作業を削り、ライバルの猛追を跳ね除けたNo. 0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)が最後の表彰台の一角に上がることとなった。なお、優勝を果たした61号車にとって、表彰台の真ん中は2016年第6戦以来となっている。

 
・第6戦SUGO 決勝結果 各クラストップ3
GT500
1.No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)1:52’08.765 81Laps
2.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)+0.562
3.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー組)+1.350
 
GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1:53’01.934 76Laps
2.No.10 GAINER TANAX triple a GT-R(星野一樹/吉田広樹組)+6.302
3.No. 0 グッドスマイル 初音ミク AMG(谷口信輝/片岡龍也組)18.117
 
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2018年9月16日

SUPER GT第6戦SUGO、ランキング3位のRAYBRIG NSX-GTがポールゲット!


シーズン終盤戦に入ったSUPER GT。第6戦、戦いの舞台はみちのく仙台にあるスポーツランドSUGOになる。9月15日、予選日を迎えたこの日は朝から天候が下り坂となり雨模様に。ところが、午後の予選に入ると天候が回復し、ウエットパッチもなくなり、すっかりドライコンディションへと変わってしまった。そんな中、現在ランキング3位につけるNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)がトップタイムをマーク、今シーズン初のポールポジションを獲得した。
 

午前中に行われた公式練習。走行開始はドライコンディションだったが、ほどなくして雨が落ち始め、あっという間に路面がウエットに。よってレインタイヤでの走行が主となり、午後からの予選に向けてセッティングの調整など多くの作業に追われるチームが多く見られた。
 

ところが、午後の予選を前に天候が回復。強い日差しにも恵まれ、濡れた路面が瞬く間に乾いていった。結果、ノックアウト予選のタイムアタック時には各車両の足元にはドライタイヤが装着されることになり、まさにぶっつけ本番の勝負へと変わってしまう。一方、GT500クラスのQ1では、開始からほどなくしてNo.39 DENSO KOBELCO SARD LC500のヘイキ・コバライネンがまさかのコースアウト。赤旗中断を招いてしまった。再開後、残されたアタック時間はわずか2分45秒。タイトなSUGOでのアタックは極めて難しい状況ではあったが、その中でNo.17 KEIHIN NSX-GTの塚越広大がトップタイムを叩き出した。続くQ2も早いタイミングからアタックする車両が続出。周回のたびに自己ベストラップを更新、その中で最速タイムをマークしたのがNo.100 RAYBRIG NSX-GTの山本尚貴。自身2度目、またチームとしても2度目のポールポジションを獲得している。
 

一方、GT300クラスのトップタイムはNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORTの山内英輝がマーク。2番手に0.7秒という大差をつける活躍を見せ、チームとして今シーズン初となるポールとなった。
 

・第5戦富士 予選結果 各クラストップ3
GT500
1.No.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)1’10.248
2.No.12 カルソニックIMPUL GT-R(佐々木大樹/ヤン・マーデンボロー組)1’10.286
3.No. 8 ARTA NSX-GT(野尻智紀/伊沢拓也組)1’10.352
 
GT300
1.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝組)1’17.685
2.No.25 HOPPY 86 MC(松井孝允/坪井翔組)1’18.384
3.No, 9 GULF NAC PORSCHE911(久保凜太郎/石川京侍組)1’18.405

 

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2018年9月13日

SUPER GT第6戦SUGO プレビュー


いよいよシーズン終盤戦へ! 今年はSUGOに魔物は居るのか!?
 
日本列島を縦断した台風、そして北海道を襲った地震…。ここのところ自然災害が続く日本だが、気がつけば天候はすっかり秋模様になり、厳しかった暑さからはようやく解放された。そんな中、迎えるSUPER GT第6戦。その舞台は宮城県・スポーツランドSUGOとなる。今シーズンも、SUGOならではのタイトなコースで激しいバトルが繰り広げられるのか。いよいよ終盤戦へと差し掛かる中で、また印象に残るようなドラマが待ち受けてそうだ。
 
■戦いは夏から秋へ。ウェイトがどう影響する?
昨年は7月開催だったSUGO。しかし、今年は秋の訪れを感じる9月。東北地方ともなれば朝晩の気温もぐっと下がる頃だけに、天気次第では気温、路面温度にもそれなりに影響が出てもおかしくはない。シーズン後半に入ったSUPER GTにおける残りの戦いは3戦。その初戦となるのが、ここSUGOとなる。レギュレーションで定められたハンディウェイトだが、セミファイナル戦が開催される大分・オートポリスでは獲得ポイントの半分に軽減されるため、今回のSUGOがフルウェイトで戦う最後のレースになる。

一方、SUGOのコースはというと、アップダウンに富み、しかもテクニカルなレイアウトを持つ。国内のサーキットの中でも特徴の多いコースと言えよう。クルマのセッティングが決まっていなければテクニカルなコーナーを思い切って攻めることはできないのは当然ながら、これまでのレースでがっちりポイント獲得を果たしていると、起伏の多いコースを走る際には課せられたハンディウェイトがガツンと響いてくる。確かに、燃料流量リストリクターの径が絞られることで搭載ウェイトは軽くなる。だが、このSUGOのコースだからこそ、小さくなったリストリクターでは存分なパワーを得ることが難しくなり、クルマ本来が持つパワフルさをうまく引き出すことができなくなるという、なんとも悩ましい状況に置かれてしまうのだ。
 
■タイトル争いの行方
現時点でランキングトップはNo. 1 KeePer TOM’S LC500(平川亮/ニック・キャシディ組)。これを同じチームのNo.36 au TOM’S LC500の関口雄飛が追う。なお関口とコンビの中嶋一貴は、WEC
(世界耐久選手権)との参戦が重なり、第2戦を欠場しているためランキング争いには2番手にはいない。そしてNo.100 RAYBRIG NSX-GT(山本尚貴/ジェンソン・バトン組)が36号車と同ポイントにつけるが、こちらはまだ今シーズン優勝を果たしていないため、36号車の関口がランキング2位の扱いとなっている。ランキング4位には、No.17 KEIHIN NSX-GT(塚越広大/小暮卓史組)が2、3位と4ポイント差でつけており、まだまだ上位浮上の可能性が残されている。
 
日産勢のトップとしては、No.23 MOTUL AUTECH GT-R(松田次生/ロニー・クインタレッリ組)がランキング6位につけてはいるが、チャンピオン経験豊富な23号車としては、今シーズンの戦いをやや不甲斐なく思っているのではないだろうか。というのも、これまで”気がつけばNISMO”、という底力を見せる印象が強かった分、そういう戦いが今シーズンはあまり見られないからだ。クルマ、タイヤ、ドライバー…といった総合力がどこまで整うか否かによって勝敗が分かれるSUPER GTの難しさを、どちらかといえば、今年はうまくコントロールできていないような感じだ。そろそろ理想的なレース運びを見せたいと、チームも願っているはずだ。折しも、ランキング上位陣にとっては最もキツい戦いになるだけに、23号車にとっては、千載一遇とも言えるチャンスになるかもしれない。
 
もちろん、他のライバル勢も同様のことが言えるが、このSUGOな緻密な戦略を味方につけるだけでは戦いに勝つことはできない。というのも、”SUGOには魔物が棲む”というフレーズをよく耳にするからだ。これほどのドラマがあっていいのか!? というようなレース展開がこれまでも数多く繰り広げられてきたのが、このサーキット。まさかの敗者になるチームがいれば、逆に信じられない勝者が誕生するのも、このSUGO。順調に物事が進めば進むほど、なにやら落ち着かない空気が流れてきそうな独特の雰囲気を味わうことも楽しみと言える。
 

■GT300の戦いは?
一方のGT300クラス。今回は規定によって出場台数が28台に限定されたことで、シリーズ戦に出場中のチームのうち、足切りにあったチームが現れた。さらには、予選方式が変わりQ1が2組に分けられ、タイムアタックが実施される。これによって予選中のコース上の混雑が回避されると考えられるため、各車存分なアタックができれば、見どころある予選の争いになるはずだ。なお、組分け方式が採用されたことにより、Q1の走行時間は15分から10分へと短縮されてしまったが、それはGT500にも適用される。この5分間の短縮がまだどんなハプニングを招くのかどうかも含め、新たな見どころとして楽しめそうだ。
 

■主なタイムスケジュール
9月15日(土)
07:00 – 07:50 オープンピット
09:00 – 10:45 公式練習
09:00 – 10:25 : GT500 & GT300
10:25 – 10:35 : GT300
10:35 – 10:45 : GT500
11:00 – 12:00 ピットウォーク 
14:00 – 14:40 ノックアウト予選_Q1
14:00 – 14:10 : GT300_A
14:20 – 14:30 : GT300_B
14:30 – 14:40 : GT500
14:50 – 15:18 ノックアウト予選_Q2
14:50 – 15:00 : GT300
15:08 – 15:18 : GT500
16:15 – 17:00 GTキッズウォーク
 

8月5日(日)
10:35 – 11:00 選手紹介
11:05 – 12:00 ピットウォーク
12:25 – 12:45 ウォームアップ走行、スタート進行
14:00 -     決勝レース(81Laps)





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