5月28日、岡山国際サーキットにおいて、全日本スーパーフォーミュラ選手権第2戦の予選が行われ、No. 1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が1分13秒620のタイムをマークし、今季初となるポールポジションを掴んだ。
去年の第2戦の舞台は、同じくここ岡山。石浦は予選でトップタイムを叩き出し、決勝では迫り来る後続との激しいバトルの末、自身初となるトップフォーミュラ優勝を成し遂げた。これを機に、ポイントランキングでトップに立った石浦は、その後も快進撃を続けてシリーズ王者へと突き進むことになったのは記憶に新しい。
新たな王者を生み出した去年の岡山からほぼ1年。今年はどのドライバーが主人公になるのか注目が集まったが、予選で本領発揮となったのは石浦本人だった。朝のフリー走行で好走を見せたのは、No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。ニュータイヤを装着してトップタイムをマークした野尻に対し、実のところ石浦はニュータイヤ装着を回避。まずQ1で2セットを使ってアタックし、トップに立つ。結果、2番手につけたNo.11 伊沢拓也(REAL RACING)に対し、0.432秒という大きな差をつけた。これで勢いづいた石浦は、続くQ2でも首位の座をキープ。ただ、2位との差は0.098秒まで一気に縮まったが、最終的に彼の速さに水を差すライバルは現れず。結局、石浦が2年連続で岡山のポールシッターとなった。
2番手に続いたのは、Q3で飛躍を遂げたNo.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)。「まだ僕らは新しいヨコハマタイヤについて多くのことを勉強中だ」と記者会見で話したオリベイラだが、抜きどころが少ない岡山での決勝レースに向け、「まず、決勝スタートで前に立つことが優勝に近づく」と意気込みを見せた。3番手には、No.10 塚越広大(REAL RACING)。自身、2012年以来となる予選トップ3の獲得にうれしい表情を見せたが、「天気予報では雨になる可能性が高いが、できれば安全運転でベストを尽くしたい」とやや控え目なコメントをよこした。
日曜日の決勝は68周による戦い。中低速コーナーが多く、また比較的コース幅の狭い岡山ならではのレイアウトを味方につけ、強いレース運びを見せるのはどのドライバーか。天候の行方も気になるところだが、開幕戦とはまたひと味もふた味も違うドラマが待ち受けているようだ。
第2戦岡山 予選結果(TOP6)
1.No. 1 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)1’13.620
2.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)1’13.842
3.No.10 塚越広大(REAL RACING)1’13.893
4.No.11 伊沢拓也(REAL RACING)1’13.917
5.No.40 野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)1’13.940
6.No.16 山本尚貴(TEAM 無限)1’14.027
