SUPER耐久 2013 Round6 - イベント・レースレポート

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SUPER耐久 2013 Round6

2013年9月24日

スーパー耐久第6戦鈴鹿、第2&第3レースはNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が連勝!


秋晴れの好天に恵まれた三重・鈴鹿サーキット。スーパー耐久シリーズ第6戦の第2、第3レースが各40分のスプリントレースで行われ、ともに激しいバトルの末に、28号車のPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が勝利。シリーズチャンピオン争いでリードする僚友の1号車に詰め寄る活躍を見せた。

世界ツーリングカー選手権との併催レースのため、朝一番のフリー走行を経て第2レースは9時45分にスタート。まず、ポールポジションからスタートを切ったNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの青木孝行がリードを築くため、ハイペースで周回を重ねていく。だが、早くも4周目には周回遅れの車両が現れ、ちょうどシケインでこの処理を強いられた81号車と、その後方から様子見をしていた28号車の片岡龍也の差が一気に縮まった。

28号車は慌てず騒がずの走りで81号車との差をジリジリと詰めながら周回、先方のペースが落ちはじめたタイミングで勝負に出る。12周目、ヘアピンで並走に持ち込み、そのままデグナーカーブの2つ目で逆転に成功。このあとは後方との差をあっという間に広げ、完勝を果たした。2位の81号車に続いたのは、3位スタートのNo.8 もり山 R8 LMS ultra からあげをドライブした荒聖治だった。

◎第2レース決勝結果
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 19L 40’06.796
2.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R +2.501
3.No.08 もり山 R8 LMS ultra からあげ +14.533
・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No.09  Faust Racing BMW Z4 +1L
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー +1L
ST-3 No.15 岡部自動車DIXCELチームテツヤZ34 +1L
ST-4 No.41  TRACY SPORTS ings S2000 +2L
ST-5 No.36  エンドレスアドバントラストヴィッツ +3L

 

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続く第3レースは第2レースの3時間後となる12時45分にスタート。気温28度、路面温度45度という暑さを感じる中で幕を開けた。A、Bドライバーの予選合算タイムによるグリッドが採用されるこのレースでは、No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3のファリーク・ハイルマンがポールポジションからスタートを切ることになった。

スタート直後から28号車に追随していたのは、僚友1号車を駆るドミニク・アン。しかしその後方からは、予選3番手No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rの佐々木大樹が虎視眈々と逆転のチャンスを伺いながら、プレッシャーをかけ続ける形となった。

終始緊迫した上位争いも、やはり周回遅れが出はじめると、思わぬ差が生まれたり、逆に差が詰まったりと、予断を許さない展開になってくる。それぞれが逆転の“ワンチャンス”を待つ中、残り15分を切った15周目、200Rで多重クラッシュが発生! 連鎖反応的なこのハプニングによって、3位走行中だった24号車は車両にダメージを受け、緊急ピットイン。そのままレースを終えるという結末を迎えた。さらに1号車もST-4クラスの車両に追突。オーバーランを喫したが、ポジションダウンはなんとか回避し、2位でチェッカーを受けた。3位に続いたのはNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの尾本直史。一時、No.08 もり山 R8 LMS ultra からあげの湯澤翔平に先行を許したが、ファイナルラップのシケインで逆転に成功!  3位の座をつかんだ。一方、28号車はラクラクとトップをキープ。安泰状態でチェッカーを受け、第2レースに続き、連勝を果たしている。

◎第3レース決勝結果
1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 19L 40’37.435
2.No.01 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 +13.712
3.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R +25.380
・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No.09  Faust Racing BMW Z4 +5L
ST-2 No.59  STURM・MOTUL.EDインプレッサR +1L
ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350 +1L
ST-4 No.41  TRACY SPORTS ings S2000 +1L
ST-5 No.19  BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’sフィット +3L

 

記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年9月21日

    スーパー耐久第6戦鈴鹿、スプリントの第1レースをNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3が勝利!


    シリーズ終盤戦を迎えたスーパー耐久シリーズ。第6戦の舞台となる三重・鈴鹿サーキットでは、世界ツーリングカー選手権(WTCC)との併催イベントとなるため、いつもの耐久形式ではなく、スプリントレースで実施されることになった。

    昨年はスプリントながら、途中でドライバー交代が義務付けられていたが、今年は土曜日に1レース、日曜日に2レースの合計3レースを実施、しかも時間制のレースとなり、40分間の戦いを繰り広げることになる。ピット作業を伴わないため、がっぷり四つのガチバトルが期待され、文字通り決勝では熾烈なバトルをあちこちで見受けられた。だが、その一方でクラッシュ車両が起因するセーフティカーランがレースの半分近くを占めることになり、面白みが半減したという見方もできる。

    予選は普段どおり、A、B、Cドライバー順にタイムアタックを実施。だが、第1レースのグリッドにはBドライバーの、第2レースのそれにAドライバーの予選結果をあてがい、そして、第3レースのグリッドにはA、Bドライバーの合算タイムを用いるという変則ルールが採用された。

    土曜日の午後から実施された第1レース。このグリッドはBドライバーの予選結果が反映されたことから、ポールポジションはNo.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R が獲得。藤井誠暢が出走した。これを2番手で追随したのが、現在ポイントランキングトップのNo.1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3。確実に高得点を狙うため、プラチナドライバーの谷口信輝がステアリングを握った。

    レースは3周目で早くも周回遅れの車両が発生。トップを快走中だった24号車だが、ST-5クラスの車両に行く手を阻まれてシケインで立ち往生。逆に後背の1号車はこれを利用し、メインストレートで24号車を捕まえると1コーナー手前で逆転に成功! トップに躍り出た。そしてレースは6周目の途中でオイルをまきながらスロー走行をする車両が現れ、そのオイルに乗ったのか別の1台が激しくクラッシュ。パーツがコース上に散乱した。この状況を受け、コース上の安全を確保するためにセーフティカーがコースインすることになり、この先20分近くにわたり、レースがコントロールされてしまう。

    これでレース運びをさらに有利にしたのが1号車。リスタートをうまく利用し、そのまま逃げ切り成功を果たし、今季3勝目を挙げている。そして、2位の24号車に続いたのはNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの青木孝行。5位スタートからポジションアップを続け、最後はリスタートで3位に浮上。見事な粘りを見せた。

    明日は午前9時45分から第1レースが、そしてピットウォークを経て、午後12時35分から第2レースが行われる予定だ。

    ■スーパー耐久シリーズ第6戦・鈴鹿

    ◎予選結果
    ・Aドライバー
    1.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R 2’02.728
    2.No.08 もり山 R8 LMS ultra からあげ 2’03.249
    3.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 2’03.253
    ・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
    ST-1 No.09 Faust Racing BMW Z4 2’14.851
    ST-2 No.59 STURM・MOTUL・EDインプレッサ 2’17.389
    ST-3 No.34 asset テクノ Z34 2’17.496
    ST-4 No.41 TRACY SPORTS ings S2000 2’22.559
    ST-5 No.99 RS☆R・DIXCEL・NUTECデミオ 2’34.956

    ・Bドライバー
    1.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 2’03.075
    2.No.01 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 2’03.123
    3.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 2’03.147
    ・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
    ST-1 No.09 Faust Racing BMW Z4 2’16.404
    ST-2 No.59 STURM・MOTUL・EDインプレッサ 2’16.927
    ST-3 No.14 岡部自動車KYOSHIN計測Z33 2’17.687
    ST-4 No.41 TRACY SPORTS ings S2000 2’22.123
    ST-5 No.19 BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’sフィット 2’34.921

    ・A+Bドライバー合算タイム(第3レースグリッドとして採用)
    1.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 4’06.400
    2.No.01 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 4’06.590
    3.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R 4’07.846
    ・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
    ST-1 No.09 Faust Racing BMW Z4 4’31.255
    ST-2 No.59 STURM・MOTUL・EDインプレッサ 4’34.316
    ST-3 No.34 asset テクノ Z34 4’35.242
    ST-4 No.41 TRACY SPORTS ings S2000 4′.44.682
    ST-5 No.19 BRP☆HYPER ECU C72制動屋J’sフィット 5’10.781

     

    ◎第1レース決勝結果

    1.No.01 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3 16L 41’04.438
    2.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R +0.564
    3.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R +9.830
    ・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
    ST-1 No.09 Faust Racing BMW Z4 +1’26.642
    ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー +1’25.623
    ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350 +1’33.500
    ST-4 No.41 TRACY SPORTS ings S2000 +1L
    ST-5 No.99 RS☆R・DIXCEL・NUTECデミオ +1L

     

    記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年9月20日

    スーパー耐久第6戦鈴鹿は、スプリントの3レースに!


    台風一過のあとに迎えるスーパー耐久シリーズ第6戦。三重・鈴鹿サーキットを舞台に繰り広げられる戦いは、世界ツーリングカー選手権(WTCC)と同日開催のビッグイベントになる。5時間、7時間、そして3時間レースと耐久レースならではのドラマを見せてきた今シーズンのS耐だが、この鈴鹿はまたいつもと趣向が異なるレースをお披露目することになる。

    ■タイヤもガソリンもセーブの必要なし!のバトルに

    今回、鈴鹿のイベントスケジュールを見ると、S耐における決勝レースは3回。土曜日に第1レース、そして日曜日に第2、第3レースが行われることになっている。そして1レースの時間は、なんとわずか40分! 「スーパー耐久レース」が、「スペシャルスプリントレース」に変化する貴重な一戦となりそうだ。

    同時併催のWTCCも決勝時間がおよそ30分と短く、今週末の鈴鹿はどのレースも超スプリントで行われることから、いつも以上にギュッと詰まったドキドキワクワクの盛り上がりを期待していいだろう。ちなみに、昨年は1時間のレースを2回実施。またレース中は給油作業はなかったものの、ドライバー交代が義務付けられていた。しかしながら、今年の40分レースではピット作業が一切行われない。つまり、1ドライバーがよーいドンすれば、あとはフィニッシュラインを目指すのみだ。

    となれば、日頃はドライバー編成によって見る機会がないようなドライバー同士のガチンコバトルが大いに期待できる。プラチナドライバー同士が攻防戦になれば、絶妙な駆け引きを見せてくれるだろうし、また、車両による特性の違いがコース上で見られるかもしれない。つまり、日頃とはひと味もふた味も違ったドラマが様々なところで起こるはず。鈴鹿戦ならではの「おトク」な観戦をぜひ体感して欲しい。

    また、富士、岡山戦では突如天候の悪化により、様々な影響が出て、ひやひやするアクシデントなども見られた。しかしながら、今週末は少なくとも雨の心配はない模様。秋晴れの中、百花繚乱のバトルを存分に楽しむチャンスだ。

    ■予選も決勝グリッドもスペシャルに

    ここで3度のレースに出走するドライバーはどうやって決めるのか、ふと疑問に思ったアナタ。ここで今回のスペシャルルールをお伝えしよう。土曜日のスケジュールだが、今回はピットウォークの時間に先立ち、予選が実施される。なお、A、Bドライバーのタイムアタックは、前回18分に延長されたが、今回は以前の15分で行われることになっている。Cドライバーの予選はいつもと変わらず20分行われる。では、決勝グリッドはどのように決まるのか。これも変則的になっており、説明する必要がある。

    Aドライバーの予選結果が反映されるのは、第2レースの決勝グリッド。そして、Bドライバーのそれは第1レースのグリッドに適用されることになる。この時点で、すでにどのドライバーをどのレースに投入するか、チームはライバルの動向をも気にしながら選手登録する必要がある。タイムアタックを前にすでに水面下では熱い戦いが進んでいるというわけだ。一方、第3レースはどのようにグリッドを決定するのか? それはS耐でお馴染の「合算タイム」を利用することになっている。A、B両ドライバーの最速タイムを合算し、そのタイム順に第3レースのグリッドが決められるのだ。

    さらに、細かな設定があり、第2、第3レースにおいて同じドライバーが主訴すすることは認められていない。つまり、同日に同じ選手が決勝を戦うことはご法度。初日の土曜に1度、日曜日に1度、という形はOKになっている。3選手がエントリーしているチームであれば、それぞれのレースに3選手を次々投入することになるだろうが、登録ドライバーが2名のチームはこういった点にも考慮し、編成を組むことになる。ちなみに、「腕に覚えアリ」のプラチナドライバーにはさらに厳しいルールが。3レースのうち、出走できるのは1レースのみ。残念ながら腕を奮う機会は3レース中1回に限られている。

    ■最終戦を待たずして、チャンピオン決定の可能性は?

    今シーズンのセミファイナルラウンドとなる今回。最終戦を前に、はやくもクラスチャンピオンが決まる可能性があるクラスはあるのだろうか? トップクラスのGT3は、目下、1号車のPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3がその最有力候補だ。といっても、3レースすべて、あるいは最低でも2勝する必要がある。僚友の28号車との駆け引きがどこまで白熱するのか、こちらも見どころとなるだろう。

    一方で、スプリントレースだからこそ、優勝を目論むライバルチームも虎視眈々とチャンスを狙っている。その最たる候補が81号車のGTNET ADVAN NISSAN GT-R。速さは存分に披露済みだが、決勝レースでは思わぬトラブルに巻き込まれるケースが続いている。しかし、スプリントレースとなれば、「逃げ切り先行」のレース運びも可能とあり、表彰台での美酒に酔う準備も進んでいると思われる。さらには、同じGT-Rを駆る24号車のスリーボンド日産自動車大学校GT-Rも同様にチャンスを待っている。勢いある若手ドライバーの飛躍に期待したい。

    スーパー耐久はモチロン、併催のWTCCもクルマとクルマがまるで取っ組み合いのケンカをするかのような、アグレッシブなバトルが楽しめるレースとして知られる。秋晴れの中、ホットな戦いの行方を見守って欲しい。

    ◎主なタイムスケジュール

    ・9/21(土)

    09 : 00 – 09 : 30 WTCCフリープラクティス1
    09:50 – 10:05 S耐予選A-1
    10:05 – 10:20 S耐予選A-2
    10:35 – 10:50 S耐予選B-1
    10:50 – 11:05 S耐予選B-2
    11:20 – 11:40 S耐予選C
    12 : 00 – 12 : 30 WTCCフリープラクティス2
    12:50 – 13:40 ピットウォーク
    14:10 -    S耐第1レース(40分間)
    15 : 30 – 15 : 50 WTCC予選1回目
    15 : 55 – 16 : 05 WTCC予選2回目

    ・9/22 (日)決勝日
    08:00 – 08:30 S耐フリー走行
    08:50 – 09 : 05 WTCCウォームアップ
    09:45 -    S耐第2レース(40分間)
    11:00 – 11:50 ピットウォーク
    12:35 -    S耐第3レース(40分間)
    14 : 30 – WTCCレース1(東コース26周)
    15:30 – WTCCレース2(東コース26周)

    記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA





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