SUPER耐久 2013 Round3 - イベント・レースレポート

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SUPER耐久 2013 Round3

2013年8月16日

スーパー耐久第3戦もてぎ レースカーギャラリー




2013年7月22日

スーパー耐久第3戦もてぎ、大波乱の展開の末にNo.1 メルセデスSLSが今季初勝利


7月21日、栃木・ツインリンクもてぎでスーパー耐久シリーズ第3戦「MOTEGI SUPER TAIKYU 5hours ROAD」の決勝が行われた。予選上位のGT-R勢がレース序盤からうまくペースを作れず、気付けば試合巧者のディフェンディングチャンピオンチームであるPETRONAS SYNTIUMチームの2台に勝機を奪われる結果となった。しかしながら、そのチームの2台によるトップ争いでも波乱が待っていた。レースの中盤以降リードしていたNo.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(F・ハイルマン/J・レスター/片岡龍也組)が、5時間レースのラスト6分でまさかのコースアウト! 最後の最後で勝運を掴んだのは、僚友の1号車(M・モー/D・アン/谷口信輝組)。着実なレース運びで今季待望の初勝利をあげた。

 

前日よりはやや暑さを感じる一日となった決勝日。ポールポジションを獲得したNo.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R (藤井誠暢/千代勝正車線/GAMISAN組)が、スタートを控え、グリッドにクルマを着ける直前に給油口のトラブルが発覚。まさかのピットスタートを強いられる。これにより、レースはもう一台のGT-R、81号車(青木孝行/星野一樹/尾本直史組)が序盤戦をリード、その後方にはハイペースでポジションアップしたNo.3(YUKE TANIGUCHI/峰尾恭輔/TOSHI ARAI組)が続く。さらに勢いづいた3号車は81号車をも逆転、耐久レースの雄に例えられるポルシェの存在感を見せつけた。

 

しかし周回を重ね、ルーティンのドライバー交代を終えると、安定したペースで周回を重ねてきた28号車がポジションアップ。まず同一周回でのピットインで81号車よりひと足先にコースに復帰し、さらに3号車を追随して逆転。トップに立つと、その後レース最終盤までレースを牽引し続けた。一方で3号車や81号車では逆転のチャンスを作ろうと、3回目のピットインではリアタイヤのみ交換、あるいはタイヤ交換をせずに最後のスティントに向かう姿が見られた。また、24号車においては、懸命に追い上げを続ける中、ピットイン時に足回り関係でトラブルが発生。度重なるピットインにより、再浮上のチャンスを完全に失うことになった。

 

レースはチェッカーまで1時間を残してPETRONAS SYNTIUMチームの2台がワン・ツーを形成。3番手に81号車、4番手に3号車が続いたが、81、3号車は終盤に両者揃ってメカニカルトラブルが発生。ライバルを追うどころか、傷ついたクルマをチェッカーまで運ぶだけで精いっぱいだった。そして、冒頭のとおり、レースをリードしていた28号車にも魔の手が忍び寄る。ブレーキに若干のトラブルを抱えていた28号車だったが、後続の1号車を意識したのか、ペースを緩めることなく周回。ブレーキングにシビアな90度コーナーで止まり切れず、コースアウトを喫した。レースに復帰するまでに時間を要したことから1号車が大逆転のチャンスをつかみ、そのまま5時間レースのチェッカードフラッグを受けることになった。2位の28号車に続いたのは、81号車。第2戦インジェの第2レースに続き、表彰台獲得に成功している。

 

■スーパー耐久シリーズ第3戦・もてぎ 決勝結果(トップ3はすべてGT3)

1.No. 1 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(M・モー/D・アン/谷口信輝組)149L 5:00’21.393
2.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(F・ハイルマン/J・レスター/片岡龍也組)+2’06.520
3.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R(青木孝行/星野一樹/尾本直史組)147Laps

・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 9 Faust Racing Team(堀主知ロバート/佐藤茂/山野直也組)140L
ST-2 No.59 STURM・MOTUL.EDインプレッサ(大澤学/吉田寿博/松田晃司組)137L
ST-3 No.80 PETRONAS TWS GS350(佐藤晋也/脇阪薫一組)136L
ST-4 No.58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5(小林康一/関豊/ピストン西澤組)131L
ST-5 No.36 エンドレスアドバントラストヴィッツ(後藤比東至/井尻薫/木村正治組)121L

 

記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年7月20日

    スーパー耐久第3戦もてぎ、No.24 GT-Rが最速タイムをマーク、今季初ポールポジション獲得


    7月20日、栃木・ツインリンクもてぎでスーパー耐久シリーズ第3戦の予選が行われ、No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-Rがポールポジションを獲得。5時間レースに向けて好スタートを切った。

    今シーズンのスーパー耐久シリーズは開幕戦のSUGOが季節外れの雪でキャンセルとなり、また第2戦は海外戦の韓国・インジェスピーディウムでの一戦だったことから、実質上、多くのチームにとっては今シーズン初レースのようなもの。金曜日には専有走行が1時間×3回行われ、翌日の予選に向けて精力的にセットアップ作業を行うチームが多く見られた。

    予選日は朝から晴天。しかし真夏のような暑さとは無縁で気温も30度を超えることはなく、比較的過ごしやすい一日となった。そんな中で行われた公式予選。まずAドライバーの総合トップタイムを叩き出したのは、No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rの青木孝行。コースレコードを更新する活躍を見せた。一方、24号車のアタッカー藤井誠暢も100分の1秒という僅差で2番手につけた。

    そしてBドライバーのアタックで最速タイムをマークしたのが、24号車の千代勝正。52秒を切る1分51秒976の最速タイムで文句ナシのパフォーマンスを見せた。結果、A、Bドライバーの合算タイムでトップに立ったのが、24号車。2番手に81号車が続き、チャンピオンチームであるPETRONAS SYNTIUMは、僚友の28号車(F・ハイルマン/J・レスター組)が3番手、1号車(M・モー/D・アン組)が4番手とセカンドローに甘んじている。

    明日の決勝は、5時間の長丁場。12時15分にスタートを切る。

    ■スーパー耐久シリーズ第3戦・もてぎ 予選結果(タイムはA、Bドライバー合算による)

    1.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R (藤井誠暢/千代勝正車線/GAMISAN組)3’44.589
    2.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R(青木孝行/星野一樹/尾本直史組)3’45.268
    3.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(F・ハイルマン/J・レスター/片岡龍也組)3’46.877

    ・各クラストップタイム(総合トップ3はのぞく)
    ST-1 No. 9 Faust Racing Team(堀主知ロバート/佐藤茂/山野直也組)4’06.441
    ST-2 No.59 STURM・MOTUL.EDインプレッサ(大澤学/吉田寿博/松田晃司組)4’07.196
    ST-3 No.34 asset テクノ Z34(佐々木雅弘/前嶋秀司組)4’12.511
    ST-4 No.95 リジカラS2000(松井猛敏/中島保典/光貞秀俊組)4′21.032
    ST-5 No.19 BRP☆HYPER ECU C72 制動屋J’Sフィット(奥村浩一/古宮正信/駒木孝有/松田智也組)4’44.519

     

    記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年7月19日

    スーパー耐久、第3戦はもてぎ5時間レース!


    開幕戦が想定外の雪でキャンセル、第2戦は日本を離れ、お隣韓国・インジェスピーディウムでの初公式レースとして開催された今年のスーパー耐久シリーズ。その第3戦が7月20-21日に、栃木・ツインリンクもてぎで開催される。海外戦に不参加だったチームにとっては、事実上の開幕戦。このもてぎを皮切りに、8月2週目にはシリーズ折り返し戦の第4戦富士が待ちかまえており、真夏のハードな戦いが続くことになる。

    ■今年のもてぎは、夏休み最初の週末に号砲!

    スーパー耐久シリーズでは最終戦として開催されることが多かったもてぎ。そのときは日本のサーキットで唯一施設があるオーバルコースを利用することもあったが、昨年はレーシングコースを利用して4時間レースを開催している。そして今シーズンはさらに1時間プラスの「5時間レース」での実施となる。

    レースはホットな戦いになることが必至だが、ツインリンクもてぎはサーキット場でのレースイベントを楽しむだけにではなく、様々な施設が併設されている。例えば、歴代のレーシングマシンが常時展示されている「コレクションホール」や、カート体験ができる「カートランド」、小さな子供と一緒に遊べる「モビパーク」や自然体験ができる「ハローウッズ」などなど、さまざまなアミューズメントが揃っている。夏休みに入ったばかりの週末、サーキットでアトラクション体験を楽しむのもいいかもしれない。

    ■プラス1時間で、レースはどうなる?

    一般に、「ストップ&ゴー」と言われるもてぎのレイアウト。ハードなブレーキングを必要とするテクニカルコースをいかに攻略するか、が勝負のカギとなる。そこへきて、今年はレース時間が1時間延長された「5時間レース」。当然のことながら、決勝中はクルマに負荷をかけすぎないよう、信頼性を活かす走りがドライバーには求められる。攻めるところは攻め、守るところは守るという、つまり緩急をつけた「賢い」レースをするのが得策となる。

    プラス1時間の未知の世界に挑むチームには、ドライバー編成での変更が可能となった。通常は最大3人がレースに挑むのだが、今大会では4名までを登録することができる。たかが1時間、されど1時間という微妙な時間の延長をつねにいいペースでレースをコントロールするには、4人のほうが好都合というチームには好条件といえる。サーキットには驚くような意外性たっぷりのドライバーも顔を見せるかもしれない。思わぬサプライズがサーキットをいっそう盛り上げそうだ。

    なお、ドライバー登録人数の変化によって、レースでのレギュレーションも一部変更が行われた。これまでのレースはピットストップが2回以上義務づけられていたのだが、3時間を超えるレースでは3回以上の義務付けに改正。長距離レースでは、このルーティンワークのピットストップによって勝敗が大きく左右することもあり、チーム戦略としてうまく活用することが勝利への近道になることも。チーム力が大きな影響を与えるのは言うまでもない。

    ■GT3は最多のエントリー

    魅力あるFIA GT3車輌が増え、自然とスーパー耐久へのエントリー台数も増加した今シーズン。王者として絶対的な地位を築くPETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3の2台に対し、NISSAN GT-Rも複数台数で応戦する。さらに今回は、SUPER GTでもその存在感をアピール中のアウディ R8 LMS ultraもエントリー。それぞれ個性がキラリと光るクルマばかりとあって、もてぎのコースが華やぐことだろう。

    一方で、SUPER GTにレギュラー参戦中のドライバーが出走するチームにとっては、今回のスケジュールがややうらめしいかもしれない。というのも、レース直前、金、土曜日に三重・鈴鹿サーキットでS-GTの公式テストが行われているからだ。土曜日のテストに参加すると、当然のことながら、もてぎでの予選に出走できない。CないしDドライバーとして登録されている場合は、決勝日の朝のフリー走行で基準タイムをクリアすれば、決勝での出走は可能となるため、文字通り即戦力での活躍を期待したいところだが、果たしていかに!?

     

    記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA





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