SUPER耐久 2013 Round1
SUGOスーパー耐久3時間レース 第1戦 レースクィーンフォトギャラリー
SUGOスーパー耐久3時間レース 第1戦 レースカーフォトギャラリー
スーパー耐久開幕戦SUGO、積雪で開催中止
4月21日、決勝日を迎えたスーパー耐久第1戦SUGO。サーキットがある宮城県柴田郡村田町は朝から雪一色に包まれた。事前のスケジュールでは午前8時25分からフリー走行が予定されていたが、天候不順を理由に延期となった。
9時の時点で依然として降雪が続いており、予定では11時15分からフリー走行を、そして午後3時からは決勝レースを実施する予定だった。
その後、朝のフリー走行延期からその先の予定が都度検討されたが、午前11時30分をもって正式通知が発表された。
これによると、「悪天候(積雪)により、天候回復を待ったが、大会審査委員会はレース開始を不可能と判断し、当競技を2013JAF国内競技規則3-7 に従い、中止とする」と記されている。
よって、3時間の耐久レースをはじめ、サポートレースすべてがキャンセルとなった。
記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA

スーパー耐久開幕戦SUGO、ポールポジションはNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R!
4月20日、宮城・スポーツランド菅生において2013年スーパー耐久シリーズ第1戦が開幕し、季節外れの冷たい風が吹く中、午後からタイムアタックが始まった。予選順位は例年同様に、AドライバーとBドライバーのベストタイムを合算して決めるという方式が採用され、その中でトップタイムをマークしたのが、今シーズンから参戦するNo.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R(青木孝行/星野一樹/尾本直史組)だった。
午前中こそ青空から日差しが照る天気に恵まれたが、予選が始まる頃には風が強くなり、気温もそれに合わせて徐々に下がっていった。45台のフルグリッドのエントリーとなった今回、一斉にクラスの異なる車輌が続々とコースイン。2組のグループに分かれてのアタックとなったが、
車速のあるGT3クラスなどはクリアラップを取るのが極めて難しい状態だった。
そんな中、上手くクリアラップを取ることに成功した81号車は合算タイムでトップに立ち、ポールポジション獲得に成功! GT-Rでの参戦初戦で幸先良いスタートを切ることになった。
■スーパー耐久シリーズ第1線・SUGO 予選結果(タイムはA、Bドライバー合算による)
1.No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-R(青木孝行/星野一樹/尾本直史組)2’41.770
2.No.24 スリーボンド日産自動車大学校GT-R (藤井誠暢/千代勝正車線/GAMISAN組)2’42.204
3.No.28 PETRONAS SYNTIUM SLS AMG GT3(片岡龍也/J・レスター組)2’42.371
・各クラストップ(総合トップ3はのぞく)
ST-1 No. 9 Faust Racing Team(堀主知ロバート/佐藤茂/山野直也組) 2’57.364
ST-2 No.20 RSオガワADVANランサー(大橋正澄/阪口良平/岸純一郎組) 2’59.149
ST-3 No.77 B-MAX・日本梱包資材・Z33(DRAGON/関口雄飛組) 3’00.722
ST-4 No.95 リジカラS2000(松井猛敏/中島保典組) 3’05.060
ST-5 No.36 エンドレスアドバントラストヴィッツ(後藤比東至/井尻薫組) 3’20.772
記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA
写真:カーチャンネル(栗原 淳)/ Car Channel (Jun Kurihara)





スーパー耐久、2013年シリーズがスタート! GT3クラス、ますます華やかに
4月第1週目から続いたSUPER GT、SUPER Formulaの開幕戦。第3週は、スーパー耐久の開幕戦が宮城・スポーツランドSUGOにて行われる。参戦車輌を見ると、SUPER GTにも劣らないFIA GT車輌から、モータースポーツ初心者にも馴染み深いコンパクトなST-5クラスの車輌まで、バラエティ豊かな車輌が一斉に同じコースを疾走するのが、スーパー耐久の大きな魅力。今シーズンはますます各クラスでのバトルに熱が入りそうだ。
■GT3クラスは7台に増加!
市販車を改造した車両によって行われるツーリングカーレースとして知られるスーパー耐久。
SUPER GTと異なり、エンジンや車体への大幅改造を認めておらず、市販車ベースのガチンコ勝負ができる「偉大なる草レース」とも言われているが、最近では、プライベーターチームからステップアップした、セミワークス・チームも見られるようになっている。
開幕戦のSUGOのエントリーリストを見ると、参戦台数はなんと45台。フルグリッド状態だ。中でも、シーズン3年目を迎えたGT3クラス(初年度はST-Xクラスと呼ばれていた)には、7台がエントリー。今や、”常連”となったおなじみPETRONAS SYMTIUM TEAMが擁する1号車と28号車の2台体制は今年も健在。ただ、長らくチームとともに戦い、チャンピオンタイトル獲得に貢献してきたエース、柳田真孝は今シーズンの参戦を見送っている。SUPER GTでは日産のワークスチームでステアリングを握り、3シーズン連続のチャンピオン獲得に向けて発進したばかり、という立場を考えれば無理もない。
しかしながら、チームには谷口信輝、片岡龍也といった、これまたSUPER GTで人気の高い、パフォーマンス豊かなドライバーは引き続きチームから参戦する。S-GTではチームメイトかつ同じクルマをドライブする立場だが、スーパー耐久では1号車に谷口、28号車に片岡がエントリー。
ともに若手マレーシアドライバーを育成するという責任を抱えつつ、いちドライバーとしてのプライドと意地の張り合いをチーム内でのバトルで見せてくれることだろう。
一方、GTNETも久々にシリーズ参戦を実現。No.81 GTNET ADVAN NISSAN GT-Rを尾本直史・星野一樹・青木孝行の3選手がドライブする。メンテナンスは自社のGTNETテクニカルセンターが担当。それぞれのキャリアを活かした見どころあるパフォーマンスに期待がかかる。このほか、BMWやポルシェ、アウディなどの参戦が予定されており、GT3クラスはSUPER GTのGT300クラスなみの華やかさとなった。
■各クラス同士のバトルに注目
GT3クラスでは、スピードあふれるパワフルな走り、そして参戦が認められているプロドライバー(プラチナドライバー)同士の駆け引きなど、テクニカルなレース展開に注目していただきたいが、一方、クラス別の戦いも気になるところ。ST-2クラスはその大半が三菱のランサーエボリューション(いわゆるEVO 9)で占められるのだが、ここにスバルのインプレッサが立ちはだかる。現在、S-GTでは存在しないランエボ v.s インプレッサというレアなバトルが見どころとなる。ST-3クラスは、チャンピオンチームが昨シーズンまでのRX-7に代わり、日産フェアレディZで参戦。Z34が台頭する中、トヨタ車ではISやGSといったレクサスブランドの車輌がエントリーし、ぶつかり合う。ドライバーラインナップとしては、GT300クラスで活躍中の田中哲也、佐々木孝太、吉本大樹選手らが名を連ねる一方、今回はGT500にステップアップ、開幕戦の岡山では攻めの姿勢を貫き、話題を集めた関口雄飛がスポット参戦で登場。こちらも豪華な競演となりそうだ。
さらに14台とクラスとしては最多のエントリーがあったST-4クラス。こちらは、さらにバラエティに飛んだ車輌が顔を並べる。トヨタは、レーシングカーとしてのハイポテンシャルがウリの86が本格参戦。S-GTではスバルのBRZが活躍中だが、S耐では、その兄弟分が幅をきかせるかもしれない。この86のライバルとなるのが、ホンダのインテグラやS2000。さらに、外車、イタリアの・アセットコルセもお目見え。新たな刺客としてどこまで常連チームに食い込むのか、面白くなりそうだ。
じわりじわりと参戦台数が増えてきたのが、ST-5。SUGOには8台がエントリーしている。ヴィッツ、フィット、デミオなど一般車両として馴染みあるタウンカーが、レースカーとしてどんな走りを見せるのか。こちらもスーパー耐久ならではの見どころ、楽しみといえる。
■主なタイムスケジュール
4月20日(土) 予選
12:15 – 12:45 ピットウォーク
13:00 – 13:30 公式予選 Aドライバー
13:45 – 14:15 公式予選 Bドライバー
14:30 – 14:55 公式予選 Cドライバー
4月21日(日) 決勝
08:25 – 08:35 SCシミュレーション
08:35 – 08:45 フリー走行
12:35 – 13:05 ピットウォーク
13:45 – フォーメーションラップスタート
13:50 - 決勝 3時間レース
記事:島村元子/ TEXT : Motoko SHIMAMURA