スーパーフォーミュラ2015 Round.7 概要 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2015 Round.7

2015年11月8日

シーズン最後の鈴鹿、タイトルをかけた激戦へ


ついに今シーズン最後の戦いを迎えるSUPER FORMULA。第7戦最終戦の舞台は、三重・鈴鹿サーキット。多くのドライバーが認める日本、いや世界屈指のコースとして知られる伝統のサーキットでチャンピオンタイトルをかけた一戦が繰り広げられることになる。秋深まる鈴鹿でシーズンの締めくくりにふさわしいバトルの末、果たして誰が王座を手にするのか。いざ、最終決戦!

「JAFグランプリ鈴鹿」で狙うは、勝利のみ!

最終戦を迎えた今シーズンのSUPER FORMULA。この時点でシリーズチャンピオンをかけた戦いに権利を持つドライバーは事実上ふたりに絞られた。石浦宏明と中嶋一貴である。確かに、現在のランキングで4位までの4選手がタイトルの可能性を持つが、ポイント差を考慮すればよほどの大逆転でない限り実現しない。となれば、久々の日本人ふたりによるタイトル争いとなりそうだ。

現在、45ポイントでランキングトップに立つのは、石浦。これまで優勝2回を含む表彰台4回と安定感を誇る。一方、6ポイント差で追うのが一貴。ダブルエントリー中のWEC(世界耐久選手権)で負傷し、第2戦岡山を欠場するも、その他のレースは第6戦SUGO以外の4戦で優勝1回、2位3回という抜群の好成績を残してきた。これに続くランキング3、4位はアンドレ・ロッテラーとジョアオ・パオロ・デ・オリベイラのふたり。獲得成績によって順位こそ違うが、31点の同ポイントで、トップ石浦との差は14ポイントと大きい。

ここでレースでの獲得ポイントの話をしなければならない。SUPER FORMULAでは通常優勝時は10ポイント獲得となり、予選でポールポジションを手にすればさらに1ポイントが加算される。だが、最終戦は大会唯一の2レース制をとっており、1レースで獲得できる最大ポイントは9ポイント。ポールポジション1ポイント、1位の5ポイントに加え、優勝者には別途3ポイントが与えられるためだ。つまり、2レースでポール・トゥ・フィニッシュを飾れば18ポイントが手に入ることになる。よって、先述のとおり4選手に権利が残されているというわけだ。

日本人チャンピオンは2013年、山本尚貴が逆転によるタイトルを手にし、また昨シーズンも一貴がチャンピオンに輝くなどここのところ日本人の制覇が続くが、日本人同士によるタイトル争いは2012年以来。このとき、1ポイント差で最終戦を迎えた暫定トップの一貴がランキング2位の塚越広大を3ポイント差で退け、タイトルを奪取している。一貴は国内トップフォーミュラで2度の戴冠経験者だけに、ランキング2位で挑む最終戦は、ある意味さほどプレッシャーを感じることなく決戦を迎えられるのかもしれない。

一方でランキングトップからタイトルを狙う石浦にとっては、大きな挑戦が待ち受ける。2008年に当時のフォーミュラ・ニッポンでデビューするも、2012年から2年間は参戦のチャンスに恵まれず、2014年に復帰。今年第2戦の岡山で飾ったポール・トゥ・ウィンが自身初トップフォーミュラでの優勝という、いわば遅咲きのドライバーだ。今シーズンは着実に成績を残しており、安定感は参戦ドライバーの中でもダントツ。周りに左右されない強さがこの最終戦でも発揮されれば、石浦が王座を手にすることも充分に考えられる。自身も「このランキングで最終戦を迎えられることがうれしい」とこの激戦を楽しんでいる様子。実のところ、石浦と一貴はかつてステップアップカテゴリーのフォーミュラ・トヨタでしのぎを削り合った仲でもある。古くから互いを知るドライバー同士の心理戦にも注目があつまりそうだ。

2レース制から見えるもの

土曜日の予選は通常のQ1-Q2-Q3とこれまで同様のタイムアタックとなるが、Q1の結果が第1レースの、そしてQ3の結果が第2レースのグリッドとなるだけに、そのアプローチも重要になる。当然のことながら、慌ただしくスケジュールが過ぎていきそうだ。2レース制だけに、確かに決勝レースはスプリント戦で短くなるが、都度やるべきことが山積なわけで、よりいいコンディションで戦う準備に余念がないといえる。

さらにドライバー、チームをより悩ませるのはその戦略をどうするか、だ。なにしろ第1レースはピットインの義務がない20周の、そして第2レースはタイヤ交換が義務漬けされた28周の戦いとその内容が異なり、都度ベストなタイヤ選択をする必要がある。土曜日朝の走行時から、タイヤの使用をどうマネージメントするか、ここはチームとしての総合力が大きく左右しそうな気配だ。

シーズンを通し、クルマの開発やエンジンの進化により、SF14としてのポテンシャルも向上。より戦える武器を手にしたドライバーたちが今年最後の大決戦を披露する様子をしかと見守りたい。

主なタイムスケジュール

・11月7日(土)
09:15~10:15     フリー走行
12:10~13:00     ピットウォーク
13:30~         公式予選(ノックアウト方式)
  13 : 30~13 : 50 Q1(19台→14台)
  14 : 00~14 : 07 Q2(14台→  8台)
  14 : 17~14 : 24 Q3
16:30~17:00     キッズピットウォーク

・11月8日(日)
10:00~                  決勝第1レース(20Laps)
12:05~12:55     ピットウォーク
15:00~         決勝(28Laps)





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