スーパーフォーミュラ2015
シリーズの名称が「フォーミュラ・ニッポン」から「スーパーフォーミュラ」に変更され3年目を迎えるこのカテゴリー。岡山国際サーキットでの戦いも久々に組み込まれただけでなく、今シーズンはいっそう豪華なドライバーの顔ぶれが揃った。3月中旬、フジテレビ本社のある東京お台場で開催されたシリーズ発表会で、その概要が明らかとなったが、なんといっても元F1ドライバー小林可夢偉のシリーズ初参戦が今シーズンの特筆すべき点となるだろう。
F1参戦復帰を目指していた可夢偉が一転して日本のレース界に復帰する…。これは日本のレースファンに、またF1&可夢偉ファンにとってもビッグニュースだった。だがそれ以上に参戦ドライバーにとっても大きな出来事だったに違いない。強力なライバル出現! に闘志を燃やすことになり、カテゴリーそのものの話題性がよりいっそう富み、ますますハイレベルな戦いが期待できる。事実、オフシーズン中の公式テストでは、ドライバーたちからは可夢偉を意識したコメントが数多く飛び出していた。このように、切磋琢磨することで日本のレースが盛り上がるのは必至だろう。レースフォーマットも明らかとなり、第1戦から6戦まではすべて250kmに定められ、昨シーズン2度開催された2レース方式は最終戦の鈴鹿のみとなる。
フォーミュラ・ニッポンからスタートし、今年で20周年を迎えるこのカテゴリー。記念となるシーズンでゼッケン1を着けて走るのが、中嶋一貴だ。SUPER GT参戦を休止し、海外のWECにチャレンジするため、日本で中嶋の姿を見られるレースはこのカテゴリーだけとなる。それゆえ、自身もよりいい走りを見せたいと意気込む。また、可夢偉の他に初挑戦となるドライバーは3名。No.4 ウィリアム・ブラー、No.20 アンドレア・カルダレッリ、No.65 ベルトラン・バゲットで、すべて外国人。だが初ものづくしになるのは、ブラーのみ。カルダレッリは昨シーズンもスポット参戦でレースを経験済み。ポールポジションも手にした実力派だ。また、バゲットはカテゴリー自体は初めてだが、SUPER GTでフル参戦しているためにサーキットでの実走経験がある。一方、総勢19名のうち、シリーズチャンピオン経験者は3名。新旧対決も楽しみのひとつだが、シングルシーターならではの“リアルスポーツ”の戦いの行方を見守りたい。
・シリーズカレンダー
第1戦:鈴鹿サーキット
第2戦:岡山国際サーキット
第3戦:富士スピードウェイ
第4戦:ツインリンクもてぎ
第5戦:オートポリス
第6戦:スポーツランドSUGO
第7戦:鈴鹿サーキット