スーパーフォーミュラ2015 Round.5
SUPER FORMULA第5戦オートポリス プレビュー
いよいよ後半戦がスタート! 戦いの舞台は九州へ!
真夏の厳しい戦いからようやく開放され、SUPER FORMULAのシリーズ戦は九州・オートポリスからいよいよ後半戦へと突入する。前回のツインリンクもてぎ戦では、石浦宏明がポール・トゥ・ウィンを達成。唯一のシーズン2勝目ドライバーとなった。前半戦はトヨタエンジンを搭載する車両がどちらかといえばトータルパッケージでの力強さをしっかりとアピールしていたようだが、はたしてこのまま流れは変わらないのか、はたまたHonda勢がしっかり反撃してくるのか…。初秋を迎える阿蘇山麓の戦いはまもなく号砲を迎える。
■攻め甲斐のあるオートポリス。まずは予選から
山麓のワインディングロードを抜け、たどり着く先に見えてくるサーキット、オートポリス。自然に囲まれた山間部のコースでは、これまでも様々なドラマを生み出してきた。高速かつテクニカルなサーキットは、シングルシーターをドライブするファイターにとって絶好の腕の見せどころであり、果敢な走りが大いに期待できる。さらにこの攻め甲斐たっぷりのコースにはアップダウンという別の要素が含まれており、まずはトータルパッケージとしてクルマの仕上がりがタイムアタックに影響を与えるものと考えられる。
予選日の最初のセッションとなる公式練習。この時間では、持ち込み車両のチェックが主に行なわれる。今シーズンは前戦で未使用だったタイヤの持ち越し分を装着できるようになったことから、ライバル達の動向を伺い知ることが難しくなったが、まずは自分たちのメニューに沿って着実に仕事を進められるかどうかが大事になる。また季節的には天候によって気温の上下が読みにくく、そこに左右される可能性もある。最終的なクルマのセットアップはもとより、いかなる状況下でも強いクルマへと仕上げることが重要視されるだろう。
■オートポリスならではの戦いから見えるものは?
他のサーキットと異なり、オートポリスはピットロードがコースのアウト側に設置された珍しいレイアウトを持つ。このことからピットで見るクルマは右から左へと走行する形となり、このためピットでの作業も通常とは逆方向になる。早い話、給油口は右側ではなく左側を使うというわけだ。だが、何気ないこととは言いがたく、ピットで作業をするメカニックたちは一瞬戸惑う可能性もある。いつも以上に慎重な作業がミスを回避する手だてとなることだろう。
一方、ドライバーもオートポリスならではの戦いが要求される。アップダウンが多く、中高速コーナーが多いというレイアウトの特性に攻め甲斐を感じるドライバーが多いと先述したが、一方でミスの誘発にも繋がりやすい。さらに路面の特色としてタイヤへの攻撃性の高さが挙げられる。つまり、タイヤに厳しいコースなのだ。攻めの気持ちをうまくコントロールし、タイヤマネージメントを心がけてこそトップドライバーとしていい走りが披露できる…。それがオートポリスにおける勝利への鉄則だといえるだろう。
■気になるチャンピオンシップの行方
アグレッシブに攻め、抑えるところは抑え、と高いドライバビリティが要求されるオートポリス。今シーズン参戦ドライバーの中で優勝経験を持つのは4選手。中でもアンドレ・ロッテラーが3勝を挙げている(フォミュラ・ニッポン含む)。中でもSUPER FORMULAへと変わった2013年からは2連勝。そんなロッテラーだが、今シーズンは開幕の鈴鹿戦で挙げた1勝に留まり、現在はランキング4位。本人にとって決して満足のいく状態ではないことから、得意とするオートポリスで優勝して一気に上昇気流へ乗って反撃を狙っていることは容易に想像できる。
この他、安定した強さを見せるのが現在ランキングトップ3の石浦、J・P・デ・オリベイラ、中嶋一貴。ただ中嶋は怪我で欠場した第2戦をのぞき、これまですべて2位どまり。チャンピオン経験を持つドライバーだけに、そろそろ表彰台の真ん中に上がる頃とも考えられる。もちろん、他のドライバーとてみな同じこと。シーズン後半戦ならではの戦いが垣間見えることになるだろう。
■主なタイムスケジュール
・9月12日(土)
10:00〜11:15フリー走行
12:00〜12:50ピットウォーク
14:40〜 公式予選(ノックアウト方式)
14 : 40〜15 : 00 Q1(19台→14台)
15 : 10〜15 : 17 Q2(14台→ 8台)
15 : 27〜15 : 34 Q3
16:35〜17:10キッズピットウォーク
・9月13日(日)
09:30〜10:00フリー走行
11:25〜12:15ピットウォーク
15:00〜 決勝(54Laps)