スーパーフォーミュラ2015 Round.4 本選 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2015 Round.4

2015年8月26日

石浦宏明が、ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を達成!


8月23日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて、全日本選手権スーパーフォーミュラの第4戦決勝レースが行われ、予選でポールポジションを獲得した石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)がスタート直後から後続との差を築き上げ、完勝。自身2勝目を達成し、シリーズランキングでも首位の座をキープしている。

第4戦の決勝日。朝のフリー走行は薄曇りの中で行われたが、午後からの決勝を前ににわかに雨が降りはじめ、およそ1時間近くもてぎのコースを濡らし続けた。雨量はさほど多くはなかったものの、これで路面状況はウェットとなり、ドライバーたちはレース直前にレインタイヤを装着してスタート前チェックの走行を行うことになった。一方、路面はコースアウト側から乾きはじめていたものの、イン側にはまだ水が残っており、決勝グリッドでイン側につけたドライバーたちにとっては幾分アンラッキーな幕開けとなる。

そんな中、今シーズン2度目となるポールポジションからの戦いを迎えた石浦。ダミーグリッドからフォーメーションラップに向けてスタートを切る際、なかなかその場所を離れることができないというトラブルが発生。ギアのスイッチの入れ忘れが原因だったが、一瞬ひやりとする場面もあった。

グリッド降格という最悪のシナリオを回避できた石浦は、このハプニングを逆手に取ったようにクリアスタートを決めると、ホールショットも奪取。あっという間に後続との差を広げながらの周回を重ねていった。そしてその石浦に続いたのが予選5番手だった中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)。自身はアウト側のグリッドから文句ナシのスタートを決め、また一番アウト側のラインを取って前にいた車両を料理する。さらには予選3位の小林可夢偉(Team KYGNUS SUNOCO SF14)。絶妙のタイミングでスタートを決めたものの前が詰まってしまい、行き場を失った結果の3番手だった。

レースはハイペースで逃げる石浦、そして石浦よりもやや遅いペースで追いかける中嶋と小林という形で周回を重ねていく。これはちょうど12年前、同じステップアップカテゴリーで戦っていたという3人が、時を経て日本のトップフォーミュラで再び優勝争いを展開するという光景でもあった。

逃げる石浦に対し、中嶋以降の車両はじわりじわりと差をつけられることになり、パッシングが難しいもてぎならではのレース展開を見せていたが、ルーティンワークのピットインで動きが見えはじめる。多くのドライバーが52周のレース折り返し前後にピット作業を行う中、トップ3台はレース後半になって実施。その中でまず小林が32周終わりでピットイン。タイヤ4本交換、給油というセオリー通りの作業をして送り出す予定だった。ところが右リアタイヤのホイールナットが緩むというまさかのハプニングに見舞われて、大きくタイムロス。あっという間にポジションダウンを強いられた。

続くピットインは中嶋。彼もまたタイヤ4本交換と補給のフルサービスで16秒を要し、他車よりもやや長めの時間を費やすことになったが、2番手キープでコースに復帰する。そしてしんがりは石浦。こちらはフルサービスながら14.8秒と申し分のない作業を終了。当然のことながらトップのままでレースを再開させた。終盤に入っても石浦の安定したハイペースに陰りは見えなかったが、一方では2番手中嶋のペースが格段に上がり、一時は7秒以上あった2台の差が次第に縮まっていく。

中嶋はチェッカーまで残り5周を切った時点で、トップ石浦との差を4.6秒まで縮めるファステストラップを叩き出す力走。抜きどころが少なくとも逆にワンミスがポジション入れ替えにつながるもてぎの特性を活かし、トップ2台がそれぞれの思いを持って駆け引きを繰り返した。だが、これ以上のドラマは見られず。結果、石浦が今季2勝目を挙げ、同時にシリーズランキングのポイントリーダーをも死守。2番手に入った中嶋は、前回富士戦と同じ結果を手にすることとなった。3位は予選4番手スタートのジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)が手にしている。


■第4戦もてぎ 決勝結果(TOP6)
1.No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)1:23’44.456
2.No.  1 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)+1.742
3.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL SF14)+24.775
4.No.  2 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)+25.630
5.No.64 中嶋大祐(NAKAJIMA RACING SF14)+45.071
6.No.40 野尻智紀(DOCOMO DANDELIAN M40S SF14)+50.211

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