スーパーフォーミュラ2014 Round.6
スーパーフォーミュラ第6戦SUGO、山本尚貴が連続ポールポジション獲得!
9月27日、宮城・スポーツランドSUGOにおいて全日本選手権スーパーフォーミュラ第6戦の予選が行われた。秋晴れの中、ディフェンディングチャピオンの山本尚貴(No.1 TEAM 無限 SF14)が最速タイムをマーク、前戦オートポリスに続き、今シーズン2度目のポールポジションを獲得している。
大詰めを迎えた今シーズンのスーパーフォーミュラ。第6戦の舞台は、シーズン初のSUGO。アップダウンが多く、また比較的1周の距離が短く、コース幅も狭いコンパクトなサーキットはチャレンジングなコースとして多くのドライバーが好む場所としても知られている。しかしその一方で、ちょっとしたミスが大きなアクシデントを誘発することも多く、比較的荒れた展開になりやすいというイメージも先行する。
そんな中、予選を前に行われた午前中のフリー走行では、トップタイムをマークしていた山本尚貴が、赤旗後の再スタート直後に3コーナーでクラッシュ。コース縁石に乗ってガードレールに接触、クルマにダメージを追うというハプニングが発生した。これに対し、確実に速いタイムを刻んできたのが、シリーズタイトルを僅差で2番手につけるアンドレ・ロッテラー(No.36 PETRONAS TOM’S SF14)、そしてSUGOを得意とするロイック・デュバル(No. 8 Team KYGNUS SUNOCO SF14)、そしてジェームス・ロシター(No. 3 フジ・コーポレーション KONDO SF14)ら外国人ドライバー。予選では、彼らをはじめ、ノックアウト方式のタイムアタックをいかにマネージメントするのか、注目が集まった。
予選Q1では、クラッシュしたクルマをスタッフが懸命に作業し、修復を終えた山本がトップタイムをマーク。早速ライバルを牽制する働きを見せる。そしてQ2ではセッション後半に出された赤旗後の出走を見送った複数の上位陣を一掃したルーキーの野尻智紀(No.40 DOCOMO DANDELION M40T SF14)が再アタックでトップを奪取。周囲を驚かせた。そして最終アタックとなるQ3は、一目散にアタックへと向った山本が再びトップタイムをマーク。コースインのタイミングがライバルとは大きくことなり、一瞬躊躇したというが、その逆境をも跳ね除けて見事にポールポジションを獲得。クラッシュの修復作業に尽力したチームスタッフを労う値千金のアタックを披露した。そして、2番手にはQ2の勢いをキープした野尻が、そして3番手には安定した速さのアタックラップを見せたロッテラーが続いている。
なお、このSUGOと最終戦の鈴鹿での参戦を表明した新規チーム、DRAGO CORSE。かつてドライバーとしてフォーミュラ・ニッポンにも参戦していた道上龍が監督を務め、ドライバーには今シーズンGP2に参戦中の伊沢拓也を招へい。そのパフォーマンスに期待がかかるも、フリー走行の走り出しでエンジントラブルが発生。最終的にエンジン置換作業を行ったため、予選順位から10グリッド降格が決定。レースでは最後尾からのスタートを切ることが確定している。
■第6戦SUGO 予選結果(TOP6)
1.No. 1 山本尚貴(TEAM 無限 SF14)1’05.894
2.No.40 野尻智紀(DOCOMO DANDELION M40T SF14)1’05.986
3.No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM’S SF14)1’06.058
4.No. 3 ジェームス・ロシター(フジ・コーポレーション KONDO SF14)1’06.096
5.No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING SF14)1’06.150
6.No.37 中嶋一貴(PETRONAS TOM’S SF14)1’06.370
記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA
