スーパーフォーミュラ2014
見どころ
昨シーズン、長らく親しんできた「フォーミュラ・ニッポン」から「スーパーフォーミュラ」へと名称を変更した同カテゴリー。今シーズンは、さらなる変革の年となる。というのも、ニューシャシーが導入されるためである。昨シーズンからレース開催毎にこのニューシャシーについての制作・開発説明会がレース関係者二向けて情報公開されてきた。3月には三重・鈴鹿サーキットにて本格的な走行シーンをファンにも披露済み。ニューシャシー「SF14」での新たなシーズンが文字通り幕を明けることになる。
SF14はイタリア・ダラーラ社が製造を担当。昨シーズンまで使用されてきたアメリカ・スイフト社製のSF13とは異なるテイストを持つと言われ、軽量化されたシャシーは空力特性も前車とは違った特性を見せる。また、これに合わせてエンジンも新たに変更された。これまで同様、ホンダとトヨタが製造を請け負うのだが、SUPER GTにも用いられるエンジンがSF14にも搭載されることになった。つまり、去年まで3.4リッターのV8自然吸気エンジンに代わり、2リッター直列4気筒・直噴ターボエンジンがフォーミュラカーにマウントされる。サイズ的にコンパクトになり、当然これに合わせて軽量化が図られたことから、ラップタイムの短縮が見込まれる。国内トップフォーミュラにおける初のターボエンジンでの走行は、すでに幾度となく公式テストが繰り返し行われているが、すでにタイムアップの傾向にあり、加えてコーナリングはF1並、もしくはそれ以上のスピードを期待できるのだということだ。
新しいシャシー、エンジンによる新時代の戦いを前に、ドライバーのラインナップも刷新された。昨シーズン、劇的なレース運びで逆転シリーズチャンピオンを獲得した山本尚貴が迎え撃つ布陣に、元F1ドライバーのヴィタントニオ・リウッツイやナレイン・カーティケヤンをはじめ、WECでも活躍するアンドレ・ロッテラーやロイック・デュバルなど日本のレースファンにもお馴染の強豪選手が今シーズンも参戦を表明。新旧入り乱れての新たな戦いが見られることだろう。
シリーズカレンダー
第1戦:鈴鹿サーキット
第2戦:富士スピードウェイ
第3戦:富士スピードウェイ
第4戦:ツインリンクもてぎ
第5戦:オートポリス
第6戦:スポーツランドSUGO
第7戦:鈴鹿サーキット(JAF鈴鹿グランプリ)