8月3日、栃木・ツインリンクもてぎにおいて全日本選手権スーパーフォーミュラ第4戦の予選が行われ、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)がコースレコードを更新する活躍で、予選トップタイムをマーク。今シーズン自身初のポールポジションを獲得した。
真夏の一戦として位置づけられるもてぎ戦。だが、予選日の土曜日は日差しこそあれど、気温も思ったほど上昇せず、この季節にしては割と過ごしやすい一日となった。
今回、フリー走行を経て行われた予選では、いつもと異なるシステムが用いられた。まず、30分間で行われるQ1では、全19台が出走。その中で上位8台だけが、次のステージ、「スペシャルステージ」へと駒を進めることができる。その“ステージ”は、アウトラップ・タイムアタック・インラップでアタックタイムを計測するという「ワンラップアタック」で実施。緊張感あふれるセッションとなった。
Q1では、L・デュバルを筆頭に、J.P・デ・オリベイラ、中嶋一貴、山本尚貴、A・ロッテラー、国本雄資、小暮卓史、そして伊沢拓也の8人がトップ8に残り、スペシャルステージへの進出を決めた。ステージでは、Q1で8番手だった伊沢から順にひとりずつタイムアタックが始まる。各選手は、フロントタイヤのみスクラブ(皮むき)、前後タイヤともにスクラブ、あるいは前後ともニュータイヤというそれぞれお思い思いのタイヤ選択を行い、コースを離れていった。
その中でトップタイムをマークしたのが、中嶋。各セクターをそつなくまとめるだけでなく、尻上がりにタイムを削り、コースレコードを更新する1分32秒839を叩き出す。このあと、オリベイラ、デュバルの最敵手のアタックが残っていたが、ふたりとも中嶋のタイムを上回るには至らず。これにより、中嶋の今シーズン初となる、自身にとってはスーパーフォーミュラで2度目のポールポジションを獲得することになった。
明日の決勝レースは午後3時15分にスタート、52周にわたってバトルが繰り広げられる。
・第4戦もてぎ 予選結果(TOP6)
1.No.01 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)1’32.839
2.No.08 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)1’32.983
3.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)1’33.038
4.No.39 国本雄資(Project μ/cerumo・INGING)1’33.194
5.No.02 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)1’33.276
6.No.16 山本尚貴 TEAM 無限 1’33.393
記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA