スーパーフォーミュラ2013 Round2 - イベント・レースレポート

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スーパーフォーミュラ2013 Round2

2013年6月3日

スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス、外国人選手の健闘が光る!


6月2日、大分・オートポリスで行われた全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦の決勝レースが午後2時45分にスタート。当初、54周にわたる闘いが予定されていたが、折りからの天候不良で終始コースコンディションが不安定な状態。そんな中でも“強い”レース運びをしてみせた外国人ドライバーがトップ2を形成。腕の違いをしかと見せつける一戦となった。

土曜日に行われる予定だった予選が大雨によるコースコンディションの悪化でキャンセル。日曜朝のフリー走行に変えて35分間の予選が行われた。その後、雨は一旦あがり、路面も次第に乾いていった。一方、決勝レースを控えたダミーグリッド上には、スリックタイヤとレインタイヤの選択を強いられるチーム、ドライバーたちの姿があった。それもそのはず、まるで意地悪をするかのように時折パラパラと雨が落ち、加えて雲の流れがかなり速いこともあって、いさぎよくスリックタイヤを選択するにはかなりのリスクが伴う。結果、出走19台のうち、18台がレインを装着、唯一予選6番手にいたロイック・デュバル(No.8 KYGNUS SUNOCO Team LeMans)のみがスリックでスタートを切った。

レースはクリアスタートを切る一方で、一部路面が濡れている中、デュバルはズルズルと後退。そして、ポールのアンドレ・ロッテラー(No.2 PETRONAS TEAM TOM’S)は安定した速さで後続との差を引き離していく。しかし強風を伴って路面も乾き始めたことで、早速6周目を終えてピットインを実施するチームが現れる。その中に、トップのロッテラーもいたが、それははるか後方からペースアップするデュバルのタイムを見ての判断だった可能性が極めて高い。デュバルはすでにレインタイヤを上回るラップタイムを刻んでおり、TOM’S陣営もスリックタイヤへのスイッチを決断したのだろう。そして上位陣の判断を見て、その後は大半のクルマがピットになだれ込んでタイヤ交換、補給を行い、再び壮絶なバトルが再開された。

トップはすでにスリックタイヤでの速さを確保していたデュバル。これにピット作業がうまくいった予選3位の山本尚貴(No.16 TEAM 無限)が2番手につけ、ロッテラーは3番手から追い上げを開始。山本をあっという間に逆転し、ひとり旅状態だったデュバルを猛追した。36周を終え、トップのデュバルがピットイン。逃げ切り優勝を果たすには、それまでに築いた40秒近い差をどこまで死守できるかにかかる。そのためにはタイヤ交換を見送る必要があった。

給油のみでコースに戻ったデュバルと、追い上げてきたロッテラーとの差は2秒弱。2台は質の高いバトルを終始繰り広げたが、終盤、シフトダウンが難しくなったデュバルがレコードラインを外した隙をロッテラーが見逃さず、逆転に成功した。このままレースは終焉を迎えるかに思ったが、次第に深くなってきた霧のため視界不良となり、走行に危険を伴うという理由でレースは一時赤旗中断に。その後、コンディションの改善も見込めないということで、レースはこのまま成立となった。

次戦、スーパーフォミュラ第3戦は、7月13-14日、静岡・富士スピードウェイにて開催。真夏の一戦を制するのは、どのドライバーなのか。新たな展開に期待したい。
・第2戦オートポリス 決勝結果(TOP6)
1.No.02 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM’S 1H20.50.410 50L
2.No.08 ロイック・デュバル KYGNUS SUNOCO Team LeMans +9.036
3.No.16 山本尚貴 TEAM 無限 +51.524
4.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Lenovo TEAM IMPUL +1’03.499
5.No.20 松田次生 Lenovo TEAM IMPUL +1’05.067
6.No.10 塚越広大 HP REAL RACING +1’07.239

 

記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年6月3日

    スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス、ロッテラーがポールを獲得


    6月1日、大分・オートポリスにて全日本選手権スーパーフォーミュラのシリーズ第2戦が開幕。同日、午後から行われる予定だった予選は、開始直後から天候が悪化し、2度の赤旗中断と雨量の増加、そして視界不良が重なることになり、予選そのものがキャンセルされ、翌日日曜日へ延期されることになった。

    迎えた日曜朝。まだ霧雨が降る中で35分という僅かな時間を利用して予選を敢行。通常はQ1からQ3までノックアウト方式のタイムアタックを実施するが、今回は、1セッションでのアタックに。目まぐるしく変わるコンディションをモノにしたのは、チャンピオン経験を持つアンドレ・ロッテラー(No.2 PETRONAS TEAM TOM’S)。世界耐久選手権(WEC)にもフル参戦するタイトなスケジュールの中、初戦の鈴鹿は欠場したものの、今季初のスーパーフォーミュラでポールポジションを獲得する働きを見せた。

    2位に続いたのは、これまたチャンピオン経験のあるJP・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)。タイヤのオイシイ部分をライバルたちよりも先に使い、ひと足先にタイムアップを果たしたことが裏目に出て2位に留まったが、フロントローからのスタートが切れることに満足した様子だった。そして3番手に入ったのは、山本尚貴(No.16 TEAM 無限)。開幕戦でいい流れを掴み、今回もそれをうまく継続させてアタック。雨が少なくなる中、うまくクルマをコントロースさせ、トップ3に滑り込んだ。

    なお、このあと決勝レースは午後2時45分にスタート。54周にわたる戦いを繰り広げる。雨が上がった中、どのようなバトルが見られるのか。期待がかかる。

     

    ・第2戦オートポリス 予選結果(TOP6)
    1.No.02 アンドレ・ロッテラー PETRONAS TEAM TOM’S 1’36.619
    2.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Lenovo TEAM IMPUL 1’37.053
    3.No.16 山本尚貴 TEAM 無限 1’37.204
    4.No.20 松田次生 Lenovo TEAM IMPUL 1’37.640
    5.No.01 中嶋一貴 PETRONAS TEAM TOM’S 1’37.685
    6.No.08 ロイック・デュバル KYGNUS SUNOCO Team LeMans 1’37.839

     

    記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA

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  • 2013年5月31日

    ■SUPER FORMULA第2戦オートポリスプレビュー


    「阿蘇山麓にあるテクニカルコースを制するのは?」

    およそ1ヶ月半のインターバルを経て迎える全日本選手権スーパーフォーミュラシリーズ。第2戦の舞台となるのは、九州唯一のサーキット、オートポリス(大分県日田市)だ。
    熊本県との県境近くに位置するこのサーキットは、阿蘇山麓の山間部に作られた景勝豊かな場所にあり、コースレイアウトはアップダウンを含むテクニカルコースとして知られている。
    天候によっては初夏のような暑さとの戦いになる可能性もあり、シリーズ序盤戦の流れが見えてくる大事な一戦となることだろう。

    ■ドライコンディションでのレースはタイヤの使い方がポイント!?

    阿蘇山麓の山間にあるオートポリス。山の中にあるサーキットでしかも高低差が激しいレイアウトを持つテクニカルコースは、どこかしらヨーロッパのサーキットを彷彿させる。 自身のテクニックを披露できるとあって、ここでの一戦を楽しみにしているドライバーも少なくない。一方、路面もタイヤにとって厳しいところで知られる。 昨年、コースの路面が新たに舗装し直され、スムーズにはなったものの、もともとコースレイアウトからしてタイヤにとっては厳しいサーキットだけに、セットアップを含め、 タイヤをうまくマネージメントできるクルマに仕上げることが重要になってくる。

    ■チャンピオン経験者のふたりが、が今シーズン初登場!

    今回は、シーズン最初の戦いを迎えるドライバーが2名いる。アンドレ・ロッテラーとロイック・デュバルのふたりだ。 開幕の鈴鹿戦を欠場したのは、彼らがシリーズ参戦中の世界耐久選手権(WEC)の開幕戦が重なったため。
    彼らはともにフォーミュラ・ニッポンでシリーズチャンピオンを取った経験を持つ実力派ドライバーだが、活動の拠点をヨーロッパに移した今でも、シングルシーターでの戦いを熱望する。
    それは、ハイスピードでの駆け引きはモチロン、耐久レースには欠かせないチーム戦略や緻密なマシンコントロールに左右されることなく、ガチンコ勝負が可能だからではないだろうか。
    いずれにせよ、今シーズン、新しいスペックになったタイヤでの一戦をいかに戦うのか。まずは、トップドライバーのお手並み拝見といったところだ。

    ■トップ争いは、旬なドライバーたち?、それともベテラン勢?

    開幕戦鈴鹿では、昨シーズンから勢いのあった伊沢拓也が優勝を果たし、さらにはベテランの域に達しつつある小暮卓史が復活の兆しを見せるキレた走りを披露した。 となると、今回のオートポリスはどのようなトップ争いが期待できるのだろう? チャレンジングなコースに奮闘するドライバーは多い。前回、優勝争いを繰り広げたドライバーたちはもとより、
    多くのドライバーがトップ争いに絡んでくる可能性は高い。かなりの激戦が予想される。

    ■レース距離は250km。タイヤ交換および給油義務はなし

    今回は開幕戦より50km短い250kmでレースを争う。さらに、決勝中はタイヤ交換および給油作業の義務は伴わない。 となれば、ノンストップで250kmを走破できるのか?と思いきや、その可能性はほとんどない。というのも、今回は燃料タンク容量に制限が設けられており、最大で110リットルの搭載となる。
    一方、レース主管のJRP(日本レースプロモーション)によると、シミュレーション上、レースで完走するにあたり必要な燃料送料はおよそ126リットルに加え、低速周回3周分になるという。
    低速周回…というのは、ピットからグリッドに向かう周、フォーメーションラップ、さらには、レースフィニッシュ後、車両保管に向かう周といった極めてスロースピードで走行する状況を言い、
    レース以外で走行する際に必要な燃料をも計算に入れる必要がある、ということだ。梅雨入り後初めての週末の天気は、今のところ土曜日が不安定な状態と天気予報で言われているが、
    不確定要素が多くなればなるほど、予想もつかないようなドラマが起こることも考えられる。果たして、勝利の女神はどのドライバーに微笑むのだろうか。

    ◎全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦オートポリス

    「SUPER 2and4レース」

    ・6月1日(土):予選日
    09:30 – 10:30 フリー走行
    11:50 – 12:40 ピットウォーク
    14:25 – 公式予選(ノックアウト方式)
    16:40 – 17:15 キッズピットウォーク

    ・6月2日(日):決勝日
    07:00 ゲート オープン
    09:30 – 10:00 フリー走行
    11:30 – 12:15 ピットウォーク
    14:45 – 決勝レース 54L・約250km





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