4月13日、三重・鈴鹿サーキットにおいて、2013年の全日本選手権スーパーフォーミュラのシリーズ戦が開幕。初戦の予選日は冷たい風が吹くものの、青空が広がる天気に安定した恵まれた。
金曜日まで春の嵐のような不安定な天候だった鈴鹿だが、予選が行われた土曜日は朝から快晴。気温こそまだ14-16度と若干低かったが、コンディションが安定したことから、セッションは比較的スムーズに進んだ。
開幕戦は19台がエントリー。「フォーミュラニッポン」から「スーパーフォーミュラ」へと名称を変更。今シーズンは韓国・インジェでの公式戦も組み込まれており、さらにグローバルな展開を予定している。シャシーに大きな変更はないが、今シーズンに向けてワンメイクタイヤのブリヂストンがニュースペックタイヤをリリース。オフシーズンの公式テストでは格段に向上したグリップレベルを活用し、大幅にタイムアップするクルマが続出するなど、よりハイスピードレースになることが期待された。
だが、今回の予選では気温がさほど上昇せずに終わったことから、そこそこのタイムアップに留まることに。しかしながら、チームによって明暗分かれる結果にもなったことから、シーズン中は新しいタイヤとクルマとのパッケージ、相性の良し悪しが結果に影響を及ぼす可能性があることを示唆することにもなっている。
Q1、Q2、Q3とノックアウト方式で進んだ予選。ここで気を吐いたのが、ルーキーの平川亮。若干19歳にして日本最高峰のフォーミュラレースにデビューを果たした若手は、堂々の走りっぷりを見せる。まず午前中のフリー走行で6番手につけると、Q1、Q2ともに6位で通過。最終選考まで残った8台が出走したQ3こそ8番手に終わったが、今後慣れてくると、さらに好成績を残すであろう大物ぶりを早くも発揮した。
そんな中、シーズンそして、スーパーフォーミュラとして初のポールポジションを手に入れたのは、昨シーズンランキング2位で終わった伊沢拓也(No.40 DOCOMO TEAM DANDELION RACING)。次いで小暮卓史(No.32 NAKAJIMA RACING)。ここ数年、フォーミュラレースでは苦しいレースが続いていたが、先週のSUPER GTで伊沢とともに勝利したことを足がかりにすべく、好位置につけた。3位にはジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(No.19 Lenovo TEAM IMPUL)。決勝は14日午後2時30分、初めて300kmという長丁場の戦いとなる。
・第1戦鈴鹿 予選結果(TOP6)
1.No.40 伊沢拓也 DOCOMO TEAM DANDELION RACING 1’38.217
2.No.32 小暮卓史 NAKAJIMA RACING 1’38.333
3.No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ Lenovo TEAM IMPUL 1’38.546
4.No.20 松田次生 Lenovo TEAM IMPUL 1’38.558
5.No.16 山本尚貴 TEAM 無限 1’38.578
6.No.15 佐藤琢磨 TEAM 無限 1’38.581
記事・写真:島村元子/ TEXT&PHOTO : Motoko SHIMAMURA