完成間もない韓国・インジェー・スピーディウムにてスーパー耐久シリーズ第2戦が開催される。海外での公式戦、しかも同サーキットにおけるこけら落としイベントとして行われる一戦だけに、国内外のレースファンから注目を集めることとなるだろう。
■インジェ・スピーディウムとは?
今シーズンのシリーズカレンダーが発表され、第2戦にインジェの名前が明記されたとき、当時まだ完成していないサーキットでの実施は可能なのか否か、様々な憶測が飛び交ったが、今シーズンは日本最高峰フォーミュラレースとして知られるスーパーフォーミュラの公式戦も組み込まれており、今回のレースイベントの開催によって、スーパーフォーミュラの開催もより現実的なものになったといえる。
なお、このインジェ・スピーディウム。つい最近までインジェ・オートピアという名称だったが、正式オープンに合わせて名称変更がなされたという。韓国の首都ソウルよりクルマでおほそ2時間強、江原道麟蹄郡にあり、コースは全長4207kmで、観客席はグランドスタンドに2万席を設置。サーキット全体になると、トータルではおよそ7万人が観戦可能になるという。
■インジェでのスーパー耐久はどのような戦いに?
今回、2デイレースでの開催となるのは、国内同様だが、通常、国内では大会1日目にはピットウォークとタイムアタックの予選のみを実施しているものの、なにしろ今回は初サーキットによる初レースイベントとあり、初日にフリー走行が2時間設けられている。
まず、午前10時より今回日本から参戦しているGT3からST-5までの全クラス20台に加え、地元参戦を果たす韓国チーム11台の計31台が一堂に会してフリー走行に出走する。出来上がったばかりのコースはダスティな上に舗装したてとあって滑りやすい状況。コースに慣れることはモチロン、不確定要素が山積の状況に合わせてクルマを走らせることが重要となるだろう。
午後には予選を実施。国内同様、複数のクラスを2つに分けて各15分の予選が行われる。短時間でコースの特徴をつかみ、アタックラインを習得できたドライバーだけが、渾身のアタックタイムを叩き出すことができるはずだ。
■決勝は耐久スタイルではなく、スプリント戦に
決勝日には、朝一番にフリー走行が30分設けられ、ここで決勝に向けてクルマの最終確認を行うことになる。なお、今回は通常の耐久レースではなく、第1ドライバー、第2ドライバーのそれぞれがスプリント形式のレースを行うため、ピットでのガソリン補給やタイヤ交換は基本的に実施されない。それゆえに、国内戦では見られないような激しいガチバトルの実現も夢ではないと思われる。
第1レースが終了すると、今度はピットウォーク。その後、第2レースを前に大会セレモニーが行われるのだが、ここに日本でも有名な韓流スターが来場するという噂もチラホラ。果たして、当日誰が姿を現すのか…。サプライズの一つとなるかもしれない。
第1、第2レースとも45分のスプリントレースで行われる今回。サーキット内の施設などの工事は依然に継続中の模様だが、ホットな一戦になることに違いないだろう。
■チーム体制
#81
GTNET ADVAN NISSAN GT-R
A 尾本直史
B 星野一樹
C 青木孝行
#31
C-WEST Cyber Evo ADVAN CZ4A
A 山下潤一郎
B 輿水敏明
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■主なタイムスケジュール
5月25日(予選)
10:00 – 12:00 フリー走行
12:05 – 13:00 ピットウォーク
14:30 – 15:15 公式予選 Aドライバー
16:00 – 16:45 公式予選 Bドライバー
5月26日(決勝)
9:00 – 9:30 フリー走行
10:30 – 11:15 第1レース(45分)
12:40 – 13:30 ピットウォーク
15:15 – 16:00 第2レース(45分)
17:00 – 19:00 ショータイム