SUPER GT 2012 Round6 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2012 Round6

2012年9月6日

レースプレビュー・SUPER GT第6戦富士


シリーズ終盤への始まり。今季2度目の富士は要注目!

そろそろ秋の気配を感じるようになった今日この頃。いよいよ今週末には、静岡・富士スピードウェイにおいて、SUPER GT第6戦「FUJI GT 300km RACE」が開催される。およそ1ヶ月前、真夏の鈴鹿で1000kmという長丁場を戦ったGTマシンだが、今度は富士ならではの超高速コースでスピード感あふれるバトルを展開することになる。チャンピオン争いもよりいっそう激化する一戦だけに、勝負の行方から目が離せない。

シリーズ終盤戦は、予選からヒートアップ!?

SUPER GTが富士に帰ってきた。今シーズンは5月に第2戦として行われたが、予選、決勝を通して雨に翻弄される展開になった。それだけに、今回は秋晴れの広がる中で、国内最高速を誇る富士のメインストレートを爆音とともに快走するGTマシンをしかと見てみたいものだ。

前回はスーパーラップだった予選が、今回はノックアウト方式が採用されている。スーパーラップはGT500、300ともに上位10台が最後のタイムアタックを1台ずつ行うものだが、ノックアウトの予選となると、自分たちの戦いだけでなくライバルたちとの駆け引きが新たなファクターとなることは言うまでもない。Q1からQ3までセッションごとに与えられる時間も決して長くはない。Q1は15分、Q2およびQ3は僅か10分だ。クリアラップを確保するためには、どのタイミングでコースインするのがいいのか、フタを開けてみなければわからない事も多いが、常に自分たちが主導権を持ってセッションに挑むことが必要となるだろう。

SC430の優位性は? ライバルたちの反逆はあるのか?

前回、1000kmの暑くて長い戦いを制したのは、ディフェンディングチャンピオンのNo.1 S Road REITO MOLA GT-R(柳田真孝/ロニー・クインタレッリ組)だった。レース中は、ライバルたちもスピードをもって対抗していたが、過酷なレース状況の中、マシントラブルをはじめ、タイヤバーストなど、例年稀に見るとても激しい展開になってしまった。しかし、季節的にも気温、路面温度が下がる今回は、突発的なアクシデントも減少すると思われる。鈴鹿での悔しい思いをこの富士にブツけてくるチームも多いだろう。

前回、第2戦でも安定した速さを見せていたSC430は、何といってもお膝元であるこの富士でよりベストな成績を目指して挑んでくることは言うまでもない。中でも、ここ2戦ほど重い車重とレース中のハプニングで結果を残せていないNo.38 ZENT CERUMO SC430(立川祐路/平手晃平組)は、なんとしても表彰台が欲しいところ。ポイントリーダーとして少しでも多くのポイントを獲得することが、チャンピオン争いをより優位にすることへの早道だ。

一方、それに待ったをかけたいライバルたち。同じSC勢は、No.39 DENSO KOBELCO SC430(脇阪寿一/石浦宏明組)を筆頭に、No.6 ENEOS SUSTINA SC430(伊藤大輔/大嶋和也組)らが、真っ向勝負に挑んでくる。

また、SC勢の好きにはさせない、とばかり、逆襲を目指すのが、他メーカーのライバル達だ。ここのところ、安定した速さで上位入賞に多くの名前を刻んでいるGT-R勢はどうだろうか。1号車をのぞき、あと一歩で優勝を逃しているチームが多く、この富士ではぜひとも表彰台の真ん中が欲しいところ。今回の結果次第でタイトル争いに生き残れるかどうか、まさに“試される一戦”になる。

そして、ここのところ元気のないHSV-010勢。シーズン序盤での快走劇はどこへやら、中盤以降は速さはあるものの、レース中にトラブル発生という展開が多く、着実にリザルトを残す、というGTならではの戦い方ができていない。一発逆転をかけても、この富士で存在感を発揮しなければ、メーカー同士の戦いからも脱落するやもしれない。崖っぷちでの一戦というところだ。

GT300はまだまだ混戦必至!?

前回の鈴鹿は、No.66 triple a vantage GT3(吉本大樹/星野一樹組)の驚くべき速さがダントツで目立つレースだった。予選で最速タイムをマークし、ポールポジションを獲得したが、その後の再車検において燃料タンクのサイズ違いが発覚。タイムが抹消され、レースは最後尾スタートという最悪の展開だったが、決勝が始まるや、怒濤の追い上げで瞬く間にクラストップへと浮上。以後も力強いレース運びで盤石の走りを披露。文句なしの圧勝で、今季初優勝を遂げたのだ。レース展開次第では、いかなる結果の可能性も高い今シーズンのGT300。それだけに、この富士でも、どのような戦いになるか予測しづらい。

ただ、現在、ポイントランキングで上位につける車両においては、ハンデウェイトの影響から高速コースの富士で自分たちの速さを引き出すことが難しいと考えられる。しかし、ストレートスピードでの速さがピカイチのポルシェなどは、しっかりと結果を出してくるはず。さらに、ハンデウェイトが幅を効かせているだけに、その影響を受けていない伏兵が大活躍する可能性も高い。ランキング上位車と、車重が軽く、戦闘力のあるクルマとが激しいバトルを繰り広げるかもしれない。

興味たっぷりのイベントも実施!

期間中、サーキットでは燃料電池自動車の同乗試乗会をはじめ、スタンド裏で様々なイベントが目白押しだ。その中でも、トヨタ自動車、日産自動車、本田技研工業が協力し、燃料電池自動車(FCV)の理解促進活動に注目だ。グランドスタンド裏のイベント広場で車両展示を行うだけでなく、8日(土)には、来場者の家族を対象にした(先着24組)同乗試乗会を行うという。このときは、本コースの一部を使い、星野一義監督、関谷正徳監督、高橋国光監督という往年のドライバーが運転を担当! 家族連れでサーキットに出向く予定の人は、ぜひ申し込みをオススメする。

秋の訪れとともに、果たして富士ではどのようなドラマが繰り広げられるのか。多いに期待したい。なお、スケジュールは以下のとおり。

主なスケジュール

・9月8日(土)
07:45 – 08:40 オープンピット
09:40 – 11:40 公式練習
09:20 – 11:20 : GT500 & GT300
11:20 – 11:30 : GT300
11:30 – 11:40 : GT500
11:55 – 12:45 ピットウォーク
14:00 – 15:35 ノックアウト予選
<Q1>
14:00 – 14:15 : GT300
14:15 – 14:30 : GT500
<Q2>
14:40 – 14:50 : GT300
14:50 – 15:00 : GT500
<Q3>
15:10 – 15:20 : GT300
15:25 – 15:35 : GT500
16:35 – 17:25 キッズウォーク
17:25 – 18:10 サーキットエクスペリエンス

・9月9日(日)
09:00 – 09:30 フリー走行
09:40 – 10:00 サーキットサファリ
10:25 – 11:15 ピットウォーク
14:00 -     決勝 66Laps
16:05 – 17:05 コースウォーク





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