SUPER GT 2024 Round.6 概要 - イベント・レースレポート

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SUPER GT 2024 Round.6

2024年9月17日

SUPER GT第6戦SUGO プレビュー


後半戦の初戦になったSUGO、今年も波乱の戦いに!?
 

先の第5戦鈴鹿が台風10号の日本列島上陸による影響で12月開催へと延期されたSUPER GT。およそ1ヶ月半ぶりに第6戦を迎えることになる。舞台は、杜の都仙台からほど近いスポーツランドSUGO。毎年のように波乱に富む展開になることが多く、今大会も最後の最後まで気になるレースを繰り広げる気配が。果たして、この一戦を制するのはどのチームとなるのか?
 

予選方式改正後の一戦

第4戦富士において、シーズン後半戦から導入されることになった予選方式が発表された。これまでのレギュレーションを一部改正する形ながら、参戦する側だけでなく、レース観戦するファンにとってもよりよい内容であると受け止められている。その変更部分としてクローズアップしたいのが、予選で使用できるタイヤセットが増えたことだろう。Q1、Q2のアタックタイム合算方式に変更はないが、使用できるタイヤセット数は1セットから2セットへ。つまり、Q1、Q2ともにニュータイヤでのアタックが可能となった。これでドライバーは互いに気を遣うことなく、快走できるはずだ。なお、決勝スタート時の装着タイヤについては、昨シーズンまで採用していた予選終了後の抽選によって決定することになった。
 

なお、GT300クラスでは、さらに新たな変化に挑まなければならなくなった。これまでQ1は2組に分けてのタイムアタックだったが、このSUGOから組分けのない、全車(27台)による20分間のタイムアタックに変わる。これまでの10分から2倍の時間を与えられるものの、全車がコースインしてのアタックはかなりハードルが高くなるのではないだろうか。タイヤマネージメントの観点から、20分間ずっと周回を重ねるわけではなく、タイミングを見極めてのアタックになるはず。とはいえ、目の前にコースインしたばかりのクルマ、逆にアタックを終えてクールダウンしているクルマがいれば、万事休す。どのタイミングでコースインし、クリアラップを取れるかどうか。アタックを担うドライバーだけでなく、チーム総出で予選状況をコントロールしなければならない。ライバルの出方を伺いつつ、自分たちのアタックをするという難題を克服することがミッションとなりそうだ。
 

なお、GT300クラスのQ2は、これまで同様に2組にわけての実施となるが、Q1での上位14台とそれ以下に分けて行なうものの、今シーズン開幕戦から新たに導入した合算タイムによる入れ替え特別ルールは撤廃されることとなった。この一筋縄ではいかない駆け引きも含め、SUGOの一戦は、予選から緊迫した状態が見られることだろう。
 

上位陣はガマンの、中団グループは躍進の戦いに!?

第5戦鈴鹿が実施されていれば、今回のSUGOはシーズン最大のサクセスウェイトを搭載して臨む一戦だった。ところが鈴鹿が延期となったことで、ランキング上位の車両にとっては例年よりは若干ウェイトを気にせずに走れる可能性があるのかもしれない。とはいえ、トップランカーのNo.36 au TOM’S GR Supra(坪井翔/山下健太組)そして同2位のNo.100 STANLEY CIVIC TYPE R-GT(山本尚貴/牧野任祐組)は、燃料流量リストリクターの調整で2ランクダウンが適用されている。アップダウンが大きいSUGOでは、”燃リス”調整によるパワーダウンがじわりじわりとボディブローのように効いてくるのでは。ガマンのレースを戦うなかで、可能ならばライバルよりも1点でも多くポイントを計上するような戦いを目指すことになる。
 

一方、シーズン前半で思うような戦いができていないチームにとっては、ようやくチャンス到来のタイミングとなる。サクセスウェイトが軽いことをアドバンテージとして躍進し、SUGOで大量得点を狙ってくるはず。GR Supra勢ならば、第4戦富士で久々に表彰台に上がったNo.38 KeePer CERUMO GR Supra(石浦宏明/大湯都史樹組)はじめ、Honda CIVIC TYPE R-GT勢であれば、勝てそうで勝てていないNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進組)、またNissan Z NISMO GT500勢ではNo.23 MOTUL AUTECH Z(千代勝正/ロニー・クインタレッリ組)辺りが虎視眈々と表彰台の真ん中を射止めようと目論んでいることだろう。
 

GT300では、予選Q1がカギに!?
先述のように、Q1でのクラス分けがなくなり、全車によるアタックが行なわれることになるGT300クラス。本来であれば、鈴鹿からの導入であったが、延期によってSUGOからの取り組みになるため、あまりにも不確定要素が多く、混乱模様になる気配すらする。
 

というのも、SUPER GT開催サーキットとしてはSUGOは最短コースであり、しかもアップダウンに飛んだテクニカルコース。クリアラップを取るのがただでさえ難しい場所で、各車思い思いのアタックラップともなれば、自ずと混乱が起こったとて不思議ではない。少しでもクリアな状況でのアタックをしようと早めにコースインすることを策とするか、ライバルたちのアタックを見届けてから少ない周回数で勝負に出るか。戦いを前に、各チームの”頭脳陣”が、さまざまな戦略のシミュレーションを準備しているに違いない。それぞれどのようなアプローチを見せてくるのか、その様子も今大会の見どころと言えるだろう。
 

”魔物が棲む”と言われるSUGO。見どころたっぷりのレース展開が思いもしないドラマチックな結末へ……というような不確定要素満載のレースが繰り広げられることからそう言われるようだが、果たして今大会では魔物が登場するのか否か。これもまた、SUGO戦の魅力のひとつなのかもしれない。
 

主なスケジュール
SUGO GT 300km RACE
 
9月21日(土)
09:15〜10:40 公式練習(GT300+GT500)
10:40〜10:50 公式練習(GT300専有)
10:50〜11:00 公式練習(GT500専有)
11:10〜11:30 FCYテスト
13:10〜14:10 ピットウォーク
14:45〜15:05 公式予選Q1 GT300
15:13〜15:23 公式予選Q1 GT500
15:33〜15:43 公式予選Q2 GT300 L15
15:51〜16:01 公式予選Q2 GT300 U14
16:09〜16:19 公式予選Q2 GT500
16:45〜17:15 キッズウォーク
 

9月22日(日)
10:15〜11:15 ピットウォーク
11:30〜12:30 ドライバーアピアランス
12:00〜12:20 ウォームアップ
12:20〜13:30 スタート進行
13:30〜決勝300km・84周レース





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