SUPER GT 2024 Round.3
快晴の鈴鹿、ポールポジションはDeloitte TOM’S GR Supraの手に!
6月1日、三重・鈴鹿サーキットにおいてSUPER GT第3戦の予選が行なわれた。青空が広がり、ぐんぐんと気温が上昇するなかで、No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)がポールポジションを獲得している。
第2戦富士からおよそ1ヶ月。前日は薄曇りで時折小雨が降った鈴鹿だが、予選日は朝からまぶしい日差しが照りつけた。午前9時45分から始まった公式練習は、気温25度、路面温度34度でスタート。およそ2時間後のセッション終盤には気温が28度、路面温度は46度まで上昇し、タイヤマネージメントが難しいコンデイションとなった。
このセッションでトップタイムをマークしたのは、No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)。スタート直後からトップタイムを刻み、セッション終盤のGT500クラス専有走行時には、一度No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)にトップ奪取を許したが、16号車は最後に佐藤が1分45秒832のトップタイムを更新。2番手とは0.004秒差ながら、安定感ある速さを見せた。
予選は午後3時にスタート。気温26度、路面温度45度のなか、まずはGT300クラスから各セッションが始まった。続くGT500クラスのQ1では、タイヤ特性を活かすためか、No.24 リアライズコーポレーション ADVAN Zの名取鉄平が真っ先にアタックを開始。後に続いた車両の中で、No.37 Deloitte TOM’S GR Supraの笹原右京が1分45秒434をマークし、トップを奪った。これに0.266秒差で2番手につけたのがNo. 8 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #8の松下信治。全15台のなかで一番遅くコースインし、ライバルよりも1周早くアタックを行なうなか、好位置を手にした。さらに、3番手には前回ポールを獲得したNo.17 Astemo CIVIC TYPE R-GT(塚越広大/太田格之進)がつけ、ホンダ勢が速さをアピールする形となった。
午後4時29分、Q2のセッションが始まると、今度は真っ先にNo.64 Modulo CIVIC TYPE R-GTの伊沢拓也がコースへ。各車アタックラップが始まるなかで、トップタイムをNo.23 MOTUL AUTECH Zの千代勝正がマークしたが、このタイムを上回ったのが、No.14 ENEOS X PRIME GR Supraの福住仁嶺。今シーズンからトヨタ陣営に移籍した福住がユーズドタイヤでの力走を味方にし、合算タイムでも3番手の好位置を手にした。一方、総合タイムでポールポジションを手にしたのは、37号車。これに2選手とも安定した速さを見せた16号車がもうひとつのフロントロウを獲得する結果となっている。
GT300クラスでは、公式練習でNo.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)がトップタイムをマーク。一方で、ランキングトップで54kgともっとも重いサクセスウェイトを搭載するNo. 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)、今シーズンからSUPER GT参戦に復帰したNo.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)らも速さを見せる。
そんななか、午後からの予選では777号車がQ1・B組をダントツの速さでトップ通過。この存分なアドバンテージがQ2・グループ1でも活かされる形に。グループでのトップタイムは61号車の山内がマークしたが、合算タイムでは777号車が上回ることとなり、シーズン初、また777号車としても初めてのポールポジション獲得を果たしている。そして、2番手の61号車に続いたのは、2号車。タイヤパフォーマンスの高さを存分に発揮して3番手を掴み取った。
決勝レースは、前回の富士に続いて3時間レースの時間制レースにて実施される。心配されるのは、決勝の天候。天気予報によると早朝からの雨が予想されており、雨量は少ないものの決勝はウエットコンディションで開催される可能性が高そうなだけに、どのような展開になるかより一層、先が読めないレースとなりそうだ。
第3戦鈴鹿 予選結果 各クラストップ3(Q1、Q2合算タイム)
GT500
1.No.37 Deloitte TOM’S GR Supra(笹原右京/ジュリアーノ・アレジ)3’31.873
2.No.16 ARTA MUGEN CIVIC TYPE R-GT #16(大津弘樹/佐藤蓮)3’32.209
3.No.14 ENEOS X PRIME GR Supra(大嶋和也/福住仁嶺)3’32.223
GT300
1.No.777 D’station Vantage GT3(藤井誠暢/マルコ・ソーレンセン)3’56.190
2.No.61 SUBARU BRZ R&D SPORT(井口卓人/山内英輝)3’56.843
3.No. 2 muta Racing GR86 GT(堤優威/平良響)3’57.183